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チビエマの熱き談義

作者: 玉白美琴

「公開断裁破棄されてヒロインや、ヒーローが、助けに来たヒロインやヒーローと簡単に結ばれるのはどうきゃ?」


「チョロいんきゃ、ライバルの泥棒猫と同じチョロさきゅ」


「やけくそにくっつく感じも捨てきれんきゅ」


「主人公の同意無しにドナドナされるのは?」  


「ただの誘拐犯ヒーローきゃ、危ない奴きゃ」  


そんな感じで続いていた。

 

終わり

平和なチビエマ国のチビエマ沖。


チビエマ漁船で早朝から漁をしていた。


Xランクの魔魚もいるので、漁師のランクも最高峰のZランクが大半。


一年に一度開催される、陸海空に関わるチビエマ達の仮面武闘会では重軽傷者を出す大惨事。


チビエマは熱き闘いが好き。


昨年の優勝者は、先代国王エリシェンド陛下で、準優勝者は現国王エマネット陛下だった。


ほとんどのチビエマが人間バージョンで闘う中を、お茶漬けを食べつつ軽く動いただけで選手達を沈める強さは流石王族。


チビエマ漁師は、今月行われる仮面武闘会に向けて漁の合間にも筋トレして鍛える。



そんないつもの朝、チビエマ漁師達は漁の後に港に戻ってから競りを行って片付けをして居た。


「巷で悪役令嬢やら、白い結婚やら、ざまあやら、妻や娘を虐げるやら流行ってるきゅ」


「あぁ、うちのカミさんもハマってらきゅ。だけどあれはフィクションだから良いきゅよ」


「フィクションで良いのかきゅ?たまに内容と中身合わないのや、呼称間違いもあるきゅのに?」


「ふっ、思い付いたらサラサラと書いてるから細かく意味とか考えないから良いきゅ」


あるチビエマ漁師達が語り出した。


「違う呼称の意味を混同にしてるのもあったきゅな」


「他にも呼称と意味を混同しているのもあったって妹が言っていたきゅよ」


「ちっちっち!!聖女が純血失って聖魔力失うのもあれば、何故か結婚しているのに聖女のままの奴もあるきゅ。

あれは、書く人によって聖女違うから奥深いきゅお!!」


「ヤンデレ王子なのにサイコパス王子で、地球一周回ったみたいに優しくなる話もあって良かったきゅお」 


「主人公や周りがクズしかいないのもあったきゅ。あれは見ていてモヤモヤきゅな」


チビエマ漁師達はあちこちで談義する。


「女達は意味不明な奴も読んでるきゅ。ざまあを求めてるから?それとも昼ドラ求めたから?」


「分からんきゅ。スリルと刺激を求めたからきょかな?」


「萌えたり、ざまあされてスッとしたりするからきゅではないかきゅ?」


「あれか、溜め込んでるストレスをざまあ読んでスッとするか?」


チビエマ達は顔を寄せ合う。


「仕方無いきゅ、女共は刺激を求めるからきゅお」


「あー、こうしている時も刺激を求めざまあ読んでるきゅな……」


「女は怖いきょ」


チビエマ漁師達は身を寄せ合うと、気合いの押しくら饅頭をして再び片付けをするのだった。


おわり








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