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第參話 屍声

 俺はあるアパートの二階に住んでいる。

 最近、下の階が妙に五月蝿い。俺の部屋の真下の部屋だ。ギシギシという何かが軋む音と、ウーーという唸り声。もう三日間もこの調子だった。

 俺はとうとう我慢出来なくなり文句を言いに真下の部屋を訪ねた。何度ノックをしても部屋の住民は出てこない。すっかり腹を立ててしまった俺は大家さんに頼んで、文句を言ってもらうことにした。その日の夜、早速大家さんが来てくれた。

 しばらくして、大家さんから連絡があった。下の階の、俺の部屋の真下の部屋には、二十代の女性が住んでいたのだが、中から音がするのにも関わらず、出てくる気配はない。嫌な予感がした大家さんが部屋を開けてみると、女性は首を吊っていたそうだ。

 後に警察から聞いた話では、大家さんが女性の遺体を発見したのはその女性が死んでから三日後だったそうだ。

 何かが軋む音は、女性の遺体を吊るしたロープの軋む音だった。

 そこで俺は気付いた。

 あの唸り声は一体……?

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