「すいませんでした」 前編
校長室では会議が行われていた。 人数は五人。校長先生、教頭、一学年二学年三学年の主任たちが
校長室入り校長に誘導されるようにソファ二つとテーブルのある場所へと移動し、ソファに腰かけた。
校長室は少し重苦しい空気が流れていた。教頭と主任たちは目を下に向けたまま黙り込んでいて、
誰かが声を発するのを待ってるかのように、様子を見るようにたまに目を上に向け、キョロキョロと
覗っている。
すると、校長が一度咳払いをし何か話そうとしたが「やっぱやめた」というかのように
手を腿の上に乗せ溜息をついた。 そして、沈黙は十分続いた。だが誰も話そうとはしない
そして、とうとう校長が二度目の咳払いをして話し始めた。
教頭たちは背筋を伸ばし校長にへそを向けた。
「えぇぇ...。今この学校は危機に陥っている。ですのでこの危機をどう持ちこたえ
以前までのいつも通りの学校にしていこうか。という会議だ」
教頭たちは「そんなん分かってるわ!」とでも言いたげに、先ほどまで背筋を伸ばしていたが
それを溜息と同時に腰を曲げた。 結局、会議は中止へとなった...。
翔飛は怒っていた。とてつもなく怒っていた。 なぜなら、こんなにも教師に嫌がらせともとれる、事件の被害者に2度もあるかと
半年も経たないうちに2回も、しかも1番不思議なのが、なぜこんなに事件が起こっているというのになぜ学校が閉鎖しないのか?
この世界はおかしすぎる。4ヶ月うちの2週間も休まされている。こんな事があっていいのか?良いはずがない。 こんな独り言を家で喋る日々を2週間も続いた。
しかも、悲劇はまだ続いた。 筆者がまさかの失踪。あ、間違えた。 ローカルニュース番組にも取り上げられたこの事件の被害者である俺を誰も、誰も、心配の声をあげなかった。
翔飛は激怒した。翔飛の中で大炎上した。
「走れメロス」並に激怒した。
ましてや俺の友達である鈴木健は、
女子にモテモテだし、健の周りには
女子だけじゃなく、男子にもウケがよく見えた。久々に健に話しかけてみた
「オッ!健!久しぶり!」
と言いながら健の肩をトントンと叩いた
すると、周りにいた全員がこっちを振り返った。健だけが笑顔でいた。なんだこの重たーい空気は...俺が場違いみたいじゃないか。俺は正直これは、壮大なドッキリっていう方に寄せてみた。だけど、これはさすがに無いなと、すぐに察知した。恐る恐る、健の隣に座って囁き声で健に言った
「なぁ健、なにこの俺がめちゃくちゃ場違いな感じは。え?なに?俺って虐められてんの?」
「いや、別に虐めてはいないと思う。でも、なんかみんなによると『調子に乗ってる』だって(笑)」
「いや、なに笑ってんの?」
気づいたら俺と健の周りには誰もいなかった。
ホームルームが始まり、浩司が教室に入ってきて、いつも通りのボケをかまし
すべり散らしていった。
1時間目の準備をやり始めた頃、後ろから頭を叩かれ誰かに
「トン!」と言われた。誰だろうと周りを見たら。北山寿奈だった。
「おい、久々だね。くそ暇だっただろうな(笑)まぁがんばっていこうや!」
久々に見たらキャラが全然変わっていた。『だね』とか絶対言わない奴なのに、まさか2週間の間に
キャラが変わっていた。なんだろう...なんか...可愛かったなぁ...
一方、北山寿奈は
うわぁ久々に、翔飛に会ったなぁ。なんかめちゃくちゃドキドキする...あ、久々に話しかけようかな
あぁぁぁぁ!!!!やばい。でも、ちょっと、いつものキャラじゃ駄目だなぁ...
よし!
北山は意を決して、翔飛の頭を叩き「おい、久々だね。くそ暇だったんだろうな(笑)まぁがんばっていこうや!」と言って、自分の席に戻った。
ひゃああああ!!!!恥ずかしいぃぃぃ!!!!触っちゃったよ(笑)もう恥ずかしい...
まぁ可愛いと思えたかな...
後編へ
久々に書いたから、どんな内容かも忘れてたw
暇なときにちょくちょく書いてたけどねw
今回も前・後編のお話です