洞窟神殿のスケルトンは予想以上にスケベで弱かった。
新しい曲刀を手に入れた私はピナドラさんとプシーさんの後に続いて、王都の北側の通路を
抜けた。なんとなく予想はしていたが、長い旅になるとのことだった。そして今回のクエストで集める
ものはなかなか入手しずらい物が一つあるらしい。そんなクエスト出すとかあの門番は鬼か。
そして目的地までこんなでかい荷物もって徒歩で移動するってこの世界鬼か。馬車がないものか・・・。
「にゃぁー・・・眠いにゃ。」
「歩き出して1時間も立ってないぞプシー・・・。」
「・・・ちぇー。」
うん、魔界やっぱり恐ろしい。とか考えながら休憩をはさんだりしては歩き続け、
やっと洞窟神殿にたどり着いた。石の階段を下っていくと中には紫と黒のまじったような
オーラを放つ赤い目の骸骨が恐ろしいほどいた。
「うげ、こんなところにケガレ沸きだしたのか!?」
「これは倒さないと抜けられそうにないにゃー・・・。」
「どうしたら・・・。」
「んー・・・まぁ戦闘慣れしておくのにもちょうどいいんじゃないか?」
つまり、ここで一戦戦うということだろうか、この数の骸骨と。
しかもなんかすっごい強そうなオーラ放ってるやつらと。
「え、戦うんですか・・・。」
「あぁ、一人でやってこい!」
「えぇええ・・・」
あぁ、これはもう腹くくるしかないんだな。よし、わかった。
こっちに敵意を示していないうちにさっと曲刀を抜き、スケルトン集団の持っている
獲物をさっと見える範囲で見渡す。一番手前には片手剣と盾持ちがいる。後ろには
範囲攻撃可能なハンマーやアックス。遠距離攻撃の弓使い・・・。
幸いこの世界に魔法という概念がないのか?杖使いというのはいなさそうである。
「これなら・・・。」
目をつぶり、全身の感覚を研ぎ澄ましてから開く。最初に囲まれると厄介な敵から片付けよう。
前方の片手剣集団に飛び込む、すると赤い目が青色に輝き、からりからりと骨が鳴った。
ややのそりのそりとした動きで確実にこちらに近づいてきては剣を振り下ろし、こちらの
攻撃は多少遅れ気味で盾で防いでくる。脳のないスケルトンは本能で戦っているのだろうか・・・。
盾は小さい設計のおかげか、下がお留守だったので、腱を蹴とばして転ばせた。
カランッ!と面白い音がなったのは言うまでもない。というかスケルトンはどこ
壊せば死ぬの?いや、もともと死んでるか。立ち止まってると後ろから抱き着いてきたスケベトンが
いたので背負い投げして一発ビンタ食らわせて置いた。顎が見事に外れてた。
あれ、というか今ので顎外れるって意外とパンチ力あるのかな自分、とりあえず拳も攻撃の
一種になる感じだ。やったね。
「オラオラァ!」
急に狂暴化した気がしなくもないけど、なんか意外と敵が弱いようで安心しました、ハイ。
あとよくみると頭蓋骨に紋章みたいなのが刻まれていて、その部分を壊せば動かなくなるのが
わかったので、残りのスケルトンもちゃちゃっと処理した。
どうも、ネコヤ又です。
オーラが強そうなのに、弱いスケルトン?それとも主人公が強いだけ?
それはさておき、ファミチ〇が食べたいです。