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異世界 白銀の竜騎士


僕たちは4日ぶりにヘイワダル王国に戻ってきた。



真っ先に冒険者ギルドに向かった。


最低ランクのFランククエストを受注したにも関わらず報告出来ず実質失敗。


アルネさんにお叱りを受ける事も覚悟しながらギルドに入った。



「じょーさん!おかえりなさい♪」


アルネさんが入ってきて早々に話しかけてきた。


「あ、ただいまです...」



「ここがぎるどかぁー」

僕の肩がもうすっかりシロの定位置だ。


「シロちゃんあんまり騒がないようにしてるのよ」



僕の後に二人も続いている。




「以前ジョーさんが受注したクエストの件なのですが...実は...」



いきなりキターーーーー


聞きたくないけどそんなわけにはいかない。





「実はとある方のご説明を頂きまして。ギルド側としてはジョーさんを咎めることは何もありません♪」



「え?そうなんですか?」



「はい♪むしろジョーさんを襲った三人を殺害未遂行為でライセンス剥奪の処分になりました」



先に攻撃したのは僕の方だったんだけど...


なんだか知らないところでも色々と情報が流れているようだ。



「いったい誰が説明をしてくれたんでしょうか?」


とある方とは一体誰なんだろう。



「Sランク冒険者、白銀の竜騎士様です」


誰だ⁉全然知らない人だ。



「全然面識がないのですが...どんな人なんですか?」



「Sランク冒険者はこの世界でも現在7人しかいない最強の冒険者です。その中でも白銀の竜騎士様はその全身を純白の鎧で覆っており性別、年齢、何もかもが謎に包まれたお方です。3日ほど前にふらっと現れて事情を説明したかと思えばすぐにいなくなってしまいました」



「...」

ハクが怪訝な表情を浮かべていた。


「冒険者にも色々いるんですね。いつかお礼とか言いたいな」



「お礼を言えるかは分かりませんが会うチャンスならありますよ?」


「そうなんですか?」


「ええ!実は一か月後に冒険者ギルド主催の武術大会があるんですよ。そのトーナメントにはSランク冒険者も何名か参加することになっていますので」



「大会なんてあるんですね!参加してみたいけど僕なんかが参加しても予選敗退が関の山な気がするな...」


シロと契約したとはいえ僕はまだまだ未熟だ。


対人戦等に全く慣れていない。


「まだ一か月も時間があるわけですし頑張ってみるのもいいと思いますよ♪好成績を残せばランクアップも出来ますし。もし優勝するとSランク冒険者になる権利、そしてこの国の英雄王リョウマ様とのエキシビションマッチが出来る権利が与えられるのです」



Sランク冒険者になれるのは現実味は湧かないがランクアップできるのは良いな。



英雄王のリョウマ様って40年前に魔王を倒した人だから、今はもう60越えのおじいちゃんだよね、戦えるのかな?



心配にはなったが言葉にはしないでおく。




「ジョーくんやってみよーよ♪」


しろがニコニコ楽しそうな声で言う。


「うん!せっかくだし頑張ってみようか。ハクはどうする?」


ハクはまだ冒険者登録すら済ませていないはず。


まあ冒険者じゃなくても僕がいれば依頼に参加することは出来るのだが。




「私も参加させて頂いてもよろしいですか?」


ハクはアルネさんに伝える。



「かしこまりました♪ハクさんですね。最初にテストを受けて頂くのですが」



「ジョーと同じランクのテストで問題ありません」


奥の部屋に消えていき5分もしないうちに戻ってきた。



こうしてハクもFランク冒険者になったようだ。



「大会は本戦の前に予選がありますので準備を整えておいてくださいね♪」



高望みはするつもりはないけど楽しめればそれでいいなと思った僕なのでした。






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