第130話 やっぱり不思議な出来事が(4)
「──放送室で北校舎のみんなへと校舎から退避してグランドへと逃げるようにと急かしているのは、ミチだ! ミチなんだよ! お化けになっているミチが、これから起こるだろう最悪な出来事が気になって成仏できずに以前からお化けになって教室内や北校舎内を浮遊していたんだよ。だから今ミチがみんなへと放送室から訴えかけてい言葉は嘘偽りではなく本当のことだと思うんだよ! だからさ、みんな! 本当に面倒見のよかった、ミチの言葉を信じてやろうよ!」
僕は本当に真剣な顔で、自分の周りや教室内のクラスメイトたちを繰り返し、見渡すように見詰めながら。僕たちの友人ミチの言葉を信じてやろうと訴えかけ。
「……先生もミチの言葉を信じてくれますよね? と、言うか? 僕の親友の言葉を知んでいてください!」と。
僕は教壇に立つ、混乱を生じている数学の先生へと深々と頭を下げ──。僕の説明を信じて欲しいと嘆願をした。
「……あ、あの小山田君……」
僕が深々と頭を下げると。その様子を見た数学の先生は恐る恐ると僕に声をかけてきた。
だから僕は慌てて頭を上げると。
「──先生、何用でしょうか?」
僕は以前のような『あ、あの』、『あの……』と小さく、ハッキリとしない、気弱な小声ではなく。大きな声で力強く、ハッキリとした物言いで数学の先生の目を見ながら尋ねた。
「……君の私に放送スピーカーから呟かれた言葉は大島君のお化けだと分かった……。しかし小山田……。君が私に頭を下げるのは、何を嘆願したいがために頭を下げているのかな?」
数学の先生は自分の顔を引き攣らせ、にへらと笑いながら僕へと何が要望なのかを尋ねてきたから。
「──先生! それはもちろん! 北校舎の各教室へと向かい、ミチの意思を伝えて、みんなに逃げるようにと要望したいのですが! ダメでしょうか、先生?」と。
僕はまた数学の先生へとしっかりと覇気ある声音で尋ね、嘆願をした。
しかし数学の先生からは『行っていいよ!』と言葉が漏れる訳でなく。彼は「う~ん」と唸り考える人へと変貌をするから。
僕は「あの、先生?」と、自分の顔色を変え尋ねてみた。
「う~ん、どうしよう?」




