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SPRING DAYについて

作者: 腰痛の翁

 spring dayはセウォル号事件の追悼曲として解釈されがちな楽曲です。

なぜ、「解釈されがちな」いう曖昧な表現をするかと言うと、政治的にセウォル号事件に触れることがタブーだったからです。BTSからも聴いた人の解釈にすべて委ねるとのみ言及されています。しかし、MVや歌詞からは事件が連想される表現が多くみられることから追悼曲と解釈されます。


 この船には、事件当時、BTSのメインボーカルJUNG KOOKと同じ97年生まれの修学旅行生が多く乗っていました。しかしこの船はからは、無理な増改築や荷物の過積載などの明らかな人為的問題が発見されることになります。要するに「大人の欲が過積載されていた船」だったのです。問題を乗せた船であったが、やはり航海途中で沈没してしまう。この沈没事件で生還した修学旅行生は僅か75名である。


 明らかにおかしい造りの船、優先して救助される船長と船員、不審な船員の動きより、様々な憶測が飛び交ったことは言うまでもない。極め付きは政府の対応であった。そもそも初動が遅かっただけにも関わらず、救助に参加する人員がどう考えても足りていないにも関わらず、日本等からの救助への援助を断ったのだ。また、朴槿恵とかいうクソゴミで俺の大嫌いな当時の大統領は、事件に当たっての会見に臨む前に90分もヘアメイクに時間を割いている。この間の乗客、学生らの気持ちを想像するとあまりにも強く悔しさを感じる。


 当然、国民からは政府のカス対応に批判が殺到し大事件となる。伴って多くの文化人たちが、政府への批判を表明するが、政府はこれをリストアップし芸能活動を制限したと報道されている。この状況の中で声を上げようとしたのがBTSでした。


MV中には、修学旅行を連想される大きなカバン、犠牲者を表すであろう大量の服の山や洗濯機、海から漂着した靴を拾い上げ木にかけるシーン等があります。この連想は俺の主観によるものですが、正直に言って追悼曲だと確信してもいい内容だと思います。ほかにもMV中ではいろんなストーリーが想像できるようになっており、絶対に見るべきだと思います。


 わかりやすい例を一つ挙げましょう。MV前半部分のワンシーンでOMELASという単語がでてきますが、これはほぼ確実にSF小説のOMELSを表すものです。その小説の内容としては、少数が多数の幸福のために犠牲になることで回る社会を風刺するようなものです。セウォル号で犠牲になった乗客はまさに多数の利益のために犠牲になった少数といえるでしょう。BTSがこの単語を入れたことはかなり攻めていると俺は個人的に思います。

 

 犠牲になった学生たちを忘れないように、政府の最悪だった対応も忘れないように。そういう強い意志が感じられます。


 もちろんBTSはPOPSTARでありそれがメインなんだけど、こういう一面があることはARMYにとって誇らしいことでもある。

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