未来 悪魔と英雄
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帝国がこの世界の宗教を10年前全て排除することを宣言した。
逆らうものには粛正を与える
表向きの理由は宗教を巡る争い、戦争の根絶だ
だが本当の理由は他にもある
それは教会が類まれなる戦闘能力を持った人間たちを持っていたからだ。
聖痕。神の加護を受けた者。
聖痕持ちの強さは並の兵士なんて赤子のように殲滅する力を持っていた。
そして教会は神の祝福を受けた武器、神具、法具、魔剣なども管理していた。
いつ教会に国の覇権を握られるか分からない。
そう考え恐れた皇帝は、当時12人いた聖痕持ちの人間のうち8人を罠に嵌めて殺した。
そして教会の武器も全て押収した。
信徒を人質に取ったのだ。
生き残った他の4人はまだ帝国の目には止まっていなかった為、逃れることができた。
そしてその5年後
帝国に厄災が訪れた。
悪魔が現れたのだ。
文字通りの悪魔だ。
それは帝国を蹂躙した。
帝国兵も悪魔と戦ったが悪魔とそれが使役する死霊の軍勢の前に兵士たちは攻撃を当てることすらできなかった。
このままでは帝国が滅亡する。
そうなった時に現れたのが残った聖痕持ちの4人だ。
聖痕は悪魔を滅ぼす力を持っていた。
危機に陥っていた国を満身創痍になりながらも彼らは救った。
そして4人は英雄となった。
ここまでが多くの民が知る話だ。
しかしこの後。
真実の話がある。