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織田の三人組  作者: かつお
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第0話

初投稿です。拙い分ですがどうかお付き合いください。

 天文三年(1534年)5月 那古屋城

 それはまさに運命のようなものであった。織田家待望の嫡男がうまれたその日に織田家の重臣、平手正秀の嫡男、そして筆頭家老である林秀貞にも嫡男が生まれた。このことを信秀は喜び嫡男には吉法師、平手家の嫡男には吉之助、林家の嫡男には吉太郎となずけた。将来、このふたりが吉法師を支えてくれることを願って...。


 天文五年(1536年)5月 夜 那古屋城 平手吉之助

 は、ここはどこだ、確か俺は大本営の命令に従わなかった結果、死地である餓島に送られ結局そこで銃弾に撃ち抜かれたはずだが...。とりあえず周りを見てみようか...。それにしても視点がだいぶ低いな。足を撃たれたから切断したのかと思い、足元をみるがそこにはなんととてもかわいらしい足があった。はて、なぜ俺の脚がこんなにも小さいのだろうか?そう思い近くにある池を除いてみたが...。そこには驚愕の事実があった。

 そこにはとても小さな子供の顔があったのだ!とても信じられん!そして、服装もとても高そうな着物であった。これまで50年ほど生きてきたが、こんな服は着たことがない!もしや、これは別の人に生まれ変わったのではないだろうか?内地にいたころには「前世の記憶」とやらを持つ者の特集が雑誌に載っていたものを見たことがあるが、本当であったらこれは恐ろしいことだ。もう二度と妻や子供を見ることはかなわないのか...。とりあえず今が何年ごろか確認したいが...。確認するすべもないのだから仕方ない。とりあえず今世では上の言うことに従い平和に生きたいものだ。おっと 横に同い年ぐらいの子がいる。この子に今が何年か聞いてみよう...。


 同日 林吉太郎

 なぜ僕は生きている?僕は確か不治の病にかかっており、もう余命幾ばくもない状況だったはずだが...。

 取りあえず周りを見渡すがそこには衝撃に事実があった。もう見ることのできないはずのない外の景色があったのだ。病の進行により僕の目はもう視力を失っていたはずなのに...。

 とりあえず、これで理解した。ここは僕の生きていた時代ではない。それより500年ぐらい前だろう。なんせ僕は病に倒れる前は大学で歴史の教授をやっていたのだからこの当時の服などは博士号をとるときに暗記していたからな。あの時書いた論文は確か学科でも大変好評だったらしい。まあとりあえず今世では病だけにはかかりたくないな...もうあんなきつい闘病生活は送りたくないしな...。この家の主君がだれかは知らないが、この知識さえあればどうにか生きていくことはできるだろう。事実学生が読んでいた「てんせい」とやらには興味があったわけだからな。しかし今が何年か知りたいな。それを知るとこれからの動きがだいぶ楽になるからな...。

 おっと横に同年代の子がいる。この子なら知っていそうだし聞いてみようか。


 同日 織田吉法師

 ここはどこだ?そして私は誰だ?私は確か政治家で大東亜共栄圏復古を掲げ総理になったが、その後野党の過激派議員に暗殺されたはずだが...。

 まあ悩んでも仕方ない。恐らく生まれ変わったのだろう。中学生から高校生の間にこの類の本はよく読んでいたからな。実際に生まれ変わったのなら面白い。前世では成しえなかった大東亜共栄圏をつくりあげ、今度こそは日本を世界の盟主にするのだ!そうこう考えていたら気持ちが高ぶってきたな!おお、ちょうどそこにこの計画を話すことができる私と同世代の子らがいるではないか!ならば一度話しかけてみようか...。


 こうして、後に日の本一の兵、今馮熙、そして極東の覇者と呼ばれることになる三人の物語が今幕を上げる...。

馮熙ふうきとは三国志の呉の外交官であり、曹操もその手腕を買い魏にほしがった人物です。史実では竹中半兵衛が今孔明と呼ばれていたのでこれも三国志からとってみました。

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