第112話 ミチは今は朝が忙しいようですよ? (23)
「当たり前じゃないか、ラン……。結婚の方は大学在学中でも構わないよ」と。
僕は今日も自分の可愛い彼女さまが安堵する言葉を男らしく、潔く、カッコ好く、告げるから。
「きゃ~、ランは嬉しい、ある。小山田大好き~、愛している~」と。
ランは今日もまだ朝なのに、僕の二の腕に自分の腕を絡みつつ優艶に前ながら、最後は人目があろうとお構いなし。僕に「チュチュ」とキスをしてくれるから。僕は大変に恥ずかしいと言うことはなく。
僕は毎日嬉しくて、幸せだ! 本当にミチありがとう! と心から思い。感謝! 感謝! 感謝しきれないや! と。僕は今日も思うのだけれど。
何でラブラブな僕たち二人が今日に限って朝早くから学校へと向かっているか? と申せばね。
今日は僕の可愛い彼女ランがね、朝の日直でさ、ここつい最近は早朝しか出現しないミチが怖いから。僕に一緒にきて欲しいと告げてきたのと。僕がランを男子の日直と二人きりにしたくはない……。嫉妬心が募りそうだから……。
それで僕が自分の下心もあるから、ランの嘆願に対して素直に了承し、朝も早くから彼女さまの御供……。ミチへのボディーガードではなく、ランと同じ日直のスケコマ師、ナンパ師の牧田から、自分の彼女を守るために護衛として従軍していると言う訳なのだが。
僕とランが他人が羨むほどアチ、チチ……と仲良く会話を弾ませ御花畑にいる気分で和気藹々と会話しながら歩いていると、あっという間に僕たち二人が通う学園へと到着した。
だから僕たち二人は教室前の下駄箱へと向かう──! そして到着すれば下駄場を開けて、外靴から上履きへと履き替え、踵を返して教室へと向かえば扉が既にあいているから。
もう牧田の奴は教室へと着いたのか……。何であいつ! こんなにも早く学校へとくるのだ! と、僕は自分の目を細めつつ思えば。




