教えろや、眉毛の上にまだ印が残ってるって、誰かよぉ。
お目に留めて頂きまして、ありがとうございます。
年内最後の更新です。
よろしくお願い致します。
気付けば2025年もあと数日となりました。早すぎる。
先日、年内最後の経過観察をして貰いまして、以降、何となく左の目の下(クマ弛みが出るあたりですね)が腫れてる気がしてならない大高です。
これがねえ、弛みが消える方向の有難い腫れなら良いんですが、ただ単に赤くなり微妙な違和感だけがあるという鬱陶しさ。あと、なんとなく痛くて、じわっと不愉快。
実は左はあんまり術後の経過が宜しくなくて、未だに涙が外に出て来やすいんですね。先に閉塞してしまった=放置した時間も長かったので仕方ないのかも知れないですが、もしかしたらチューブ抜いたらまた塞がるかもね、とのG先生のお言葉もありまして、ちょっとどんよりしております。
何しろ貴女グレード3だからさ、とも言われまして。
その場は『なんか凄いっすねえ』とか言って笑っちゃって終わりでしたが、診察室を出てから俄かに気になり(遅い)帰宅後に検索してみましたら、何とAI曰く『癒着が酷く本来の涙道を修復することが困難、涙管チューブによる治療の効果が期待できない』とか出て来ちゃいまして、マジかおい、あんなメにまで遭ったのにー。フトコロにも優しくなかったのにー。
流石に茫然としましたが、しかしその後、G先生ってやっぱすげーなとも思いました。
グレード3って、涙点から5ミリくらいしか器具も入らんような閉塞らしいんです。それをよくも2本もチューブぶっこめたもんですよ。まあ、だからこそ大高が2時間近くのたうち回り、その後も一晩中悶々としたんじゃねーかという気はしますが、それはそれとして。
左右で経過に差はあるものの、間違いなく改善はされてますからね。
―――あとはチューブ引っこ抜いた後で泣きを見ない事を祈るのみです。いやマジで。
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さて、前回、退院が決まった処まで書きました。
今回は、前方僅か1mすら視界が怪しかったマダラ土偶の帰宅する様を振り返ろうと思います。
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手術翌日。
一睡もできないままに一夜が明けまして、顔はパンパカパン、右の瞼はほぼ開かない(左は眼帯の下で閉じっ放し)という状態でも食欲は失せず、目の前のお盆すらまともに見えないながらもきっちり美味しく朝食を頂いていた大高、食べ終えるより先に朝の検査に呼ばれました。
食事が済んだらナースステーション前に来て下さいとのことでしたので、パンを1個とパック牛乳は後に回し、残りはさくっと平らげまして、歯磨きを済ませ、未だに構造が良く判ってないフロア内移動は開かない目をこじ開けて見つけた院内着の人の流れに乗っかるという方法で乗り切りまして、ナースステーション前で名簿片手に待ち構えてた事務員さんに入院病棟内の眼科診察室までのルートを教えて貰って、どうにかこうにか辿り着いた先で待つこと暫し。
当番の先生にささっと確認して頂きまして、然したる問題ナシという事で退院許可を貰えた、のは良いんですが。
ここで術後初めてまともに己の左顔面を確認した大高、唸りました。
腫れてるのは感覚として判ってましたし、内出血しているのも教えて貰っていましたが、実際に目の当たりにしますと、こう、何と申しましょうか、―――グロくねえかコレ。世間に晒して良いモノじゃない気が凄くする。
で。
大高、先生にお願いしまして、再び左目にガーゼで蓋をして頂きました。眼鏡が掛けられる程度の厚さで、でもなるべく広範囲に覆って下さいなどと言う我儘な要求に、その先生は大らかに応じてくれまして、「どお? こんなもん??」とか言いつつきっちり内出血を外から見えなくしてくれまして一安心。
―――よし、これなら何とか帰れそうだ。土偶だけど。
病室に戻り、漸く眼鏡を掛けて己の顔を確認しまして、ヨシヨシとばかりに残りのパンを腹の中に片付けていましたら、私服姿のG先生がいらっしゃいました。
「おはよう、経過は良好だって―――えッ、左目どうした? まだ痛いの?!」
大高の顔を見るなり、何だかものすごく心配して下さいまして。
いやいや違うんす、余りに腫れててハズカシイから塞いで貰っただけで、もうそこまで痛くはないす、まだちょっとゴロゴロしますけど、と説明しましたら。
「……なら良いけど……片目で歩くの危ないよ。お迎えあり?」
「ナシです。自力で帰ります」
「―――ほんとに大丈夫か?」
「もともと左はちゃんと見えてないんで、右さえ見えれば普通に歩ける筈なんですが」
「そうは言っても、平衡感覚が狂うからね、片目って。躓きやすくなるから、階段とか必ず手すり持ちなさいよ。壁を伝ってくとか」
と、何処までも親身なG先生、身振り手振りまで交えて歩き方を伝授。そのうえで、『帰ってもちゃんと冷やし続けてね、あと何か変だと思ったら次の予約を待たずにすぐ外来に電話するんだよ、すぐにだからね』と言い残し、足早に去って行かれました。
……ものすごい速足だったんで相当に時間が圧してたんだと想像しますが、それでもちゃんと時間を割いて見に来てくれる有難い先生だと改めて思いました。もう一回、拝みました。ほぼ残像を、でしたけど。
で、その後まもなくやって来た看護師さんから退院後の注意事項なんぞを説明して貰いまして、さあこれでもう着替えて帰って良い筈なんですが―――今日の昼から点さねばならないという目薬が届かない。
これがまた、待てど暮らせど来やしない。のんびり着替え終わり、荷作りも終わり、病室に居て良い時間ギリギリまで待ちましたが、てんで届かない。
午前10時までにはベッドを空けて下さいとのことだったんですが、あと5分ですけど? という処まで待っても来ないので、遂にはナースステーション前に椅子まで出されまして待機しましたが来やしねえ。
―――流石に30分くらいで待ち草臥れたので、先に退院手続きと清算を済ませる事にしました。
事務員さんにその旨を伝え、いったん入院病棟を出て、全ての手続きを済ませて戻って来てもまだ来てないってどないなっとんねんオウ。
だいぶイラっとしましたが、申し訳なさそうに謝る事務員さんを責めても仕方ありませんし、互いに気詰まりですので、同じフロアのロビーに移動しまして、そうだなあ、そこから更に30分くらいは待ちましたかねえ。最終的に凄い勢いですっ飛んできた看護師さんから謝り倒されつつ無事に目薬を受け取りまして、大高は漸く帰宅の途に就けた―――のは良いんだけれども、やっぱり世の中があんまりよく見えない。眼鏡を掛けても糸目は糸目で、視界が狭いのは変わらない、というか、なんか全体的にピントがちゃんと合わない感じがして、世の中が薄らぼんやりしているんですね。
そんな状態でも、流石に今しがた行き来したばっかりの院内通路は普通に引き返せましたが、その先、入退院センターからバスロータリーに行くルートが良く判らない。なんか複雑なんです、St.M医科大学病院の作りって。
それでもどうにか正面玄関らしき所から出てみたら、駐車場に行く道しか無かったりして途方に暮れましたが、片隅に院内循環バスを発見。有難くそれに乗せて貰って、どうにか外部行きのバスロータリーに到着。そこから乗り換え駅まで、そこそこ混んでるバスに揺られ揺られて(お年寄りに混じって優先席に座らせて貰いました。流石に顔半分にガーゼ貼ったパンパカパンを咎める人は居ませんでしたね)約30分。
乗り換え駅に着いた時には、若干、酔い気味というか、意識が半分くらい飛んでました。
もちろん寝不足もありましょうが、あれですね、たかだか目の周りをチョイと手術しただけでも、人間、体力持ってかれるんですね。バスに揺られただけでこの疲れようは恐るべしと思いつつ、えっちらおっちら電車に乗り換え、そこから何を考えていたのか、というかまともな判断力を無くしていたんでしょうね、最寄り駅のスーパーで買い物までしまして、最終的には左肩にパンパンのボストンバッグ、右手にそこそこ詰まったエコバッグを持った左顔面をガーゼで塞いだ遮光器土偶姿で、よちよち歩いて帰宅しました。
で、はーヤレヤレ鬱陶しかった、と顔のガーゼを引っ剥がし、良いだけかいた冷や汗を流そうと風呂場に入って気付く訳です。
未だデコにマジックのぐりぐりが残ってるという事実に。
―――マジかこの間抜けヅラ晒して堂々帰って来てたってか。
鏡に映るは、内出血痕も華々しい土偶顔。そこに更なる趣を添える、デコの落書き。
―――言えよ誰かオメエのデコにまだ印ついてんぞって!! 薄くはなってるけど、はっきり何か書いてあるって判るじゃねえか!!!
今さら感しかない憤りを、しかも誰にぶつけるって、自分しか居ないこの口惜しさ。
あれっっだけG先生が顔の上半分を漏れなくしつこく消毒したにも関わらず、油性マジックってのは残るんですね。知りませんでしたよ、こんなにも消えないモノだなんて。
ファンデーションすら一発で落とす筈の石鹸でも消えてくれず、最後の手段でパストリーゼを染み込ませたティッシュでゴシゴシ擦り落しながら、わたくし、己の迂闊さを呪いましたとも。いくら糸目で、右しか見えておらず、世の中全体が翳んでたからって、見落とすかこんなモノを!
今となってはこの恥の雪ぎようも無いんですが、今後の為に心に刻みます。
目の手術をするときは必ずサングラスを持って行けと。クレンジングシートも忘れるなと。
そして、退院許可が出たら、何はさておき己の顔を鏡で見ろと。ガン見しろと。どんなに視界が悪くとも間抜けな印を見逃すなと。
例えチューブ抜いた後で再び閉塞したとしても二度と同じ手術を受ける気はございませんが(その位にはツラかったんで)今後も眼球注射は受けなきゃなんないかも知れませんし、ゆくゆく白内障で手術という可能性はありますし。
―――忘れるなよ絶対。
手術前に油性マジック出されたら、思い出せ、今回の事を!!
オバチャンのてんやわんやにお付き合い下さいまして、ありがとうございました。
来年も、検査を受けるたびに更新していく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。
あと、いらっしゃらないとは思いますが念のため。
パストリーゼは人体に使うモノではございませんので、くれぐれも真似をなさいませんよう。当時の大高はコレかネイルポリッシュくらいしかマジックを落せそうなモノを思いつかなかったので、まだマシだろうと思って自己責任にて使用しましたが、万が一にも目に入ったら一大事です。油性ペンのインクはクレンジングオイルやハンドクリームで落とせる筈ですので、是非ともそちらをお使い下さい。
それと、目の手術の翌日にシャワー? と疑問に思われる方がいらっしゃるかもしれません。
今回の大高は、眼球そのものではなく、瞼とその周囲の施術でしたので、翌日から洗顔・入浴がOKでした(G先生にも退院許可を出してくれた先生にも確認を取りました)
白内障や硝子体手術などの場合は、それなりの期間、眼球に水が触れてはいけないものなので、必ずそれぞれの治療内容に合わせて、医師の判断を仰いで下さいまし。




