第四話 運命の水晶
この話は私の中ではある程度まとまっていますがどう考えても未完成です。
ごめんなさいね。
直していくつもりはありますが、今はこれで行きます。
いつか完全版の四話を読んでいただけたらいいですね
第四話 運命の水晶
タッツー! きれいな水晶見つけました!
ある日スズの奴がそんなことを言って私の元へ来た。
ん? あぁ、それは私の師匠が私にくれたものだ。どんなに丁寧な言葉遣いにしようとそれをお前にあげるつもりは全くないからな
タッツーの師匠? もぉ、くれないなんてひどいわねぇ
あぁ、私もこんな何でも屋の仕事をする前はその人の元で修行をしていたんだよ。てか、その推奨は私のものだ。ひどいもひどくないもないさ。
もぉ……それで? すごい人だったの?
それはすごい人さ。私に何でも屋のやり方を教えてくれた人だからな。ただし、私と違って報酬とかは求めない人だったよ。
へぇ、タッツーよりよっぽど人間ができてたんだね
……言葉には気をつけろよ? 確かに話を聞く限りそう思うかもしれないが私よりよっぽど性格の悪い人だ
どんな人なの?
そうだな、その水晶についての話でよければ話そう。私の昔話に付き合ってくれるかい?
聞く!!
いい返事だ。そうだな確かあれは今から五年ほど前のことだな。
※五年前
私がこの何でも屋を始めてから3年が経とうとしていた。
最初は本当に【人間らしい仕事】しかしていなかった。
例えばで言うと蜂の巣の駆除であったり、迷子の猫探し、ポスティングになぜか宅配なんてこともやっていた。
そんなある日のことだ。この屋敷に一本の矢文が届いた。
物騒なことだ。
私はこんなことができる人を知っている。
たとえ窓が全く開いていなかったとしても、私のしわっているソファにほほをかすめて矢文を指すことのできる人を知っているのだ。
はぁ、師匠か。あの人も普通に電話とかで読んでくれたりはしないのかな。
私は文句を言いつつもその手紙を読むことにした。
“竜乃へ久しぶりだな。
私がこうして君に手紙を出しているということは私はそろそろ死ぬということだろう。
そういうと君はあんたが死ぬはずがないとかいうんだろうけどね。
残念ながらどんな人であろうとも死ぬんだよ。
それが生命に与えられたそれが生命に平等に与えられた唯一のものなのかもしれない。
そういうと君は平等に与えられたものなんてほかにもあるとか抜かすんだろう。
例えば、生だとかね。
確かに誕生がなければ私たちが生まれることはない。
だが、私が言いたいのはそういうことではない。
生まれてからのことを言っているんだよ。本当に君は愚か者だよね。
そして君は考える。もし、自分がそのことを考えずに私の意見と同じように納得していたらどうしたのかと。残念ながらそれはない。決まっていることだ。
さて、話がそれてしまったな。私はそろそろ死ぬ。
それだけが言いたいのだ。この手紙を書いているのは2000年だよ。
何年たったのかは流石の私にも分からない。けど、式が近づいたら自動的に君の元へ送れるようにしてある。
不思議だろ? 安心してほしい。君にもそのうちできるようになる。
詳しい話をしたければ私の元へたずねてきな。
そのときに私が生きていれば……の話だがね
あなたの親愛なる師匠、波川 流那より
”
(何だこの手紙は……まったく、私のことを完全に見抜いている。むかつくったらありゃしない。)
私は少し考えた。普通の弟子であるならすぐに師匠の下へ駆けつけるのが当たり前であろう。
しかし、私の師匠はこのとおり普通ではないのだ。
普通のことをしても師匠は喜ばないだろう。
(まぁ、同じことなんて私には到底できないんだがね)
私は車ですぐに師匠の元へ向かった。
師匠の家は私の家から遠いのでね、私は新幹線を使って自宅へと向かった。
師匠の家は森の中にあり途中からはずっと歩きっぱなしだった。
二時間ほど森の中をさまよいながら私はようやく師匠の家についた。
インターホンのようなものは師匠の家にはなく、私たちの暗黙の了解で代わりに重量扉を二回たたくことになっていた。
ここでの重量扉とは一般家庭には見られない日本では古い家にあるあのおもっ苦しい扉のことだ。
師匠、竜乃です。
やぁ、今部屋へ移すからその場に居てくれ。
師匠の姿はまだ見えなかった。だが、瞬きを一度したときには師匠は私の前にいた。
場所も外ではなく、茶室へ移っていた。靴が脱がされているところを見るとすでに玄関に脱がされていたのだろうか。
やぁ、君がここに居るということはあの手紙を読んだということだね? あと、分かっていると思うが言っておくと気味が今考えていることは今の君では分からないことだ。もう少し待っているんだね。
本当に、人の心まで読めるんですかあなたは。
師匠に向かってあなたはやめな。こう見えてもまだまだ君より上に居るつもりだよ
はいはい、師匠は相変わらず着物が似合いますね。
ふっ、相変わらずだ。君は本当に面白い。
師匠は紫色の着物を着ていた。柄は大きな蝶々が2,3匹。
ここで師匠のことを紹介すると彼女は黒髪で長髪、後ろを一つ結びでポニー手居るにしている。年齢は誰も知らないらしいがまだ二十代といっても誰も疑わないほどの美人だ。
それで、師匠
なんだい?
本当に死期が近いと?
あぁ、君がこうして私の元にいるということは確実に近い。それは君自身が一番分かっていたことじゃないのかい?
えぇ、師匠が私に言ったことで間違っていたことはなかった。けどね、師匠。私はあんたにはまだ死んでほしくないんだよ
それは困ったね。残念ながら死期は近い。それを回避することはできない
…………
と思ったか?
え?
だから、私の死を回避する方法が一つある。
何をすればいいのですか?
何、簡単なことさ。不肖の弟子、竜乃 白。お前に今から三つの問いかけをする。その三つすべてが私の望むものであれば私は生きることができる。それができなければ私は死ぬ。
どうして私だったのですか?
ん? さぁね、もう一人の馬鹿弟子だったあいつでもよかったのかもしれないけどね。私は竜乃お前に救ってほしかったんだろうね。
分かりました。全力で師匠を助けます。
私がそういうと師匠は目を閉じてふっと笑ったよ。
私はその意味がそのときはわからなかった。
たとえ分かっていたとしてもきっと何もできなかったんだと思う。
それほどまでに師匠は私の上をいった存在だった。
では、第一問。何でも屋にとって必要なもの。一番必要なスキルとはなんだ。
特別なスキルなんて何も必要ない。本当に必要なものは依頼者のことを思うことである。
正解。私の教えはしっかりと守っていたようだね。仕事のほうはどうだい?
ようやく慣れてきたところです。
よろしい、(そのうち竜乃のとこにも私のとこに来ていたような依頼がいくさ)
え?
第二問、人として当たり前なこととはなんだ?
…………
どうした、答えられないのか?
……………………
あと5秒だ。
…………………………………………
正解。なぜ分かった?
逆だよ。分からなかったんです。
では、なぜ何も言わなかった。
師匠は答えの出ていないものをいわれるのが嫌いだからです。
ハハハハハハッハハハハハハ!! 最高だ! よく覚えていたな私のそんな特徴!
何度も怒られましたからね。
だが、これからはそれではいけないときもある。それは覚えておけ。
師匠だったら……師匠なら今答えをなんと答えますか?
ん? 【人であること】だ。ズルイと言うかい? 私はズルイと思ってないんだよ。人として当たり前なことなんてその人によって違うさ。ある人は努力をすることと答えるかもしれない。ある人は誰かに手を差し伸べることだというかもしれない。逆も考えられる。努力をせずに波を感じ取ることという人、差し伸べずに自分のことを最優先に考える人も居る。そういう人たちのことを考えたとき、人として当たり前なことというのは誰しも同じではない。だろ?
だったら今の私の答えは違うのではないですか?
ん? そうだね。私の答えと違う。というだけでお前の答えとしては正しいんだよ。私は第二問ではそういう問いをお前に与えていた。
そうですか
そういうことだ。先に言っとく、第三問は沈黙が答えじゃない。そして考えがまとまらなくても答えを出せいいな?
……分かりました。
第三問、【予知能力で見えるものとはどこまでか】
なっ……そんなの!
どうした? 答えられないのか?
制限時間は?
30分。フルに使って考えな。
わかりました。
(当たり前だが、私は予知能力なんて持っていない。師匠の聞いているものはもし持っていたらということなのだろうか。そんな私の考えを述べるようなものを最後に持ってくるか? いや、これは本当の答えがあるものではないのかもしれない。だったら、【自分の知りたいことに対するものすべて】という答えが私の中ではベストとなる。だが、もしそうでなかったら……。これは私に聞いている質問であって、私の創造で答えていいものではないのだとしたら。そしたらその答えは不正解になる。だったら、師匠ならどう答える。師匠は自分の死期を悟ることもできる。そして、その死期が近づいたときに私に手紙が届くように2000年にはすでに書いていた。だが、師匠は正確な時期までは特定できなかった。ということは……)
あと5分だ。ヒントをやろう。自分の未来予知だけじゃない。人の予知ですら一定のところで見えなくなるんだ。それがどこかを考えろ。正確にな。
師匠、それはヒントではないです。答えです。
ほぉ、だったら答えてもらおう。予知能力で知れる未来とはどこまでだ。
その人の死期が近づいたときまでだ。死期が近づいてからの正確な予知は困難になり時間まではわからない。
それでいいのか?
あぁ、それが未来予知の限界だ。
やはり、こうなったか。
違うのか?
答えは、【自分の死の一分前】までだ。
そん……な。そしたら師匠はもう分かっているはずじゃないか! 自分がいつ死ぬのか!
あぁ、分かっている。そして今がちょうど一分前だ。私がわからない唯一のことは【自分がどうやって死ぬか】ということだ。
そうか、未来死でわからないのは死因なのか。だが、師匠……あんたは病気ではないはずだ! それに――
その瞬間、私は師匠に本気で押された。
私はそのときの師匠の必死な顔を忘れることはないだろう。
師匠は殺された。
たった一発の拳銃の弾で。
頭を打ち抜かれていた。
即死だった。
障子が開いていたことで外からは私たちのことは丸見えだった。
そして、師匠が私を押し出したということは本来殺されるべきだったのは私だったはずだ。
ということは、私がここに来なければ師匠が死ぬことはなかった。
私が……ここに来てしまったばかりに師匠が死んだ。
普通の考えをしてしまったからこんな結末を迎えてしまったのか。
すべて私のせい。
私さえ……私さえいなければ
私が来なければ
私が問題を外したから
そうだ、問題。
私は正確な時間まではわからないと――
だが、正確には死ぬ1分前まで予知はできるとだったらどうしてこんな結末に。
師匠が最後に見たのはなんだった。
私を見ていた。
そうだ、私だった。
師匠は………………【私の予知をした】。
【私の助かる未来を予知した】
師匠は自分の死ぬ一分前までのことをすべて予知していた。
その予知を覆す結果を待っていたのか。
そして私がその結果を覆せなかった。
だから、師匠はここで私の前に倒れている
私は泣いたよ。
子供みたいにわあわあ泣いたよ。
師匠を射殺した奴の狙いが俺かもしれなかったのにな。
しばらくしたら俺の前に一羽のすずめがやってきた。
口には鍵がくわえられてた。
その鍵は師匠の金庫の鍵だった。
私の前に来たということは師匠が私にと託すものかもしれない……そう思って……そう思いたくて俺はその鍵を使って金庫を開けた。
するとそこには手のひらサイズの水晶があったんだ。
その水晶の下には手紙が入っていた。
師匠の字だった。
師匠は何でも分かっていたらしい。
師匠がわからなかったのはすべての終わりの一分だけだったはずだ。
その師匠が死後のことを考えて手紙を残している。
私はそう考えた……そう考えたかった。
手紙にはこう記されていた。
“
我が不肖の弟子、竜乃よ。
こうして気味がこの手紙を読んでいるということは私は死んだのだろう。
今回の件を君は残念に思うかな?
私はもっと君に教えたかったことがたくさんある。
気味が私と同じように何でも屋をやりたいといってくれたとき本当にうれしかった。
あの時私は「君が思うほどいい仕事でもない。やめておくんだな」といったのを覚えている。
けど、私は内心では何を教えよう、どうすれば君が楽しく仕事をしていくことができるのかと常に考えていたよ。
君も私の元で見習いとして働き始めたときと比べてずいぶん成長した。
だが、それでもまだ君は【人】である。それは忘れてはいけない。
私も【人】だ。
私のような何でも屋は【人ならざるもの】としての部類になる。
だが、【人】なのだ。
これから先、君がどんな何でも屋になるのかを私は予知していない。
それは君も予知すべきではないことだと私は思っている。
私は自分の死期を予知しているのになぜそんなことを言うと思っているだろ。
私も自分の死期を予知したわけではないのだ。
私は君が私の元へ尋ねてきる時期を予知したのだ。
そしたら君が泣いている姿が見えるじゃないか。
だから私はその件について予知したのだ。
理由を知ってからは君に最低限必要なことを三つ考えてほしいと思いあの問いを作った。
君は不肖の弟子だからな。まだまだ甘い考えもあると思う。
だが、君はこれから先いろいろな経験をしていくことで変わる事ができる。
あわよくば、その経験……分岐点での選択を間違えないでほしいと私は思う。
うーん、あとは君の家……屋敷かな。帰ったら驚くと思うがこの家にある書物とかをすべて移して整理しといてやったよ。
これで君も【人以外の依頼】を受けることができる。
ただし、気をつけろよ。人とは違って怖い奴もたくさんいる。
君もあの馬鹿弟子も私のそういう仕事を見ていないからイメージできないだろうけどね。
私もか弱い女子だ。何度も君たちに助けてもらいたかった。でも、助けてといえなかった。
君たちがこっちに来るのは早すぎたからな。
だが、今の君なら大丈夫だ。やっていける。
君は私が認めた弟子だ。しっかりやりな。
あと、私のことを撃ったやつだがな……もう死んでいるから何も動く必要はない。
君を殺すつもりで撃ったわけではなくはじめから私を狙っていたのだよ。
君を殺そうとすれば私は君を助けると読んだのだろう。
うざったいことに本当にそのとおりだ。
私は君のことが大切だったからね。
君は私みたいなことになるんじゃないよ?
大切な人を隣において助けてもらいな
何かあっても君なら大丈夫。
私のことを思い出したくなったらその水晶をみな。びっくりするほど何も写らないものだから
さて、これが最後だ。
予知能力についてだ。
【君には予知能力を一生使えないように私がしておいた】
私は今回こうして予知を見てよく分かった。
知ることで失敗することもある。
人の運命というものは人に与えられた逃げられない宿命でもある。
その宿命を予知で変えることは不可能である。
それにな、人の宿命を知り人が変える。
それは人のやるべきことではないと私は思う。
君はそうは思わないか?
PS、(―――――――)
波川 流那
“
師匠……ではあなたは――
私はそのとき何もいえなかった。
家に帰ったら手紙に書いてあったとおり部屋がいろいろ変わっていたよ。
師匠の書いたように整理は一切されていなかったがね。
※現在
つまらない話をしてしまったかな?
ううん、そんなことない。タッツー苦しかったんだね?
苦しかった? そうかな。私はそうでもないと思うけどね
ううん、そんなことないよ! だってタッツー泣いてるもん
私は自分でも気づかなかったが泣いていた。
誰にもこの話はしたことがない。
誰かに私は聞いてほしかったのかもしれない。
タッツーが苦しいときとか困ったとき、私は必ずそばに居るから!
――ありがとう
PS,いい助手作れよ




