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ワールド・エラー ―境界と案内人―  作者: 藍乃木是羅
第1章 境界と案内人
22/24

#022 刻(とき)を繋ぐ灯火

『戦争の被害者』。

 その言葉の裏に潜むのはどのような背景か。恐らく、聞く人によって異なるであろう。都市民の1人1人が、大戦についてそれぞれ少しずつ異なる記憶を持っているが故に、戦争の被害者とはこういうものだ、と明確に断定することは決してできない。


 被害者、つまり何らかの被害を受けた者。プレスティアだけでさえ何万もの犠牲が出たのだから、大戦で死亡した総人数は途方も無く多い。だが彼が今ここに存在している以上、それでは有り得ない。

 ならば友達や恋人、或いは家族を失った者か。ある日突然、自分の住んでいた街に戦火が降り注げは、それは当然被害を受けた事になり、更にやり場のない恨みと怒りに悩まされ続ける事にもなるだろう。

 しかし、それにしては復讐の対象がおかしい。プレスティアにかつて存在した機械兵器軍隊"アルストラ"は、あくまでも市民を守る為に尽力した。今回のように集団で暴走することもなく、命令に従って異界の侵略者を退けた立役者となったはずだ。


 では、なぜこのような事を……。

 エルミナは疑問に思った。その一方で、形容し難い感情が心の中で(うごめ)くのを感じていた。


「貴方は……大戦で何を失ったのですか」


 エルミナが初めて言葉を返した。疑問の形を取ってはいたが、語尾は疑問形では無くほぼ断定の口調だった。前に立つの男、ザドの口元の笑みは一層大きくなるが、目は厳しくこちらを射止めたままである。

 聞いても無駄な事だと分かっての質問であったが、意外にも回答が返ってきた。


「何を……ねぇ。一言で表せるもんじゃねぇさ。おめぇにも分かんだろ? あの戦争が何を奪っていったか、奴らが何を壊したのか」

「壊した……」

「そうだ。あいつらは何もかも壊して消えやがった。もう5年も前なのになぁ、昨日の事のように覚えてんぜ」


 エルミナは自覚しない間に恐怖していた。気がつけば拳銃を握る手は小刻みに震え、膝から下の制動が効かない状態であった。

 彼の言葉に含まれる"恨み"や"怒り"等、それ以外にも多数が入り乱れた感情を、エルミナは嫌でも受けていた。受けると同時に理解していた。表面的な理解では無く、身に染みた自身の経験であるかのように解釈していた。憐憫にも似たこの感情は……共感、だろうか。


 ザドが更に近くまで銃を突き出す。エルミナは身体ごと彼の方を向き、先程まで机に置いていた左手を拳銃に添え、震えを抑えようと強く握る。しかし強く握れば握る分だけ、なぜか震えは大きく速く、そして絶え間なく刻まれる。

 上から篭った銃声が伝わってきた。警備隊がすぐそこまで来ているようだ。瞬間上に目をやりそれを理解したザドは、エルミナに向き直って堰を切ったように捲し立てた。


「俺には分かるぜ。おめぇは俺と同じ境遇の人間さ。大戦で居場所を失って人を失って、それでも生きながらえてしまった(・・・・)人間だろ? 独り孤独に地面を見つめながら生きる人間なんだろ? おめぇにもここにいなきゃいけねぇ理由がある、果たさなきゃならねぇ"使命"ってヤツがある。違うか」

「使命……一体何の事を」


 抑えてはいるが声は苛立ちに押し上げられ、瞳の奥から激情を放っている。


「そうなんだろぉ? 嬢ちゃんが1人でこんな場所に望んで来る訳がねぇもんな。さしずめ……異界人どもの世話を焼いてる"案内人"っていう人種か。よくそんな事ができるよなぁ。無償の善意ってやつなんかぁ、感心するぜ全く……よぉ!!」


 遂に余裕を失ったのか、怒りを抑える事無く地面を蹴る。足に当たった本の束が舞い上がり、千切れた紙がひらひらと舞い落ちる。

 エルミナの緊張が一気に高まった。自身の事を見抜かれた驚きと、彼の何にも形容し難い形相に心臓が跳ね上がる。

 彼が特に目の敵にしている相手、それは恐らく、責めかかってきた"異界人"でもなく、それらに対抗して戦乱を駆け抜けた"機械兵器"でもなく、増してや"転移者"でもない。異界人の放つ砲火に見舞われ、機械兵器の溢れる戦場を記憶に刻みつけ、それでもなお転移者の為に働く"案内人"だ。


「おかしいと思った事はねぇか? 異界人から被害を受けた人間が、なんで異界人の案内なんかしなきゃなんねぇんだ」

「理由……当然、その人の力になる為です。見知らぬ世界に送り込まれた人達を助ける、いや、せめて少しでも安心させる為に」

「フン、それでどうすんだ。おめぇの使命はそんなもんか? きっといつかは世界が平和になるとか、まさかそんな幻想抱(いだ)いてんじゃねぇだろうなぁ」


 決して上辺だけではない、絶望し果てた台詞。身体が言うことを聞かず、エルミナの手から力が抜けていく。

 狙われているのは自身だと考えた瞬間に、目の前の男がなぜ自分に銃を向けているのか、理解できてしまったのだ。敵地に侵入していたから、彼にとって目障りだから、というだけではない。そこにいたエルミナがガイドとして働く人間であったから、彼はこれほどまでに激怒したのだ。

 なぜエルミナの仕事を知っているのかは不明だが、エルミナもこうして彼の内情を探っているのだから、似たような直感を得たのだろう。


 ザドは荒れ狂ったように叫び立てた。


「あいつらはこの世界を壊していった。かつては多くの街が隣接して、多くの人が住んで街は賑わいを見せていたのさ。なのに、今はこの辺りじゃここしか人が住んでねぇ。それなのに、戦争の元凶たる異界人たちを"受け入れる"だと……! 笑えねぇ冗談だ」


 なぜ矛先が案内人に向いたのか、今はその経緯を知る術を持っていない。想像もつかず推し量ることもできない、ザドの向ける膨大な憎悪を受け止めるには、エルミナは若過ぎた。

 

「お前は一生孤独さ! "ガイド"だか何だか知らねぇが、肩書き1個付けたところで所詮は俺と同類さ。その感情は誰にも理解されず、誰からも相手にされず、やがて爆発して1人孤独に生きて死んでいく! そういう運命なんだよぉ……お前は」


 反射的に目を伏せてしまう。思い出すまいと心の奥底に固く閉じ込めた記憶が、意に反して浮かび上がろうとする。


 ──空が赤く青く、白く黒く、激しく移り変わりに煌めく。天上に無数の人影、閃光。眼下に無数の残骸、焼跡。横から襲い来る突風、迫り来る巨大な物体。隣の人物の手が離れる。身体が無理やり引き離される。視界が輝く光に覆われる。全てが消滅する──


 違う、この記憶は現実じゃない。自分じゃない。何かの間違いだ、夢だ、悪夢だ──何度そう願ったことか。今も当時も、その光景は脳裏に焼き付いて離れず、毎晩のようにあの悪夢を見る。ふと思い返してしまう度に怯えさせられる。

 なぜだろうか。忘れたいと懇願しているのに、何故(なにゆえ)自分の脳は記憶を消し去る事ができないのか。1週間前の食事を覚えていないのに、忘れないようにとわざわざメモ書きまでする買い物リストも忘れそうになるのに、1番失くしてしまいたいこの記憶だけは常に居座り続ける。

 彼女は心のどこかで、その記憶は偽物だと信じているのだ。時間と共に風化することもなく、歳を重ねると共に受け入れる事もできず。5年の年月が長いのか短いのか、エルミナには判断する事ができないが、それだけ経っても未だに嘘だと思っている。


 この記憶さえ抹消してしまえば、苦しむことなんて何も無い。自分は元々1人、誰も傍になんていない。この記憶は偽物──


 いや、それでは駄目なのだ。

 自分の過去と向き合う、そう決意してここまでたどり着いた。

 ここはまだ終着点では無い。まだ始まってすらいない。事実を悪夢だと言い張って、今までこうして逃げてきた。同じようにまた逃げてしまっては意味が無い。

 自分を守ると言ってくれたステラの決意はどうなるのか。常に気を遣い、真剣に身を案じてくれたシェリーの心配を押し切ってまで、この場に来たのではなかったのか。右も左も知らない世界で、マサキは無謀だと知りながらも抵抗し仲間を守ったではないか。そう叱責する声が聞こえるような気がする。途切れ途切れに、断片的に幾つもの場面が蘇る。


 ──もう、逃げる訳にはいかない。


 記憶の欠片が1つに繋がった瞬間、エルミナは目を見開いた。


「私達は諦めません」

「……何だと?」


 男が眉を吊り上げ、心なしか口元のにやつきが弱まる。


「大戦で何もかもが壊された、それでも人々は立ち上がった。私達はまだ生きている。生かされているんじゃなくて、自らの意志で生きているんです」

「自らの意志だぁ……現実とは程遠い夢見て現実逃避してるだけだろうが」


 違う、とエルミナは叫び掛けた。しかし、それは別の言葉となって発せられた。


「貴方がどんなに大変な過去を背負って来たか、私には分かりません。でも、プレスティアに住む人達は皆辛い過去を背負っています。それに折り合いを付け、前を向こうと日々努力しているんです。それを邪魔するのは許しません」


 エルミナは目を細め、いつに無く辛辣な口調で言い放った。もう手の震えも意識していなかった。ザドの表情がより険しくなり、怒りに満ちていくのが見えた。

 彼が怒るであろうことは承知の上での発言だった。エルミナには今ここで彼を説教するつもりなど無く、増してや自分が彼に何かを言える器だなどと考えてもいなかった。確かに"同類"であるかもしれない、そうではないと言いきれないからだ。

 ただ、この男に自身の辿る運命を決められてしまうのが怖かった。自分もやがて同じ道を歩むのかもしれない、という強迫観念に襲われ、彼を否定せずにはいられなかった。


 この男はエルミナと自分の境遇を同じものだと考えている。もしかしたら自分、または他の誰かの姿を重ね合わせているのかもしれない。だが、エルミナは1人しかいない。この男自身でもなければ、彼の思い浮かべるような他の誰かでもない。


「それに……私は独りじゃない。仲間がいる。自分の中にある記憶も、いつかは皆と分かち合える。そう信じています」

「信じる、だと……。ふざけるな……いつまでも戯言ばかりほざきやがって!!」


 遂に怒りが頂点に達した。憤怒に染まった顔色が初めてはっきり見え、あまりの獰猛さにエルミナは狼狽(うろた)えた。そして少し視点を下にずらすと、それよりも動揺を煽るものが見えた。すなわち、指に力を込める動作。

 エルミナは目を瞑った。他に身を庇う方法があったとしても、もう何も考える事ができず、ただその光景から目を逸らした。


 銃声が(とどろ)く。1発に限らず、2発、3発と容赦なく降り掛かる。排出された空薬莢が床に落ち、硬い音を響かせる。

 全ての音が消え去り、エルミナはゆっくり目を開いた。自身に向かって銃が火を吹いた。理解できず、また理解したくもなかった。

 しかし──


「……なぜだ」


 先に声を発したのはザドだ。顔をひきつらせ、手を大きく震わせていた。この至近距離で弾丸を外したのは、エルミナが幸運だったからか、この男に迷いが生じたからか。


「なぜ当たらない、なぜ!」


 再び引き金を引く。エルミナは目を閉じるが、弾丸は射出されない。

 目を開けると、今更のように彼の外装が目に入った。闇のように黒いマントの表面に、弾丸が通ったであろう穴が複数空いていた。ここに来る間にも何度か戦闘になり、銃弾を撃ち尽くしてしまったのだろう。

 弾切れを確認するや否や、ザドは強行手段に出るべく足を踏み出した。マントを払い除け、握り拳をつくって叩き込もうと振り上げる。


「動くな!」


 しかし、複数の武装兵が部屋に突入する方が先だった。彼等は自身の身長を超える大盾を前方へ構え、設けられた穴から銃口を覗かせている。

 エルミナは男に腕を取られないように距離を取り、斜め後方から味方に向かないように銃を構える。これで彼は2点から狙われる状態となり、もはや身動きすら取れない状況であった。


 小さく舌打ちが聞こえた。考えるまでもなくザドのものだ。そして、一体どんな行動を起こすのかとエルミナが警戒しつつ凝視していると、突然拳銃を捨て両手を挙げた。


「……降参だ、投降する」


 男はエルミナの方に顔半分だけ振り返ると、今一度歪んだ笑いを浮かべ、すぐに向き直って警備隊の方へ歩いていく。


 ──どうせ、お前らはもう終わりだ。


 そんな呟きを耳にした。不穏な響きを残した捨て台詞は、緊張の融解されつつあった空間に溶け込み、消えた。


 男は拳銃以外、何の武装も持っていなかった。既に抵抗する手段を持たず、警備隊に身を預ける他に選択肢は存在しない。だが男の余裕は未だに消えない。

 その時だった。エルミナに聞こえないはずのローター音が届いたのは。地下5階もの深さにある地点に、空の音がどうして響くのか。天上にまで及ぶひび割れのせいか、建物が半壊したことで遮蔽物が少なくなったからか。要因となり得る点は多くあるが、考慮する余裕は無い。


 エルミナは駆け出した。警備隊の群れを押しのけ、制止の声を振り切って。もう安全など構っていられない。記憶した最短ルートを頭の中で再現し、それに沿ってひたすら走り続ける。

 そして光の射す一室へと入る。入口の鉄格子は折れ曲がり、1つが枠ごと抜き取られていた。上方向から室内にしては不自然な疾風が吹きつける。見上げると、縁に破片の残った天井窓が曇り空を切り取っていた。

 その小さな隙間からも十分なくらいにはっきりと目に映った。ローター音の正体は軍用と思われる輸送ヘリコプターのもので、その下部に搭載されているのは円柱状の細長い物体。大戦の資料なら嫌という程見ていたから、それが所謂"大型爆弾"であることにはエルミナもすぐに気づいた。


「これが目的……そんなの……」


 卑怯だ、とエルミナは思った。

 エルミナが1人で施設跡の最深部まで突入できた事、遅れてきた警備隊もさして苦戦を強いられなかった事は、予め彼によって仕組まれていたのだ。コンピュータを止めるべく人が駆けつけたところでこれを投下し、自分ごと焼き払う。実に狡猾な、そして破滅的な戦法だ。


 と、その飛行物体に人影が向かっていった。圧倒的な高度差を埋める跳躍力からして、間違いなくアンドロイドだろう。両手には大剣が握られ、銀の髪がはためく。

 彼は輸送機の真横まで跳ぶと剣撃を一閃、輸送機と大型爆弾を繋ぎ止める固定具を弾き飛ばした。落下する前に両足で蹴り、力を加えて落下の軌道を変更した。落ちる先には焼け野原が広がる。

 エルミナは急いで建物の外へ出た。侵入した亀裂から身をよじり、ようやく頭ひとつ出した時に、足元が揺らいだ。壊れかけのこの建物では耐えきれず、或いは地下構造ごと崩落してしまうかもしれない激震だった。


 遠い地平で赤い爆炎を散らしながら、最大の凶気は消滅した。

 鬱蒼と空を覆う雲を払うように、どこまでも遠くへと行き場を求めて燃え上がっていた。過去の絶望、憎悪、憤怒、遺恨、全てを映し出し飲み込もうと唸る炎は、現在と過去を繋ぐ灯火であった。


 その光景を見ながら、エルミナは両手の力を抜いた。ふと足元に拳銃が落ちた。名前と威力の割に形姿はどこか頼りなく、ただしその色はどこまでも染まらない黒である。

 拾おうと姿勢を屈めると、続くように帽子が頭からずり落ちた。顔に近い鍔の部分に穴が穿たれていた。周りは少し黒く焼け、微かに火薬の匂いが染み付いていた。

 無意識のうちに両手を握り込んでいた。自分が持っていたのはこんなにちっぽけで、こんなに恐ろしいものだったのか。戦場に身を投じていた事への驚愕と、それを今の今まで意識していなかった自分への恐怖。覚悟していたはずが、初めて知ったかのような衝撃へと変化する。命があるという事実に安堵せずにはいられなかった。


 それからしばらく、ガイドもサポーターも、地上へ出てきた4、5人の警備隊も含め、全員が紅霧の霞む彼方を見つめていた。


「……終わった、終わったぞ!」


 誰からとも無く声がした。次々に歓声が重なり、大剣に手を着いて屈んでいた剣士を中心に団円が形作られた。

 鳴り止まぬ歓喜の中、エルミナが目を下ろした先にあったのは、倒れた戦友の背中だった。


「ステラ!」


 駆け寄って何度か呼び掛けると、ゆっくりと両眼が開き、ほんのりと顔が色味を取り戻した。

 エルミナに支えられ、ステラは上半身だけ起こした。服の至る所が破け、頬や腕脚には擦過傷を創り、文字通りボロボロになりながらも、彼女の表情は人間味を失ってなどいなかった。


「エル……フフッ、ごめんね。私、最後までエルのこと守れなかった。力に……なりたかった、のに……」


 頬を緩ませ笑顔を浮かべながらも、目元は下がりつつあった。涙すら流しそうな、とても見ていられない表情だ。

 しかしエルミナは間を開けず、跡地の一角を指さして言った。


「だったら、あの機械は誰が壊したの? 相変わらず、ステラは嘘つくのが下手だね」

「えへへ、バレちゃった?」

「ダメじゃん、ちゃんと正直に言わなきゃ。……なんてね」


 何気ない会話をしているうちに緊張は過ぎ去り、互いに目元を綻ばせていた。互いがどのような意志で、どのように闘ったのか、今なら何もかもが通じ合うように思えた。


「ねぇ、エル。ちょっと肩貸してくれる? なんか眠くなっちゃって……」

「……別にいいよ」

「うん……ありがと……」


 それきりステラの意識は霧散していき、左肩に重みが掛かった。自由な右手で彼女の頭を撫でながら、エルミナはそっと呟いた。


「──お疲れ様、ステラ」


 眠る表情を見ながら身を休めていると、空から一滴の雫が頬に落ちた。夕立、にしてはまだ早い。太陽は斜め西側を昇っている。

 エルミナは目を閉じ、顔を上げた。疲れ果てた体に染み込むように霧雨が降り注ぐ。気持ちが奥深くまで沈んでいく。


 終わりを告げる天の声は、音の消えた戦場の中に優しく溶け込んでいった。

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