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未来 聖女

どうやらマリアさんによると俺は救世主らしい。


LV1だけど...



「どうしてここの教会はこれまで無事だったんですか?」


国から宗教が禁止されている以上


教会を運営していることが不思議だ。


「確かに過去にも何度か国からの役人が来たことはありましたが。すべて追い返しています」


追い返す?


死罪になることもあるのに?



「マリアさんってもしかしてすごい人?」


「いえいえ♪そんなことはないですよ」

マリアさんはにっこり微笑む。


かわいい...



そう思った時。




教会のドアが開かれる。


聖堂の中に白い鎧を纏った男たちが入ってくる。


「聖女マリア。禁教令に背きし罪で汝を処刑させて頂く」


鎧の男の一人がそう言い。

殺意が俺とマリアさんに当てられる。


ダンテ Lv82 ジョブ 帝国軍粛正部隊長


クロム Lv70 ジョブ 帝国軍粛正部隊 


フィム Lv74 ジョブ 帝国軍粛正部隊 


...格が違う。


俺はマリアさんを見る



「え!?」


マリア Lv132 ジョブ 聖女


「刃を収めてはいただけませんか?」

マリアさんが穏やかな口調で言う




「それはできないお前とそこの男ともに処刑だ」



やっぱり...俺もなのね!!


まあ予想通りだ。


「...私はかまいません。ですがそこの彼は助けていただけませんか?彼は信徒などではなく、たまたま此処に居合わせただけなのですから」


「え!?マリアさん??」


「お前が抵抗せずについていくならいいだろう」

ダンテが言う。



「わかりました。ダイさん色々ご迷惑をおかけしました。あなたの旅に幸があらんことを」


マリアさんは俺に一礼して奴らの元へ歩いていく。


「聖女に感謝するのだな。此処から早々に出るのだ貴様を殺さねばいけなくなる」


奴らはマリアさんを連れて立ち去っていった。



俺は何もできずその場に立ち尽くすのみだった。


「クソっ!!!!!!」


マリアさんが捕らえられたのは間違いなく俺の身を案じてのことだろう。


もし俺がいなければ実力で奴らを制圧していたかもしれない。


それだけマリアさんのLVは高かった。



このままだとマリアさんが処刑される。


俺は一体どうすればいいのだろうか。






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