少し前のお話
俺は人が苦手だった。
友情?そんなのどうせすぐに壊れる。
仲間?そんなのいつか裏切られる。
そんなネガティブな事ばかりが頭に入り、一歩前に踏み出せない。
もともとはこんなの性格では無かったが夏休みの途中、突然こんな事を考える事になり、人というのが怖くなった。
そんな事になり二学期が突入し、事件が起こる。
それはプールの時間に起こった。
俺といた友達たちは興味本位で女子の水着を盗もうというやってはいけない事をしようしていた。
もちろん俺は止めたが言う事を聞かず、水着を盗んでしまった。
水着が盗まれた事は学校に広まり、誰もが犯人探しを始めた。
そして俺の友達たち……が口に出す。
「俺達、未来が盗むのを見た。」
「え………?」
「あっ、そうそう。俺らも見た。絶対に言うなよって言われてたけどやっぱそんな事はできないよな。」
襲いかかる悪意の刃は俺の心に刺さっていき、さらにはその事が学校に広がる。
みんなからは「最低」「クズ」「生きる価値のないゴミ」「女の敵」それはひどい言われようだった。
俺はやってないと言い続けたが誰も信じてくれず、俺へのいじめが始まった。
だがそれも数日だった。クラスにいた引っ込み思案の男の子が先生に真犯人を漏らした。
おかげでいじめが無くなったが、それでも俺の心はもうボロボロで人が怖く、嫌いになった。
だが唯一、俺は意識していた人間がいた。
春野椿。彼女は努力で全てを掴み取ってきた。俺のいじめにも参加せず、それどころか止めようとしてくれた。彼女の人望があってか、少しだけいじめがマシになった時もあった。
俺は彼女に感謝をしていたが、それと同時に嫉妬もした。
なんでも挑戦し、努力ができる才能。そして誰よりも強い人望。
なんでこんなに不平等なんだと、とても妬んだ。
それから数ヶ月が経ち俺は交通事故にあい、春野と共に異世界転生を果たす。




