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図書室での出会い

「んっ…あと、少しっ…。」

私は現在ある事に奮闘中。

それは一番上の本を取る事!!!

私は高校生になってもまだ身長が150に行かず

とても悩んでます。友達にはちっさくて可愛いとか色々言われてたりしてたり

「…これか?」

「えっ…?…って、う、うわっ!!」

「あ、危ないっ…。」

とても大きな人に支えられました…。

せっかくあと少しで本が取るところだったのに

「あ、あの!助けて貰ったのは嬉しいですけど!私は貴方に本を取ってと頼んだ覚えはありません!!失礼致します!」

「…え、あの…本」

もう、最悪です…。

「行っちゃった、せっかく取ったのに」

そもそも私が読みたい本を毎度の事ながら

本棚の一番上に置くのがどうかしてるんです!

図書の先生が西陸先生じゃなければ…。

「あの!」

あ、あれはさっきの!!

どうしよう…きっと怒っているよね!?

ここは逃げないとっ…。

「まって、あの…。」

「はわぁぁぁあ…ごめんなさい」

「え?」

「私現在のお金500円だけなんですー!だから他をあたって下さーい!!」

「いや、そんな事…1回も思ってなんてないよ?」

「ふぇえ?そうなんですか?」

「うん、さっきは勝手に本取ってごめんね?本の場所少し低いところに変えてもらったから、それだけ…それじゃ」

「あ、あの!」

「ん?」

「ありがとうございます!私は姫野ことりと言います!またお話出来ますか??」

「うん、いいよ!僕は寿光って言います。よろしく」

「はい!ありがとうございます!」

「あ、首痛くない?大丈夫?」

「え、あぁ…はい大丈夫です。」

「僕身長が175なんだ、だから上ばかり向いてて痛くないかずっと心配で…。」

「痛くないと、言えば嘘になります。実際とても疲れます。だって私身長が149ですから」

「…可愛い」

「え?」

今、寿くん可愛いって言った??

なんで?多分私じゃないよね…。

「いや、小さいモノが好きで…とても可愛いなって」

あぁ、なんだ…そういう事か…。

「小さい」からだから助けたのか彼は…。

…なんでも小さいから小さいからって

もう、やだ…こんなの

「…失礼します」

「え、あの…姫野さん?!…。」

なんで神様は私を小さくしたの…。

不公平すぎる…私はこんなの望んでないのに

「借ります…。」

「はい、そこに置いて下さい」

毎日牛乳を頑張って2パック分飲んだり

太陽の光に浴びて、運動したり

本とかに特集されている身長を伸ばす方法とか

飽きずにずっとして来たのに

全く伸びないし、中学の時とかその理由で

フラれたし…コンプレックスだし

「完了です、今日から2週間後が返却日です」

一行に胸の方が成長してもう嫌

はぁ…。

「姫野さん…。」

「お?どったのー?光」

「姫野さんに悪い事言っちゃったどうしよう」

「姫野?あぁ、アイツか…。中学同じだったけど酷かったなー色々とさ」

「何があったの?」

「いや、身長の事いじられてさアイツ1回キレて窓ガラスと一緒にいじった奴一人2階から転落さてたの、それがまた凄くてさ~。本人は何も知らないって言ってて大変だったよ、堪忍袋の緒が切れたとかそういうヤツ?」

「その人どうしたの!?」

「え、あぁ~。うーんとクラスの佐々木居るだろ?アイツ見た目すら地味になっちゃって驚いたよ」

「佐々木くんがそうなの!?…あ、すいません…。」

「アイツ身長に関しては触れられてほしくないワードNo.1だからな、謝った方がいいと思うぞ」

「うん、そうだね…。俺行ってくる」

「てらー」

身長の事悩んで居たなんて俺知らなくて

でも、姫野さんを傷つけたの確かだし

もしかしなくとも今後一生話をかけても

無視されたりされちゃうのか?!俺…。

もう死ぬしかないな、そうなら

姫野さんは何処だ、何処に…。

え、あ…屋上?!!?

もしやさっきの発言で自殺しようとして…。

「うわぁあぁぁあ!!!!」

それならせめて謝りたい

ちゃんと友達になって接したい

この口ではっきりと伝えたい!!!!

がちゃ

「姫野のさん!!!!」

「!!…寿、くん…。」

「早まっちゃダメだよ!!さっきの言葉はその、えっと…姫野さんを傷つけるつもりなくて俺にしちゃ誉め言葉って言うか!そのごめん…。」

「早まる…ですか?なんの事やら…。あ!もしかして私がここから飛び降りてしまうと思いましたか?…大丈夫ですよ、そんな事しませんから」

「え、あぁ、そうなんだ…。良かった」

「もしかして廊下走ってここまで?」

「え、うん…。」

「ダメですよ!廊下は走ってはいけません」

「姫野さんに謝りたいって気持ちでいっぱいで全く考えてなかった…。はは…。」

「ここ、眺めがとても良い場所なんです。入学式の時見つけて、ここは何故か人が寄り付なくてだから悩んでいたりするとここに訪れたりして」

「そっか、隣いいかな」

「はいどうぞ」

「さっき、同じクラスの…姫野さんの中学の同級生の夕張に過去に起きた事聞いたんだ…。」

「…そう、ですか」

「でもね、俺!姫野さんと友達になりたいって思ったんだ!!…だから少しずつでいいから俺と友達になってくれませんか…?」

「…え、私の事気持ち悪いとか思ってないんですか?なんで、そんなにも寿くんは優しいんですか」

「うわ、泣かないで姫野さん!!」

「こんな私で良ければ、お友達になって下さい」

「ホント!?やった!これから宜しく姫野さん」

高校生活で初の男の子の友達が出来ました。

今、とっても幸せです!

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