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『あはは、オオミドリミミズー!!』
『うわあああああ近づけないでええええええええ!!!!』
『みせたいものってなに?』
『じゃあそこにたってて』
『いいけど…』
『えいっ!』
『うえっ!?ぎゃあああああああああ!!』
『こ、こんどはなに…?』
『何もしないからさ。大丈夫だって!』
『本当に?』
『うん、本当本当!!』
『それならよかっ『どーん』やっぱりかああああああああああっ!』
彼女に関わっていいことなんて一個もなかった。むしろトラウマが増えたぐらいだ。
アリサ・ハルバッツは屈託な笑顔でケイトに話しかけた。
「ほんっとひさしぶりねぇ。王宮の兵士にはなれたの?」
「あ、ああ。うん、なれたけど…。」
「ふーん。弱虫なあんたでもなれるんだ。じゃあ、わたしは楽勝かな?」
「ははは…………。」
逃げたい。今すぐここから逃げ出したい。冗談抜きでだ。