【プロットタイプ】鈍ることもある
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
鈍って来たと思うのって、大抵描写が薄くなった時なんですよ。
毎日、毎日、毎日毎日毎日毎日、何かあっても、何も浮かばなくても、何かしら書いてはいる訳だが、だからこそ、腕が落ちたと感じる事も相応にある。
その最も足るが、やはり描写である。
自分の書いていた物を読み返していると、昔はまだ上手くやれていたと思う事がある。たった一つの描写を切り取っても、何行にも渡って緻密に描かれていると、何とも複雑な気持ちになる。
毎日書くことが目標になって、内容が疎かになった。いい加減な文字の羅列になった。そう考えていると、本当にこのままで良いのかと思う。
「渋い顔してるなら、鏡花とお話しよーよー」
此方の悩み事を差し置いて、同居人が足元にじゃれついて来る。床を転がりながら、足を弄る。面倒臭くなったので、適当にあしらう。
此奴も、自分を殺す程に物書きに没頭しているのだから、悩みの一つや二つぐらい、あるだろうに。
「ねーねーねー!! 何してるのー!!」
「古今、自分の小説の分析。腕が鈍ったと感じる点。場面が弱くなった」
果たして其れでも書き続けた方が良いのか。もう少し熟考してから書いた方が良いのか。偶に分からなくなる。それでもきっと、俺は書き続けるのだろう。
薄ぼんやりと考えていたら、床を転げ回っていた女が起き上がり、真面目な顔をした。
「でも書かなきゃ」
勿論。そんな事は分かっている。だから。
「死ぬその時までに、最高傑作が書ければ良いな」
結局、迷ったところで書いてしまう。所詮は結果論なのだから。
ただ方向性としては、また実物を見ながら書いていけば良いだろう。だから今週は遠出してみるのも良いのかも知れない。
「珍しいね。瑠衣たんが悩むなんて。まぁ、悩んだら私とゆらりぃとお茶でもしよーよ。周りの空気って存外大事なんだよ」
腕が鈍ったと感じる事が多くなったので。
場面描写とか、心理描写とか、する、された、視点の問題とか。
まぁまぁボロりんちょ。って感じです。
どう生きれば良いんだろうね。
人生百年時代って言うけどさ。
価値観も相応に変わって来るわけで、時間は限られている訳で。
最善の一手を取りたいけれど、そうじゃないのか。