メンヘラが2人
「来たーーーーー!」
ガチャ
「どうぞ〜!」
「お邪魔します」
「あれ?つぐみちゃん、あの男の人だれ?」
彼氏さんがこっちを睨みつけてる。なんか感じ悪い
でもこの人結構イケメンだな…
「あ!弟の陸斗、小学5年生だよ〜」
「なーんだ、弟くんか、よろしく」
「あ、はい、よろしくお願いします…」
なんかこの人…
「ほら、上がって上がって〜」
「お邪魔します」
僕は2階へ上がるフリをして、こっそり2人を観察する事にした。
「ねーね、私の事好き?」
あ、いつもの姉ちゃんだ。
「もちろん、つぐみちゃんこそ僕の事好き?」
「うん!勿論!!」
「あっ!そういえばさ今日家の場所教えてないのになで分かったの?」
え、そうなの?
「あーあれね、今日さ、つぐみちゃんお昼休みケータイ教室に置きっぱなしにして中庭行ってたじゃん?」
「うんうん」
「その時にGPSのアプリ入れたんだ。GPSって便利だよねー」
え、この人…姉ちゃんと同類…
「なーんだ!そういう事か。それだけ私の事が好きなんだよね!嬉しい!!」
え、ついていけない…
「ねーねつぐみちゃん、お願いがあるんだけど」
「うん?なーにー?」
「僕以外の男の人と喋らないでほしい」
え、何この人…ここは僕が行かないと…
「あのっ」
「うん!分かった〜!!」
え、?
―この時陸斗が思ったこと―
『この彼氏メンヘラ』