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天国を狂わせた「あのねの世界」

弓はなんでもできます。

弓を「あのね」と言います。


人の思考を読み取る事も、未来を予知する事も、魔法を使う事も、場合によっては人を殺すも生かすも自由自在です。


天国から飛べる「あのねの世界」がありました。

ここは人間界の過去でできていましたが、昔は弓が沢山集う世界でした。


こちらは、やり直しがきく世界でした。

手が取れたら手をはやし、死んでしまったら死んだ前の日に飛んで人生をやり直せました。


けれど、人間界の現世だけはそれができなかった。

だから、現世は人気がなかったんです。


例え、お供えだけの世界でも自分の思う通りの世界がいい、そんな強欲な心が「あのねの世界」では育ちました。また「あのねの世界」で暮らせば、暮らす程、自分の力を過信していきました。


こんな世界で育った子ども程、我儘に育ちました。

どれだけ自分はすごい神なのか、どれだけ自分の親はすごい神なのか。自慢で染められた歪んだ世界ができあがりました。


そんな事、現世では殆ど役に立たないというのに。


それを重く見た種子の神様が、今までのあのねの世界を終わらせました。全ての世界を閉鎖した時、如何に「あのねの世界」で子どもが誘拐されていたかを知ったのです。


思い通りにならない現世はそんなに嫌ですか?

立ち直る勇輝、やり直す楽しさ、できなくても笑える希望を忘れていませんか?


現世を乗り切る勇輝、不自由さを子どもに伝えたくて、種子の神様は、自分の子どもも産まれてから一定程度期間を終えたら、現世に送り出すことを決めました。現世に寿命があることの素晴らしさを感じたのです。


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