第101話 ミチは今は朝が忙しいようですよ? (12)
「そうなの、ラン?」
「うん、そうだよ!」
ランは山口さんの問いかけに対して、更に胸を張りつつ頷いてみせる。
だから山口さんは、ランの威風堂々とした姿……。
そうミチのお化けが出ても大丈夫! 恐れはしない! と言った、素晴らしい態度を見て。
「ランは素晴らしい!」、「凄い!」、「頼もしいね」
と、山口さんは感嘆をすれば。
「ラン?」と声をかけ。
「ん? 何、山口?」
と、ランが首を傾げ、声を返す最中に。
「私もランのように同じクラスに彼氏を作れば、お化けなんて怖くはないかな?」
山口さんは冗談みたいな台詞を真剣な顔でランへと尋ねた。
「うん、大丈夫! いけるよ! 山口!」
ランは山口さんの問いかけに対してサムズアップをしながら答えると。
「……ねぇ、小山田? 彼氏がいたら山口も幽霊は恐ろしくはないよね?」
ランは下を向き、異世界ファンタジーなライトノベルを見て、読みしている……。
それもミチに「(小山田、早く次のページを捲れ)」と、「(小山田、文章を読むのが遅すぎる)」と不満を漏らされながらも彼女さまと、その友人との会話を『フムフム』と器用よく利く耳を立てていた僕へと話しを振り尋ねてきたから。
「──当たり前だよ! ランと山口さん! 彼氏は彼女のためならば命懸けでも頑張ることができるからね!」
と、以前は虐められ子だった僕が満身の笑みを浮かべながら。それも自分の親指を立てつつサムズアップしながらノリよくランへと言葉を返すから。
山口さんも少々驚いた顔をしながら。
「そ、そうなんだね」と言葉を返して。
「はぁ~、私もランのように、ボディーガードをしてくれる彼氏をクラスに作ろうかな~?」
山口さんは大きな溜息をつきつつ、自分も彼氏を作ることを思案に入れるとランへと告げたのだった。
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