なかよしこよし
チュン チュン チュン
あ、小鳥さんだ!
あそぼ!
駆け寄ろうとしたら
パサ パサ パサ パサッ
あ、逃げちゃった
子猫の みーたん は、ショボンとなっちゃった。
トボ トボ トボ トボ トボ トボ
悲しくて下を 向いちゃったの。
そうだ、おともだちと 遊ぼう!
みーたん は、いつもの公園に むかうの。
でも、おともだちは いなかったの。
さらに悲しくなっちゃった・・。
あ、そうだ!
おねえちゃんに、遊んでもらおう!
みーたん は、ぱあぁ と笑顔になったの。
そして おうちに 帰ろうとしたの。
それでね、うしろを 向いたの。
あ! マカロンだ!
みーたん は、シッポが パン! と ふくれたの。
子犬の マカロン が、おすわりを していたの。
ハァハァ いって、したを 伸ばしているの。
みーたん は、まわれ右をしました。
そして、逃げちゃった。
え! どうして ぼくから 逃げるの!
マカロンは みーたん を、追いかけます。
まって、待って!
やだよ! 待たないよ!
どうして?
だって、追いかけてくるんだもの!
え? みーたんも 小鳥さんと 追いかけっこしてるじゃないか?
違うもん! わたし 小鳥さんたちと、なかよくしたいだけだもん。
そうなの? だったら ぼくとも おともだちになろう!
やなの!
どうして?
だって、マカロン こわいもん。
ええ~っ! そんなぁ・・・。
ぼくは こわくないよ?
こわいもん! 追いかけてくるもん!
すると みーたん の上を いつのまにか 小鳥さんたちが飛んでいたの。
小鳥さんたちは、みーたんに 言ったの。
僕たちも みーたん 怖いもん。
みーたん 僕たちを追いかけてくるもん!
えっ!
みーたん は 逃げるのをやめて ゆっくりと 立ち止まったの。
そしてお目めを パチクリとしたの。
小鳥さんたちは みーたん の真上で まあるい まあるい 円 を描きながら みーたん を見ているの。
みーたん に 追いついた マカロン も その場合で お行儀よくお座りをしたの。
みーたん は 小鳥さんたちに あやまったんだ。
ごめんなさい、わたし きみたちを おどろせていたんだね。
うん、だって きみ ふせて おしりを フリフリするでしょ?
え? それが こわいの?
うん!
ごめんね、きみたちを みると 知らないうちに そうなっちゃうんだ。
そうなの? そのあと 突然 走って向かって来るでしょ?
うん、つい ガマンできなくなるんだもん。
それが、こわいんだ。
ごめんね、気をつけるよ。
気をつけてくれるなら、遊んであげるね。
そう言って小鳥さんたちは みーたんの 頭や背中に 降りてきてとまったの。
ワン!
わぁ! に、逃げなくちゃ!
ま、待ってよ! なんで逃げるの!
え! だって怖いもん!
えっ! 何が怖いの?
え? あれ? 何が怖いんだろ? でも 怖いの!
だから何が?
わかんない。
えええ! 怖がらないで 仲良くしようよ!
そうだよ、みんなが 仲良しがいいの。
小鳥さんたちがそう言いました。
そうかな~?
そうだよね~。
少し怖いけど・・・仲良くしようかな・・
ワン!
みーたん、小鳥さん、マカロン は仲良く公園にいきました。
公園で かくれんぼ や、追いかけっこをしてあそんだよ。
いいよね、仲良しって。