第122話 ミチの姿が(1)
「今日も雨か……」
僕は自分の席から外を眺めつつ今週入ってから毎日のように雨が降るから、いよいよ日本の露が始まるのだなと思い。
梅雨が明ければいよいよ待望の夏休み……。今年は去年とは違い、僕の親友が二人の持つ赤い糸を結んでくれたから。僕たち二人は無事にお付き合いができ結ばれた。
だから今年の僕は一人ぼっちではなく、彼女と二人で夏休みを満喫できるけれど。それでも僕はランとの将来のために少しでもよい大学へといき、少しでもよい企業へと就職をしたいから、夏休みをランと二人で楽しく毎日をエンジョイする訳にはいかないから。
夏の夏期講習へと参加の予定……。
その胸をランへと告げれば。
「小山田! ランと二人のためにがんばって」と。
「ラン、小山田のことを期待している」と、僕は彼女さまに背中を押されたから。
よーし! 僕はランとの将来のためにがんばるぞ! と元気百倍になったからいいのだけれど。
あの日! あの時!
そう僕の愛する彼女ランと牧田が日直の日の朝……。牧田が意図的なのか? 偶々なのか? まあ、未だに謎だからよくわからないけれど、僕の彼女ランよりも早く登校……。ミチのお化けを見て狼狽し、錯乱しかけたあの日の朝から、ミチのお化けは現れなくなったのだけれど。




