オチ
ちょっとエキーノ! なんでこんな安っぽい酒場で飲んでるのよ、探したじゃない!
おや、ステラマリナさんじゃないってのよもー。
あら、カンディータまでいるじゃない。なに、デート? それこそデートならもっと気合いいれた場所に行きなさいってのよ。
マスター! とりあえず赤!
あーっ、マズいわ! マスター、おかわり!
なによ、どうしたんですかじゃないってのよ。オルゾよオルゾ!
何なのよあいつ、今日帰ってきたらニヤニヤしてるんだけど。あいつのあんな顔見たことないんで、ちょっと怖くて逃げてきたわ。病気?
ふーん、スーツ。
……まあ、着道楽ってのは確かにいるけどねぇ。
え、なに。出来上がったんじゃなくて注文できただけ? それであんなに喜んでるの……ふうううぅーん。
で、幾らくらいなの? 4万ユーロ、まあそんなもんよね。
ちょっとカンディータ! 鼻から酒吹くのやめなさいよね!
もー……。びしょびしょじゃない。そりゃあアンタの着てるのだって悪くはないけど、注文服はそりゃ桁が違うわよ。
エキーノ、アンタも昇進したんだから格好つけなさいよ。もう注文してる? ならイイけど。
もー……。え? 不満そうですねって? 当たり前じゃない!
そりゃあオルゾとアタシの結婚はアレよ。政略的なやつ? 組の結束を強める的なアレで元々愛なんて無かったわけ。当然よね?
もちろん結婚した時から別に嫌いって訳じゃないし、今はちゃんと好意があるわよ。それはアタシだけじゃなくて、オルゾからアタシにも。互いに好意はあるわ。それは疑ってないの。本当よ。
でもさ、アタシはあいつの一番にはなれないわけ。オルゾの中心には首領がいるもの。それを押し除けられるとは思っていないわ。それはそれでいいの。名誉ある男と結婚するってのはそういうものだと分かっているわ。
カンディータだって分かってるでしょう? エキーノの中心にはオルゾがいるのよ。
は? 自分たちはそんな関係じゃないって?
嘘ですー。あり得ませんー。そんな関係じゃないのに男と女でこそこそ飲みませんー。
落ち着けって、落ち着いてるわよ! 話の続き?
……何だっけ。そうそう。オルゾの中心には首領がいるの。それはいいのよ。でもその次はアタシであるべきじゃない!?
ナポリに住んでる職人のおっさんだかジジイだかに二番目取られるの納得いかないんだけどー! アタシもあんな風に微笑まれたいんだけどー! ちょっと、聞いてる!?
ξ˚⊿˚)ξ砂臥環さんよりオルゾさんのミニキャラFAをいただいています!
また、オルゾさんの連載も行います!
これとは別作品として来週後半に投稿開始する予定です。
詳しくは活動報告に記載したのでそちらをご覧ください。
公開されたらこの作品にもリンクはつけておきますので、ぜひお楽しみくださいね!




