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0.歩み寄れないっていう時点で、文化人としては終わっていると思う。お互いに。

・新潮の炎上商法。売上やばいのかも。

・今月も踊っていきましょう。

 さぁ新潮45さんに踊らされに来たよ!

 8月号は売り切れたけど、9月号は売れなかったのかしら?

 買いに行ったら、10月号は最後の一冊で9月号は見えるところに二冊あった。

 発行部数は二万くらいらしい。となると、純粋に47都道府県でわけて、一つの県に400冊くらいしか来ないって話で。(東京が抱えちゃうともっと少ないかもね)さあ、各店舗に置かれるのは何冊でしょーかね?

 AMAZONでは、10月号はすでに、中古販売が二倍以上のお値段である。ベストセラー1位です。

 9月号は、まだ在庫あり。うんうん、炎上商法大勝利だね! テンバイヤーさんもほっくほくです。


 良心を捨てて、利益を追求すること、となったわけでした。

 まあ「ゴシップ誌」と呼ばれるものは、人様の恋愛事情を報道したり、破局やらなんやら、他人様の凋落によるものを扱って、売れようとするわけですが。

 新潮45というものは、「すでにもう、政治家の負の点を暴く」ではなく「自民党以外の政党をたたく」形にしばらくなっていて、そして今度は、すそ野を広げて「ああなった」。保守議員が嫌いなところをはっちゃけて、売れた→続編、である。

 きっと、ねらってLGBTを貶めたいとおもったわけではないのだと思う。「たぶん、きっと問題とも思ってなくて、売れたからってなったんじゃない」かなと個人的には思っている。

 首かどうかの瀬戸際に、人権がどうだとか考えられないだろう? 

 ここ十年で発行部数半減してるんだもの。



 ちなみに、今回、水脈議員は「一切無関係」で、元の寄稿をつかっての二次創作であることを強く言っておきたい。

 10月号のネタは「杉田文書に対する炎上」を考える……というか、「炎上をバッシング」するものだった。

 擁護なのか、と言われると、「擁護じゃないから困っちゃう」のである。


 でも、それは「炎上」のほうも問題であったのだな、というのはとても感じた。

 私はなるべく論理的に、客観的に、俯瞰的に書いたつもりだ。いまいち「LGBTが抱えるもやもやしたなにか」が表現しきれはしなかったのだが。(ここがすんなり伝われば、どう関わるべきかも見えてくるとは思うのだけども)


 杉田氏個人を攻撃したりもしないし、人相から性格がどうこうというのは、「言いがかりも甚だしい」と思う。

 また、杉田文書の本文を読まないで「尻馬にのって、大騒ぎした人たち」の誤解っぷりは、「反論の隙を作っちゃうからやめて」と言いたいところだ。

 殺害予告に関してだってそう。取り調べがあるから、ということで杉田議員は表に出てこなくなってしまった。

 

 私とて炎上のすべてを見ているわけではないけれど、今回は「メディアものっかった」のだそうだ。

 朝日が反論するのは、当然といえる。当事者だから。

 ただ、NHKまで個人をたたこうというのは、どういうことだろうか。

 まあ、障がい者団体のバックアップくらいならわからんでもないのだけど。(Eテレでその手のよくやるので)


 今回の10月号の記事の多くは、「炎上に対する反応」が多い。

 杉田氏の文章そのものに触れてるのは、そんなにいない。そこがとても残念だ。 



 ちなみに私は前のエッセイでも書いたけれど、「生産性発言」については、さほど否定意見を向けてはいない。

 杉田氏は、きっとLGBTのこと大嫌いなんだろうな、うわべで付き合う労働力程度にしか思ってないんだろうな、というような意見をいわせていただいた。


 そして、今回の小川なにがし氏の件に関しても、「痴漢肯定論である」という意見がでていることに、まず目を疑った。

 原文を読まなくとも、たくさんネットで上がっている文章を読めば、「痴漢もLGBTも両方ともダメ」と言っているだけなのはわかると思うのだけど。

 一緒にすんな! というのはいいだろうけど、「痴漢肯定」なんて話はまったくない。

 

 そして、こういったちょっと残念な反応がメディアでも取り上げられて、その声が大きくなると「真に反対意見であるところ」がかき消えてしまう。


 今回の流れを見ていると、「杉田氏発表」→「LGBT反応」→「メディア報道」→「尻馬増加」→「メディア過熱」→「過熱部分に反論」→「的外れな反論に反論」(いまここ)。以後ループしながら立ち消え、かな?

 こんなん。

 

 もろに「メディアが悪い」っていう杉田氏の言い分も、一理あるか、と思い始めてしまっている作者でございます。

 話せば話すほど、建設的な議論からはなれていくという現状。


 メディアは自分の立場から、自分の言いたいことを言って煽ってるんだよね。

 それでLGBTの話が、いつの間にか、反政権だったり、反保守だったりになっちゃう。

 差別がどうだって話だったのに、「批難材料にしてたたいてる」ってのが現実です。


 そこのどこに「対話」があるのか。

 少なくとも「論壇」なり「新聞社」なり、文字を使う人は、自分の意見を語るだけではなく、相手の意見を受け止めてかみ砕いたあとで、反応する必要があると、私は常日頃思っている。


 なろうでも時々、「脊髄反射的に否定されると、相手をけなして心を保つ」人がいるけれども、まあ、ここは習作の場という意味合いもあるので、ある程度はしゃーないとは思う。そこでぽきんと折れちゃう可能性もあるからね。


 でも、文章で飯くってる人たちだよ? プロなんですよ。プロ会社員です。

 

 リベラルでも保守でもいいんだけど、話し合えないのは、「できる大人」の条件なのか? と首をかしげてしまいたくなる。

 話を聞かずに我を通した大人が、少ない成功者足りうる、のなら、私はとても悲しく思います。


 小学生の頃の学級会はあれだけ、真剣に相手の主張を聞いて、受け止めて、ジャッジしてたのに、どうにもいろいろと抱えるものが多くなると、人はどんどん話を聞かない悪人になってしまう。

 まあ、悪人ほど社会では強いのだから、成功するためには悪をなすしかないのですが。

 

 きっと今回のことも、炎上した炎の大半は、利権がらみなんじゃないのかなと思うのです。

 え、だってLGBTの人間が自分から、カミングアウトして反論するのって、「すげぇー大変」ですよ?

 カミングアウトが大変ってのは、つまりは「いったらやべぇ」って意識が根っこにあるからです。

 もちろん、「それでもあの文章はやべぇ」と思ったLGBTの人はいたし、デモクラシーに参加した人もいた。

 私もあの文章はやべぇと思った。


 でも、4000人のデモのうち、果たしてLGBTはどれだけいたんだろう? という気はする。

 報道陣も入ってカメラも入って。映るかもしれないという状態で顔をさらしていけるほど、LGBTは社会的に普通扱いはされてはいないよ。会社ばれしたら、翌日からやばいでしょうよ。


 そんなだから、話し合いが必要なのだけれども。


 再度言おう。


「できる大人は人の話を受け止めない」

 言い換えれば「真に受けない」だろうか。


 親切なふりをして、表面的なケア、対応をして対価だけがっつりいただくのが大人というものだ。

 けれども、私はそういう生き方をしたくない。

 成功した愚物に私は、なりたくないのだ。

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