第4話
遅くなって申し訳ございません。これからはできる限り更新頻度を下げないように頑張りますのでよろしくお願いします。
天文5年 10月 那古屋城 織田信秀
今日は子供らのことを見に来ておる。やはり吉之助は力が強いな。平手曰く「あの小さな体で大太刀を振れること自体おかしい。」と言っているがやはりすごい力だ。すでに子供二人を肩に乗せているとは。彼は将来勇将になるだろうな。
続いて吉太郎だが、かれはとても聡明だ。普段はあまりしゃべらないが試しに話しかけてみると即座に内容を理解しよる。しかもその喋ったことに対して自分の意見まで返して来るときた。吉之助が「武」とするなら吉太郎は「知」だな。
そして最後吉法師だが、あやつは化物だ。まず、すでにわしとは比べものにならん気迫が出てきておる。しかもそれは「わしと話をするとき」だけというな。しかもあの曲者の二人を卸しきっているというところもすばらしい。しかもこれだけではない。前にわしの若いころの武勇伝を話したら、
「そんなことより税について教えてください!」
と、この年代のワシでは思いもしなかったようなことを聞いてくる。それはなぜかと聞いてみると、
「自分は将来、織田弾正忠家を継ぐのですから。幼いころから領地の管理の仕方を知り、それについて考え、問題点が出たら改善し、領民を豊かにしなくてはならないのですから。」
と、まさに模範解答を返してきた。わしですらそんなこと家督を譲ってもらってからしか考えたことがなかった。まさに奴は神童だ。奴は弾正忠家を今以上に大きくしてくれるだろう。そして念願の尾張統一もなしてくれるだろうな。しかし、そのあと税を教えたときのあの意見提案は何だったのだろうな。どうやってあんな知識を手に入れたのだろうか…。しかそ、もう決めた、あやつなら安心してこの土地を預けられるな。
11月 那古屋城評定の間
その日、尾張弾正忠家の激震が走った。それは前々から建設されていた古渡城へ信秀が移り、この那古屋城は嫡男である吉法師が治めるとゆう新たな人事だった……。
同日 織田信秀
やはり古参の家臣からの反発は少ないか。まあ、前々から平手と林に頼んで根回しはしておったからな。そうでないと反発が強すぎて最悪謀反を起こされかねんからな。
しかし、新参の家臣からは反発が強いの。まあここであやつの凄さを見せるからな。
「皆の者、沈まれ!三郎様の御前であるぞ!」
やはりこういう時に平手は役にたつの。さあわしもやらなくてはな。
「皆の者、この人事にはある理由がある。一つは吉法師が弾正忠家の跡継ぎとして覚えなければいけないことを覚えさせるため。そしてもう一つは、吉法師がすでに為政者としての能力があると判断したからだ。ひとつ聞きたい、この中に四則演算がすべてできる奴はおるか。少ないだろう。しかし吉法師はやりおる。そして、最近税の制度が変わっただろう。あれも吉法師の提案だ。このことから吉法師を実質的な那古屋城代に指名する。よいか!」
「「「ははっ!」」」
「ということでおまえを那古屋城代にすることにした。」
「えっ本気ですか?」
「本気だ。無論お前ひとりでは無理だろう。その為に傅役として佐渡と平手をつけることにした。それとも吉之助と吉太郎を小姓にした。」
「ありがとうございます。」
「はげめよ、吉法師。」
「はっ!」
さあ、吉法師が盛り立てていく那古屋城が今からとても待ち遠しいな。
次の日 那古屋城 林吉太郎
まさかここまで早く那古屋城代になるとはな。ちなみに三郎様は今は古渡に移動する準備をしているらしい。そして僕は今バカい僧のやつと話をしている
「取りあえずまずは収穫量を増やし、民への税を減らさなくてはな。やはりここは正条植が一番手っ取り早いか?」
「いや、あれは費用がかさみすぎる。まずはある程度の資金を作らなくてはならないから塩とかどうだ。塩があれば恩が売れるぞ。」
「あれは上杉と武田だからだろう。そうか塩か…。まずは城下で試してみようか。」
「そうだな。あとは人材だが、木下は放っておけば来るだろう。だが美濃の人材は難しいぞ。マムシによる乗っ取りの後にしか手に入れられない。だが、行けるところが一つあるぞ。」
「それは?」
「川並集だ。」
「川並集?蜂須賀がいる?」
「そうだ。あそこはどこにも臣従していないからな。逆に言えばあそこしかない。だが問題は…」
「奴らが傭兵集団だってことだろ。」
「正解。だからそこなんだよな。あと人材を集めるのは苦しいな。自前で集めて四則演算を教えればいいかもしれん。例えば武士の次男三男とかな。」
「典型的だが…まあまずはそうしよう。一度父に相談してみよう。」
この時代四則演算きちっとできる奴は貴重だからな。
「あと吉太郎が教えろよ。」
デスマーチ確定だなこりゃ。しかしやるしかないな。この世界では働きずめで死にたくはないのだが。しかし生きるためにはしないといけないしな。はあ、戦国時代って現代よりきついな…。
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