新しい彼氏
「ほら、姉ちゃん…」
「どうせ、私なんてグスッグスッ」
「ほら、泣かないで…」
「もう!いや、!」
姉が布団にくるまる
「カタツムリみたい…」
はぁー本当にこの姉は困る…僕は絶対メンヘラなんかと付き合わない!って言ってもまだ5年生だけど…
ブー(メッセージの着信音)
「姉ちゃん、ケータイ鳴ってるよ、はい。」
姉ちゃんに手渡す
「うふふふ〜」
「え、姉ちゃんどうしたの?」
「見て!」
―メールの内容―
彼氏「今日はごめんね。今日の電話は教科書間違えて持って帰っちゃったから明日返すねって電話だったんだ。」
彼氏「本当に好きなのはつぐみちゃんだよ。」
「あーもう最高〜!私この人がいたらご飯食べなくても生きていけるかも」
姉ちゃんって単純…にしてもこの彼氏凄い…
「あ!姉ちゃん!返信で重いもの送ったらダメだよ!?」
「え、もう返信しちゃったよ?」
「えぇぇぇぇぇええ!なんて送ったの!?」
「大した内容じゃないよ〜!ほら」
―メールの内容―
彼氏「本当に好きなのはつぐみちゃんだよ。」
つぐみ「ううん私こそごめんね」
つぐみ「私の事好き?」
つぐみ「私以外の女と喋っちゃダメだよ?」
つぐみ「返信まだ?もう1分も経ったよ?」
「え、もう姉ちゃん…台無し」
「え?何で?別に普通の内容じゃない??」
「姉ちゃん、それ重い女って思われるよ」
ガーーーーん
「どうせ私なんてグスッグスッ」
「もう、姉ちゃん泣かないで、今日は僕が夕ご飯作るから…」
―次の日―
陸斗、学校帰り
「姉ちゃん大丈夫かな…」
ガチャ
「ただいま〜今日クラブでおそくなっ」
「おかえり!陸斗!!」
「ね、姉ちゃんどうしたの?めっちゃ上機嫌じゃん」
「あのね、昨日来た彼氏にね別れようって言われちゃった…」
え、早っ。たった1日で…
「でもね〜新しい彼氏出来たの〜!!」
「へ、へぇー」
姉ちゃん…
「今から家に来るよ!」
ピンポーーン
「来たーーーーー!」