もし、こんなメチャクチャな人が総理大臣だったら…
抗議は一切受け付けない！
総理大臣の任命を受けてから最初の仕事…。
「実力主義と合理主義に基づいた人事改革を行う。そのためにやるべきことはただひとつ、比例代表制の廃止だよ」
比例代表制の廃止…。これを聞いた野党は…
「国民の声が届かない！」
「比例代表制の廃止反対！」
やっぱり猛反発。そして総理はこういった。
「俺ら与党に勝てるなら、比例代表制を廃止しても問題ないだろ？それとも、勝てる自信がないから比例代表制を継続するのか？勝てないなら、俺に従え」
これを受けてブチギレした野党。そして、満場一致で比例代表制の廃止が決まった。同時に…。
「はい解散」
解散した。選挙になった。総理は立候補者にこう述べた。
「まずは自分でできる範囲にかぎり、やりたいことを国民に訴えるんだ。他の分野は素人でいい。得意分野でとことん勝負しろや。理想を語らず現実を述べる。これが必勝法や。俺達のことは気にせんでいい」
これを受けて立候補者達は選挙に臨む。
選挙の結果、与党が圧勝。野党はほとんど全滅で、生き残ったのは1割に留まらない。
そして、実務経験と実力を持つ若い議員を中心に大臣を任命。年功序列で権力と地位に居座り続けた老人達は排除。実力だけで権力と地位を得た老人は総理の相談役となる。高齢となると、さすがに最前線で働かせられないと判断してのことである。
ここから先は、総理大臣によるメチャクチャぶりな政策が打ち出された。
まずは福祉関連。
「生活保護は現金ではなくプリペイドカードで支給。現金は使わせない。なぜなら、国民の税金で監視する必要があるからだ。それと、生活保護を受給する権利があるのは日本国籍保有者に限る。外国人の生活保護受給者は、問答無用で強制送還する」
生活保護の改革を打ち出したことで、外国人は強制送還され、酒やタバコやパチンコで生活する受給者からの反発の声が上がった。
「知らん」
と、総理は一蹴。
「月10万円のベーシックインカムを行う。なお、これは試験的に行うもので、期間は2年間。税収が上がって国民の生活が向上すれば引き続き行うものとする。なお、受給資格を持つ者は、日本国籍を持つ者に限定する。財源？んなもん、お金を刷ればいいだけだろう」
あまりに良い加減。
次は税金。
「消費税を5%に引き下げる。福祉の財源が無くなる？んなもん、消費を拡大すればいいだけだろ？企業が作った商品が売れて、国民がベーシックインカムによって生活が向上する。ベーシックインカムで配ったお金が結局、国に還ってくるんだから問題ないだろ？」
かなり大雑把な税金対策を打ち出した総理。
次は経済。
「発展途上国の資源の利権を得ろ。貿易を積極的に行え。金融にも力を入れろ。外資系企業進出も歓迎だ」
こちらもかなり大雑把。
次は外交。
「中国と韓国に住む日本人達に、即帰国しろと伝えろ。理由は、その国の政情不安定だ。帰国しなかったら、保証はない」
そして数日後…。
「中国は我が国の領土である尖閣諸島に不法侵入を行うだけでなく、武力への威嚇を何度も行った。韓国は我が国の領土である竹島を不法占拠し続けるだけでなく、我が国に数多くの侮辱を行ってきた。よって、中国国籍保有者と中国企業、韓国国籍保有者と韓国企業、それぞれが保有する日本の不動産を全て没収！期間限定で国有化し、期間が過ぎれば日本の国民に販売を開始する！」
この総理の言葉にブチギレた中国と韓国。
「特に韓国は経済制裁および国交断絶！もし同盟国のアメリカおよび各国が反発するのならそれは、韓国の暴挙を認めたとみなし、それ相応の対応を行う！」
さらに付け加える。
「次はスパイ防止法を成立！我が国はスパイ天国である！よって、スパイ地獄に変える！これに意を唱えるものはスパイとみなし、それ相応の対応を行う！」
スパイ防止法も成立。
次は教育だが、その前にやらなければならないことがある。
「少年法、刑法39条、刑法41条、それぞれ廃止する。これに意を唱える者は未成年加害者の関係者とみなし、徹底した弾圧をかける！」
少年法、刑法39条、刑法41条を強硬的に廃止。そして…。
「A市で起こったいじめ自殺事件は痛ましいが、このずさんな対応について調べた結果、学校と教育委員会と警察が共謀してもみ消しに謀った証拠が出てきた。しかも、市議会議員とずぶずぶな関係で癒着している。D警察本部も動かない。よって、この事件を再調査し、警視庁と東京地検特捜部が共同で捜査を行い、加害者を殺人で逮捕、その隠蔽にかかわった関係者もだ。なお、A市警察署とD警察本部の上層部は全員、処分の対象とする」
A市全体が大騒ぎとなった。警視庁と東京地検特捜部が介入したことで、いじめ加害者とその事実を隠蔽し続けた連中は全員逮捕。少年法と刑法41条が撤廃されたことで、容赦なく実名報道になった。未成年の加害者は、主犯が死刑、周りが無期懲役。その事実をもみ消しに関わった連中は無期懲役となった。
ちなみに、判決を下したのは、東京の裁判官であったとか…。遺族には3億円の慰謝料が支払われた。
なお、これと同じ事件が全て再捜査され、続々と逮捕者が出て、死刑判決も出るなど、海外メディアでも大きく取り上げられた。人権団体は反発するが…。
「我が国の弱体化を図ろうとする人権団体はテロリスト。よって、武力を用いた弾圧を行う！」
こんな感じになった。
今度こそ教育改革。
「偏差値60未満の中学校と高校と大学は通学制を廃止。通信制に切り替えろ。それが嫌なら学校をやめろ。偏差値60以上の学校は現状維持だが、学生の学費やその他生活費は全て国が負担する。教育格差を拡大させることで競争心が生まれる。なお、バカに費用をかけるつもりはない。専門学校は現状維持。様子を見て判断する」
無茶苦茶ぶりである。
しかし、これが幸いとなり、日本の教育の質が向上した。
次は治安維持…。
「半グレと暴力団は国内で活動するテロ組織として、武力による弾圧を行う。なお、暴走族やギャング、不良集団など、疑わしい連中は即、処刑する」
これにより、反社会的勢力の活動が大幅縮小した。
次は非婚化。
「地域のばらつきを考えて、年収400万円～600万円以上がないと、男性は如何なる理由があろうと結婚を認めない。ガキに貧乏暮らしさせるのか？女性が稼ぐから貧乏男性は結婚しても問題ない？バカたれが！女性が妊娠したら働けなくなり、収入がゼロになるんだぞ！不労収入があれば良いのだが、すくねえべ！だが、一理あるな。貧乏男性は収入を上げろ。職業訓練などスキル向上の機会をやる。費用はタダ。多くのカテゴリーを用意してやるから受けろ」
メチャクチャだが、理にかなっている部分がある。
次は少子化対策。
「俺は独身だからわからんが、ガキの育児に多くの金がかかるのは理解している。とりあえず、ガキ1人につき2000万円。学費と給食費はタダ。ガキは国の宝だから、これぐらいが妥当だろう。お金があれば母ちゃんは安心して子育てに集中できる。ただし、クソな男がいたら俺に言え。ヒットマン送って始末してやるからよぉ」
最後はむちゃくちゃだ…。
次はコロナ対策。
「全員ワクチン受けろ。そして出歩くな。我慢できなかったら敷地内の外でバカやれ。テレワークやれ。コロナ患者が逃げだしたら銃殺。職業上の理由でテレワークできないならまず、ワクチンを受けろ。でないと〇す」
最後もむちゃくちゃだ…。
色々と無茶苦茶ぶりな政策を打ち出した結果…。
「あれ？」
総理は疑問を抱いた。税収が爆発に増えた。国民の暮らしはよくなり、ベーシックインカムが税収を増やす要因となっている。少子化の改善傾向がみられる。国力が増大。支持率は9割。コロナ感染者が一人も出なかったので、コロナ収束宣言を出した。
このメチャクチャぶりの総理が、日本を救ったのであった。
