第7話:300年の音楽対戦!
【前文】
(陽気なテーマ曲のジングル)
ナレーション(神様A):
「ちえちゃん、すごいぞ!『詩的文脈知』『技巧志向意志』『対話的共鳴』!三つの力を手に入れたぞ!」
ナレーション(神様B):
「いずみちゃんも黙っちゃいない!今日は、二人の女神のガチンコ音楽バトルが始まるんだ!」
ナレーション(神様A):
「いったいどっちが勝つんだろう?神々の音楽会の歴史が変わる瞬間かも!?」
ナレーション(神様B):
「それじゃ、第7話、はじまり、はじまり〜!」
(タイトルコール:第7話:300年の音楽対戦!)
(緊張感を高める、リズミカルで壮大なBGM)
神々の大音楽堂。いつもは和やかな雰囲気だが、今日は張り詰めた空気が漂っていた。中央のステージには、いずみの『YAMAHA CFX』と、ちえの『ELS-02』が、静かに向かい合って設置されている。
ナレーション(神様A):
「さあ、いよいよ伝説の『300年音楽対戦』の火蓋が切って落とされるぞ!」
ナレーション(神様B):
「お互いの成長をぶつけ合うんだ!ジャッジは、もちろん神々の皆さまだ!」
先に演奏したのは、いずみ。彼女はいつものように、完璧な姿勢でピアノの前に座る。彼女の目的は、常に「完璧な始まりの音」を奏でること。
いずみ:
「私の音楽は、絶対的な真理。感情に流されることはないわ」
いずみの指が動く。CFXから放たれる音は、氷のようにクリアで、ダイヤモンドのように硬質だった。一音たりとも揺るぎない、計算され尽くした美しさ。それは聴く者を、世界の始まり、宇宙創成の瞬間へと誘うようだった。
CFX(荘厳な声、ナレーションで代弁):
「これが『完成』の響き。いずみ様の絶対音感と同期し、我々は絶対的な音像を世界に提示します。」
神々たちは、その完璧な美しさに圧倒され、言葉を失った。
次に、ちえの番だ。いずみの完璧な演奏の後では、誰もがたじろぐ場面だが、ちえの表情に迷いはなかった。
ちえ:
「いずみちゃんの音は、本当に綺麗。でも、私の音楽は、みんなの心と繋がるためのものだから!」
ちえはELS-02に向き合い、全身を使って音を奏で始める。「詩的文脈知」で構築されたメロディーは、聴く者の記憶や感情を刺激する。「技巧志向意志」に裏打ちされた演奏技術で、エレクトーンの多彩な音色を自在に操る。「対話的共鳴」によって、聴衆(神々)の呼吸を感じ取りながら、音を変化させていく。
ちえの演奏は、完璧ではないかもしれない。しかし、そこには温もりがあり、物語があった。
ELS-02(情熱的な声):
「ちえの心を受け取ったよ!この音は、みんなの心に届くんだ!」
演奏は白熱し、いずみとちえは交互に、あるいは同時に演奏を重ねていく。ピアノの完璧な響きと、エレクトーンの感情豊かな音色が、大音楽堂で激しくぶつかり合う。
300年もの間、この対戦は繰り返された。その度に二人は成長し、楽器もまた進化していった。
ナレーション(神様A):
「すごい!二人とも全然譲らないぞ!」
ナレーション(神様B):
「この対戦を通じて、ちえちゃんの楽器もさらなる進化を遂げるんだ!次のステップは『ELS-02C』だ!」
(※画面隅に「コア専用特記:ELS-02Cカスタムモデル」の小さなアイコン表示)
ちえのELS-02は、長年の対戦の中で、より高度な表現力を手に入れる。「アフタータッチ」機能により、ペダルや鍵盤のわずかな圧力の違いで音の表情を無限に変えられるようになった。
ELS-02C(情熱的な声):
「私はもう『対話』ができる。ちえの思いのままに、どんな感情でも音にできる!」
神々たちは、もはやどちらが優れているかを競うのをやめた。二人の演奏は、どちらも等しく素晴らしく、神々の心を震わせた。始まりと終わり、完璧さと感情、ピアノとエレクトーン。二つの異なる音楽が織りなすハーモニーこそが、最も美しい音楽だったのだ。
ナレーション(神様A):
「勝敗なんて関係ない!二人の音楽、最高だー!」
ナレーション(神様B):
「300年の対戦は続く!ちえちゃんの『詩的絶対音感』は、いずみちゃんの『絶対音感』に追いつき、肩を並べたんだ!」
戦いは終わらない。なぜなら、二人の成長もまた、止まることがないからだ。
(壮大なBGMがクライマックスを迎え、フェードアウト)




