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恋に恋してなにが悪い!  作者: 八雲 なお
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新手のスパムLINEか?

部活見学に行くという史也に別れを告げ、蒼葉は一人家路につきながら今日のことを思い出していた。


それにしても、気心知れた友人とする会話というのは久しぶりで、初めは緊張こそしたもののとても楽しかった。


まぁ自分が一人楽しく話してただけで史也はそれほど楽しんでなかったんじゃないだろうかとか、なんであの場面でウケを狙ったんだとか、昨日あの番組見とけば史也が会話に窮することなかったのにとか、色々一人反省会をすべきだがそれはまた後で。


その後史也とLINEを交換した。父、母、妹についで記念すべき4人目である。


そしてなんと驚くべきことにクラスLINEに入れさせていただいた。史也のついで感が否めないが、たとえエイの下にいるおこぼれをもらう魚状態でも良かった。自分なんかが、おこぼれをいただけるなんて光栄だろう。


なにか、クラスの皆様にご挨拶でもした方が良いかと思ったが自分から発言するのもおこがましいしおそらく返信も来ないだろうからやめておいた。


とまあこんなわけで蒼葉は、今までの高校生活の中で最も怒涛の1日を過ごしたわけである。




「さて、撮ってあったアニメでも見るか。」


ここは、蒼葉の自室。晩ご飯を食べ終わりあとは風呂に入って寝るだけの状態でテレビをつけた。


見るのは今期イチオシの『明日の彼方から』。男女4人の青春群像劇である。蒼葉が予告PVやアニメ第1話を見た感じによるとそれは、思春期の様々な悩みを抱えた男女4人がそれを友情や仲間の絆で乗り越えて行くという心温まるものだった。まだ1話ということもあり、あまり話は展開しなかったものの今後が気になる終わり方だった。


「来週も見なきゃな。」


蒼葉は、風呂にでも入るついでに感傷にでも浸ろうと立ち上がった。すると、


ポコポコ。


可愛らしい音が部屋に響いた。それはスマホからだった。LINEが来たようだ。公式LINEの通知はオフにしてあるはずなので母からだろうか。蒼葉はスマホを手にとって、画面に目をやった。

そこには、


「澄香?……誰だこれ。新手のスパムLINEか?」


見知らぬ、そしておそらく女性の名前が表示されていた。


蒼葉はそのままスマホのロックを解除しLINEを立ち上げた。


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