未来と学園生活 その二
この学園には二つの寮があり、男子、女子と別れているが、男女が交流できる大きな建物もある。
未来は目が冷めた後、準備をし学園へ向かう。
だが、今日ばかりは未来の気が進まなかった。
***
この学園にも部活がある。
剣に関係あるもの。関係無いものもあり、さまざまなものが生徒はそのどれかに入らないといけないルールがある。
このイベントに未来はさらに気が重くなる。
(何入ろうかな………。できれば入りたくないけど。)
学園へやってくると、部活の勧誘か先輩達が大勢いて、一年生、そして転入生に熱烈に話しかけていた。
「君!!転入生だよね!?よかったらスキル研究会入らない!?」
「え、いや……」
(スキル研究会……面白そうだけどな。)
未来はスルーし、通り過ぎるが他の部活の人達が次々と話しかけてくる。
(しんどい……いつまで続くんだこれ?)
未来は部活勧誘の者を躱す事が出来ずいちいち対応しながら教室へ向かった。
***
「あっ!おはよミライ!」
「おはよう。」
「今日私達、転入生達は属性検査があるんでしょ!?楽しみだよねー。」
「ぞ、属性?」
未来は首を傾げる。
「え、知らないの!?」
「う、うん。だから教えてもらえるとありがたいです。」
「了解!属性ってのはね、スキルの種類を決めるものなんだよ。属性は火、風、水、雷、土、光、闇、無。の7種類で、無の属性はめったにいないんだけどまぁ、
例えるなら火は炎を使えるスキルとかがつくかもだし、風なら風を吹き起こすスキルがつくかもだし。簡単に言ったら最初に言った通り、属性によって得られるスキルが変わるんだよ。」
「へ、へぇ〜。ん?」
(スキルがつくかもってなんだ?)
少し疑問に思ったが、未来は納得する。
「あっ、それよりミライは入る部活決めた?」
「え?いや、まだだけど。」
朝に勧誘がたくさん来たが、未だに未来は部活を決められていなかった。
「なら放課後一緒に見に行こうよ。」
「へっ!?」
(俺を誘うだと!?おいおいやめとけよ。もっと他にいるだろう。……凄い嬉しい!!)
未来は心のなかで大きくガッツポーズをし、できるだけ喜んでいるとバレないように笑顔を作る。
「……俺でよかったら。」
「いいの?ありがとうー!」
「でもその前に属性検査だな。」
「そうだね!」
***
みんなが授業を行なっている間、未来達、転入生組は体育館で属性検査を行なっていた。
二列に並び前にある属性がわかる水晶で属性を検査していた。
「俺の番か。雑魚と格が違う事を見せてやるよ。」
(確かあの人はガルガって言ってたっけ?あまり関わりたくないタイプだな。)
未来は後ろの方からガルガを覗き込む。
そしてガルガは水晶に手を触れる。
「ふん!!俺の闇の力を解き放つがいい……!!」
(あっ。この人こじらせてる人だった。誤解してた。)
「何!?光だと?闇の炎––––ダークインフェルノを使える俺が……この俺が光だと!?」
(怖い人かと思ったけど、完全に厨二病だよな。初めて見た。)
ガルガが右手を押さえ悶えている中、それを無視し、どんどん検査が続き、未来の番が来た。
未来は水晶に触れていると、異世界語で文字が浮かび上がってくる。
「雷か。あんまり実感が湧かないな。」
未来の属性は雷だとわかり、後ろに下がっていく。
そして全員が検査を終了し、教室へ戻った後授業が始まった。
***
放課後になり、ティアラと部活を見学しに行く事になった未来は早速、部活を見て回る事にした。
「スキル研究会か、面白そうだけど何してるんだろう。」
未来とティアラはこっそり部活動を覗くと、部員に気が付かれこっちによって来た。
「よーこそ!よーこそ!!スキル研究会へ。君達、属性検査して来たろ?なんの属性だったんだい?」
やってきたかと思えば早速未来達の属性を聞いてきた。
「か、雷です……」
「風ですけど…」
「雷と風かー。せっかく見に来てくれたしいい事教えてあげるよ。風のスキルはね知ってると思うけど風を起こしたりするんだ。それと自身のスピードを上げたり、風の力で物を斬り裂く事もできる。雷は電流を流したり、自身に纏わせる事によって圧倒的なスピードと瞬発力を手に入れられるが、負担が大きく扱いにくい。と言ってもどんなスキルになるかはその人次第だけどね。」
「はぁ。」
(電流を流したり、身体能力アップか。使える場面が多いかもな。)
その後、スキルとは関係無い話を長々と聞かされた未来とティアラは用事があるから帰ると言う言い訳をつけてここから抜け出す事になった。
「入部よろしくねー!!」
「も、もうあの先輩には関わりたくなくなったよ。」
「そ、そうだね。」
それから未来とティアラの部活見学は続き、今日はラストにしようと最後の部活を見に来ていた。
「外出活動部?」
未来とティアラの前には外出活動部と書かれた小さなポスターが教室のドアに貼ってあった。
「みんなで外出するのかな?」
「わからないけど入ってみようよ。」
そういい未来はドアを開けると4人の生徒とエレノア先生がソファーに座っていた。
「あっ、先輩達!見学者達が来ましたよ!!」
「おぉ〜本当だ〜。」
「ん?おぉ!ミライとティアラか!!よく来たな!」
そう言って生徒と先生が歓迎してくる中、未来はとある人物に見つめていた。
「久しぶりだな。ヨシザワ・ミライ」
そこに座っていたのは、以前、オーガから未来を救った生徒だった。




