リア充の俺様に異世界行けだと
無職ニートばかりでつまらんのでリア充に異世界に行かせたらどうなるか、と思って書いてみた。
なんか知らんけど寝てたら夢に神様が出てきた。
いや、何が神「様」だよ神ごとき神で十分だろう。
「そんな所までふてぶてしい奴もある意味すごいわ」
心を読まれた。まあ神ならそのぐらいするのだろうがむかつくわ。
「で、その神が俺様に何の用だ。知ってのとおり俺様リア充様だ。異世界なんぞに行かなくていいぞ」
しかたなく神(なんか白髪でスーツ着たオッサン)に訊ねる。
「ふむ、さすがに鋭いな、最近は神なんてものは異世界転生させるぐらいしか仕事がないのだよ」
「はあ、マジかよ。クラスのとなりの席の女が持ってた本がそんなオタ話だったから速攻で窓ダイブさたが、マジでそんな話なのかよ」
「そんな話なんですよ」
神のオッサンが苦笑いしながら言った。
「まあいい、だが当然タダでは行かんぞ、俺様は忙しい。1日あたり百万はもらうぞ」
「異世界行の前に現金要求する奴は初めてだが、まあいいでしょう」
「当然俺様はその世界で最強だ。そしてすべての女を俺様は自由にできる権利がある」
「てんぷらちーと設定というやつですな、まあそれもいいでしょう」
「当然飽きたら速攻で帰れるんだろうな」
「てんぷら的には帰れないのですが、まあそうしましょう」
「よし、じゃあ少しだけ行ってやる。ありがたく思えよ」
「はいはい」
オッサンが言うと同時に突然周りが光に包まれる。思わず目を閉じた。
目を開けるとなんか草原の道っぽいところの真ん中に立っていた。
もう来たのか。ふむここが異世界か。
ゲームなんぞオタがやるものなので俺様は全くやったことがないが、ゲーム好きな女も意外と多いので、そのゲーム画面を見たことぐらいならある。
たしかFQオンラインとかいうゲームだったか、そんな雰囲気な世界だ。どうせ魔王を倒すとかそんなんだろうがまあ最強なはずなんで楽勝だろう。
ものはためしに魔法? でも使ってみるか。
「最強魔法」
手をのばして適当にそれっぽい呪文を唱えてみた。
ズゴゴオゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
あれっ、と思った時には俺様の体がはじけ飛んでなくなっていた。ついでにその異世界も消し飛んでいたということまでは俺様が知る由もなかった。
「あーあ、世界1つ消えちゃったよ。まあたいした規模じゃないからいいけど始末書だなこれは」
神のオッサンが呟いた。
「まず、ゲームを良く知らんやつは行かせないようにした方がいいな、他の神に周知しておこう」
そして。それからというもの無職ニートばかりが異世界転生に選ばれるようになりました。
めでたしめでたし。
「てかめでたくねえ、ふざけんなーーーーー! やり直しを要求するううーーーーーーーーー!」
てかあんたもう消えたから百万はなしね。
ガクッ
なぜ異世界転生ものにリア充が少ないのか、めちゃくちゃ勢いで書いてたらこうなった。
ガクッ。