表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/36

「ノームの荒野」へ向かう。



ダンジョンを脱出した一行は、スライムたちの名を冠する伝説が残る土地――

かつて“名前を持たなかった種族”たちが集っていたという「ノームの荒野」へ向かう。


かの地には、《存在を認識されない村》《時間が止まった森》《喋ることを禁じられた民》など、“存在”や“自己”を失った者たちがいるという。


来夢の命名スキルが、それらに何らかの影響を与える可能性がある。



---


旅の仲間(現時点)


来夢スドウライム

スキル:「命名」「刷り込み」「スキル獲得」など多数

一行の精神的な支柱。愛され上手で、愛し上手。


アオ(第一進化スライム)

水属性。来夢への信頼は絶対。冷静なサポート役。若干嫉妬深い。


ポッカ(赤スライム)

炎属性。ツンデレな熱血少年。ちょっと来夢に対して素直じゃない。


モミィ(緑スライム)

自然との対話スキル持ち。心優しき癒し役。植物に道を聞いたりする。


クロナ(黒スライム)

影に潜む少女。戦闘では偵察や奇襲役。来夢にはなぜか懐いている。


キン(金スライム)

金属体。防御役。能天気だが頼れる盾。ご飯が好き(?)


ギン(銀スライム)

他スキルコピー型。冷静でやや理屈っぽいが、兄貴分の頼れる参謀。




> 高原に風が吹き抜ける。

空は澄み渡り、雲ひとつない。 来夢は草の上に寝転がり、空を見上げていた。




「……もう、あんなダンジョンには戻りたくないな」


> アオがそっと隣に座る。




「……でも、楽しかったでしょ。来夢と、みんなで……」


「……うん、まあ……ちょっとだけね」


> ポッカがそっぽを向きながらも、ちょこんと近くに座る。




「ねぇねぇねぇっ、次は何するの!? チュルル退屈しちゃうよ~!」


> チュルルは雷のようにぴょんぴょん飛び跳ねてる。




> クロナは影の中に足だけ突っ込んで「……太陽まぶしい」と小声。




「……地図、逆さまだよ来夢」


> ギンが冷静にツッコミ。




「えっ、マジか。あーもうわかんない! 次はどこに行けばいいの!? ねぇ、モミィ!」


「……風が……南を指してる……たぶん、そっち」


> モミィが、草の音を聞きながらぼんやりと南を指差す。




「じゃあ決まりだな!」


> キンが勝手に歩き始める。「お昼ご飯の匂いがしそうだし!」




> 来夢は笑った。 “名を持つ者”たちと、“名を与える者”として。

彼女の旅はまだ始まったばかりだった。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ