第九十一話 見出す僅かな光明
襲撃の影響もあって翌日の授業は全日休校となった。
エリンジとネルテ先生が襲われた件で先生たちが集まって緊急の職員会議を開いているため、授業を受け持つ先生がいないためだ。
二人とも意識を取り戻したが、まだ調子が戻っていないので見舞い厳禁を通達されている。
エリンジが言っていた魔力がない件については伏せられていたが、もし本当なら隠し通せるものじゃない、いずれみんなに知れ渡ってしまうだろう。
寮の自室で落ち着かず、ルドーは狭いその場をぐるぐると考えながら歩き回り続けている。
「聖剣、昨日言ってたエリンジの魔力なのに使ってたの別人だっていう話、なんだよそれ」
『そのまんまだよ、間違いなくあいつの魔力反応だったのに、魔法を使ってたやつの反応が全く違ってた』
「じゃあ、そいつがエリンジの魔力を?」
『可能性は高いだろうが、何をどうしたのかまでは俺でも分からん。見つけたとして魔力が戻るかどうかもな』
聖剣の話にルドーは足を止めて奥歯を食いしばる。
犯人を見つけ出したとして、それが不可逆の方法を使われていたら、エリンジの魔力はもう一生戻らないかもしれない。
ルドーは最悪な予想を振り払うかのように頭を振った。
「戻るかもしれねぇだろ、その為にはそいつの情報だ。となると必要なのは……」
『あいつか、カイムが連れ戻してりゃいいが』
昨日怯えていたと思ったら突然逃げ出したクロノと、それを追いかけていったカイム。
あの時の様子から、クロノは明らかに何か知っていて逃げたとしかルドーには思えなかった。
エリンジの状態が悪い方に進展した今、情報を求めてルドーは居ても立っても居られず二人を探し始める。
『それもいいがお前、昨日の朝飯から何も食べてねぇだろ、なんか食っとけ』
「食欲ねぇよ」
『そんなんじゃ何かあった時に全力で動けねぇよ。食堂に二人が戻って来てる可能性もある、とりあえず行ってついでになんでもいいから食っとけ』
バチンと頭を叩かれる様に雷が当たって、ルドーは渋々食堂に足を向けた。
いつも賑わっている食堂は、襲撃の件で他の科の先生も呼び出されていて休みになっている影響で皆ゆっくり起きようとしているのか閑散としている。
ゆっくりと周囲を見渡したが、いつもカイムとクロノが三つ子たちと一緒に座っていた机は空っぽのままだった。
大きく溜息を吐いていたルドーは、また再度頭を叩くようにバチンと雷が当たったので、渋々塩だけのおにぎりを一個だけ手に取って、何も受け付けようとしない胸焼けするような感覚の中何とか胃に押し込むように強引に平らげる。
流し込むように水を飲んでいると、食堂の入口から聞き慣れたぎゃあぎゃあ喚く声が聞こえてきてルドーは慌ててそちらに走った。
「なんで連れ戻してんだよ! まだあの街にいるかもしれねぇだろ探させろや!」
「あの子の足じゃもうとっくに街から外に出てることくらい分かるだろ? あんまり無茶して徹夜続けて、三つ子ちゃんたちに心配かけるもんじゃないよカイム」
「全く、少し水でも飲んで冷静になれカイム」
アーゲストとボンブが暴れるカイムの両脇を抱えて食堂に連れ込んできたところだった。
その会話内容からクロノは見つからなかった様子だ。
それでも何か手掛かりはないかとルドーは三人に走り寄る。
「カイム、クロノは見つからなかったのか?」
「……見た事ねぇ程速くて一瞬で見えなくなりやがった」
ルドーの言葉に腹から響くように唸りながら、カイムは二人に抱えられたまま答える。
どうやらカイムはあれから一晩中リンソウの街でクロノを探し回っていたようだが結局見つからず、戻ってきていなかったカイムを心配したヘーヴ先生がザックとマイルズからアーゲストとボンブに連絡して連れ戻してもらってきたらしい。
唯一あった手掛かりが切れた。どうすればいい。
「……カイムくん、カイムくん! ちょっと来て! ライアちゃんが!」
ライアたちと一緒に保護科の寮で寝ていたはずのリリアが、ロイズと一緒に物凄い勢いで食堂の入口に走ってきていた。
カイムを見つけた途端にリリアが叫んだライアの名に、その場の全員が振り返る。
ルドーの横で止まったリリアは激しい呼吸を整えるように荒い息で何とか話そうとしていた。
「リリ、ライアがどうしたんだ? 何があった?」
「ライアちゃん、朝起きてからずっと様子がおかしいの。私のせいだって泣き喚いてて、なに言っても通じなくて」
「俺たちの声も聞かないんだライア、カイにぃ早く!」
リリアとロイズの訴えに、アーゲストとボンブがカイムを下ろせばカイムは慌てて走り出した。
ロイズがそれを追いかけるように走り出し、ルドー達もそれに続くように走り始める。
保護科の寮は魔法科の寮と大差ない造りになっていた。
ただまだ七歳で今まで三人一緒に寝ていた様子のライアたちは、その辺を考慮してエレイーネーに慣れるまで三人一緒の寮部屋にされていたようだ。
ルドーが寮の部屋に辿り着くと、大きな声を上げてしゃくりあげているライアが、レイルに支えられるようにベッドの上に座り込んで泣き続けていた。
カイムが急いで傍に座り込んでしゃくりあげる背中を落ち着かせるように撫で始める。
「ライア、俺だ、どうした?」
カイムの声にライアは最初こそまた嗚咽が激しくなったが、カイムが慣れた手つきで背中をさすり続ければ、少しずつ落ち着いてきたのか、泣きじゃくりながら必死に声を出そうとし始める。
「ク、クロねぇ、いっ、行っちゃった、もうい、いられないって、わ、わた、わたしの、せい……」
「そんなわけねぇだろ、大丈夫だ」
「でも、わた、わたしの……」
そう言ってしゃくりあげながらライアは両手で目を拭い続けていたが、その手に何か握られているのにカイムは気付いたようだった。
「……ライア、それどうした」
「ご、ごめんなさ、クロねぇ、い、嫌だって、でも、気になって……」
そう言ってしゃくりあげ続けるライアを落ち着かせようとカイムは背中を撫でながら、その手に持っていたものをそっと外すと、小さなバラバラにされた紙を、不器用に直そうとしたのか大量にテープでペタペタ張られた皺くちゃの紙が出てきた。
見覚えのある装飾された色のメモに、後ろで見ていたルドー達は目を見開く。
「クロノが破ってたやつか? そういや拾ってたな」
「ライア、お前ひとりでこれ直したのか?」
「ご、ごめ、クロねぇ、い、いやって、し、してたのに、わ、私が、やったって、わかって、い、いやだって、行っちゃった……」
その言葉にライアが泣いている理由が分かってルドー達は立ち淀む。
クロノが即座にビリビリに破り捨てた、旅行初日にやった未来予知書。
それが気になったライアはクロノが見ていない間に拾い集め、一人こっそりと直していたのがクロノにバレて嫌われたからここにいられないと言われたと思ったらしい。
昨日こそ急にクロノがいなくなって混乱していたが、一晩眠った後冷静になってその可能性に思い至った様子だった。
カイムも同じように思い至ったのか、しゃくりあげ続けるライアを落ち着かせるように目線を合わせたまま、震えるその両肩を優しく撫でた。
「大丈夫だライア、理由はこれはじゃねぇ、大丈夫だ」
「……ほんと?」
「ほんとだ。あいつがなんで逃げたかは知らねぇが、これじゃねぇのは間違いねぇ。お前は悪いことしてねぇよ」
カイムがライアの頭を撫でてそういえば、ライアはカイムに飛び付いて大泣きし始める。
胸に縋るライアを抱きしめるように背中を撫でながらカイムはメモを持った手をあげてそれを顔の前に持って行き、顔を顰めて舌打ちした。
「なんだ? 何が書いてあった?」
「さっぱりわからねぇよ。なにか分かるか?」
泣き続けるライアを抱えたままカイムがルドー達にメモを放り投げてきた。
なんとかキャッチしたルドーがボロボロに直されて文字の位置が微妙にズレたそれを何とか読む。
“秘密は明るみに出ます、悪夢を怖がらないで”
「分かるか?」
「いや全然……」
「何これ……」
ルドーの横にやってきたリリアも一緒に読んでみたが、ルドー同様思い当たるものがさっぱりない様子だった。
クロノはなんでこんなものを一目見ただけでビリビリに破ってあんなに機嫌が悪くなったのだろう。
改めてルドーはメモを見直す。
秘密は明るみに、秘密、ずっと話そうとしない使えない魔法に関することだろうか。
魔法が使えない。
クロノは入学してからずっと一貫してそう周囲に伝えている。
ネルテ先生が言っていた、訓練ではなく何か理由があって使えないなら。
泣くほど話すことを嫌がるようなことだとしたら。
「……ひょっとしてクロノはエリンジと同じ奴に襲われたことでもあるのか?」
「え? お兄ちゃんどういうこと?」
「いやあの時クロノは明らかに襲ってきたやつがなにか分かってただろ」
『なんかブツブツ言ってたやつか』
「なんだよあいつが怯えるほどの相手で逃げたって言いてぇのか?」
「魔法が使えない原因がそいつなら怯えるんじゃないか?」
エリンジの魔力がない状態はまだこの場ではルドーと聖剣しか知らなかった。
だからそこからの推察をしたルドーに、魔法が使えないことと襲われたことが結びつかないカイムとリリアは怪訝な表情をしている。
しかしルドーはそのことに気付かず考え込む。
エリンジの状態について知っているなら、犯人が何か分かっているなら、余計クロノを見つけ出して話を聞かないといけない。
「……くそが、こんなに泣かせやがって。ライア安心しろ、あいつは俺が連れ戻す」
「……ほんと?」
「あぁぜってぇだ。昨日の事もまだ何も言えてねぇのに、また勝手にいなくなりやがって……」
カイムも同様に、理由こそ違うがクロノを探すつもりのようだ。
ルドーがさらに考え込んでいると、寮部屋の入口から心配そうに様子を見ていたアーゲストとボンブがなにかに気付いたように後ろに下がった。
「ここに居ましたか。ルドー君、リリア君、エリンジ君がどうしても話したいと」
その声にルドーが振り向けば、ヘーヴ先生が部屋の入口に立っていた。
アーゲストとボンブに軽く会釈をしているヘーヴ先生に、ルドーは思わず心配の声を上げる。
「あいつ大丈夫なんですか?」
「ネルテ先生の怪我の具合は?」
「現状、二人とも何とも言えません。とりあえず医務室に」
ルドーとリリアの質問に曖昧に返したヘーヴ先生に促されて、ルドーはカイム達に少し離れると伝えて寮の部屋を後にする。
医務室に向かう道中は重苦しい沈黙が続いた。
静かな廊下に三人の足音だけやたら大きく響いている。
エリンジとネルテ先生から詳しい話を聞ければ何か分かるかもしれない。
先の見えない暗闇を歩くような不安の中、ルドーは真直ぐと前を向いて医務室に向かった。
ヘーヴ先生が医務室の扉を開いて中に入るよう促す。
そこには明朝同様ベッドの上で起き上がった状態のエリンジとネルテ先生に、エリンジの横で呆然と佇む無表情のデルメがいた。
「悪い、俺はエレイーネーを辞めることになる」
「はぁ!?」
「えっなんで急に?」
「どれだけ試しても魔力が無いせいで魔法が使えん。クロノのように戦えん以上どうにもならん」
「魔力が無い? え? どういうこと?」
エリンジの魔力が無くなったことを初めて聞いたリリアが狼狽えている。
もう既に決めてしまったと諦めきった無表情に、ルドーはつい拳に力が入った。
「まだ何もわかってねぇのにもう諦めんのかよ!」
「そうはいっても襲ってきたやつの素性が分からん。魔力もどれだけ回復をかけても休んでも戻らん」
ダンと大きな音がしてルドー達が音の方を振り向けば、デルメが壁に拳を握りしめて叩き込んでいたところだった。
壁を殴った拳から血が滲んでいるその後ろ姿から、エリンジの現状に受け入れがたい怒りがありありと伝わってくる。
ルドー達がその姿を呆然と見ている中、聖剣がパチリと雷を弾けさせながら声を上げる。
『襲ってきたやつはどんな奴だったんだ? 何をされたんだ?』
「見たこともない女性だったよ、そいつに手で触れられた瞬間意識がなくなったんだ。だから何をされたか分からない」
口を開かないエリンジの代わりに横のベッドにいたネルテ先生が答える。
エリンジ同様にベッドに横になったままのネルテ先生に、ルドーはまさかと思って息を呑んだ。
「そんな、ネルテ先生も?」
「ごめんね、魔力が無くなったらもうどうにもならない」
生徒達の手前気丈な表情こそしているものの、ネルテ先生のそのいつもと違う引き攣ったような色のない瞳の笑顔にありありと事実を叩きつけられる。
ネルテ先生もエリンジ同様、魔力が無くなってしまっていた。
「唯一分かっているのは狙いが歌姫だったという事だけです」
「歌姫? アシュで見たあの? なんでまた」
「わかりません、ただその女性は魔力の多い彼ら二人が歌姫の可能性が高いと襲ってきたようです」
「そんな、魔力が無くなってるのに、それがただ間違えて襲われたからって言うんですか!?」
ヘーヴ先生の説明にルドーは思わず叫んだ。
エリンジとネルテ先生は何の関係もない歌姫と間違えられて魔力を奪われた。
そんな理不尽が通っていいのか。
「とにかく、お前たちを呼んでもらったのは別れを言うためだ。悪い」
「だから諦めんなよ! まだ情報を持ってる奴は……」
諦めきったエリンジを何とか説得しようとルドーは大声をあげ始めたが、それより早くリリアが近寄ってエリンジの頬を叩いた。
いつもの大きな音ではない、乾いた小さな音だった。
リリアの乾いた小さな平手打ちに、医務室がしんと静まり返る。
「その程度なの?」
「……なにがだ」
叩いた手の方がよっぽど痛むというように押さえながら、リリアが震える声でエリンジに訴え始めた。
「いつも言ってたじゃい、最強の魔導士になるって。その程度だったの?」
「……そうは言うが、魔力が」
「何の対策も解決も考えないでこのまま諦めるの? そんなのエリンジ君らしくないよ!」
叩かれた頬に手を当てて言われた言葉に一瞬目を見開いたが、それでも逃げるように視線を下げてなお言い淀むエリンジに、リリアは静かに続ける。
「いつも偉そうに上から目線でばかり言ってたのに、嘘ついたの?」
「そんなつもりは」
「ずっと色々アドバイスくれてたのに、逆の立場になったら逃げるの?」
「……違う」
「いつだって落ち込んでた皆に立ち上がれって言ってたのはエリンジ君じゃない。たった一回挫折しただけなのに、こんなところで諦めないでよ!」
大きな声でエリンジに訴えたリリアの感情が溢れるように、その体から白い魔力がブワッと溢れた。
そしてその白い魔力はまるで優しく包むようにエリンジの身体に吸い込まれて流れ込んだ。
その場の全員が息を呑んで、魔力を注がれたエリンジも、リリア本人も驚いたように目を丸くしている。
エリンジは灰色の髪のまま、リリアから注がれた魔力を確かめるかのようにその右手を見つめていたが、小さく深呼吸して集中するように手に力を込めると、その手の中でいつもの虹魔法が小さく弾けた。
「魔力伝達……なるほど、その手がありましたか」
「えっ?」
何が起こったかわからず息をするのも忘れていたルドーの耳にヘーヴ先生の声が聞こえた。
「魔力はなくなりましたが、今起こった事を見る限り魔力伝達によって魔力の補充をすることは可能のようです」
「どういうことですか?」
「今のエリンジ君は空っぽの器の状態です。そのままでは魔法は使えませんが、器としての機能は残っている。空の器に水を注ぐように魔力を注げば、魔法は使える、という事です」
「……つまりリリの魔力をエリンジに注げば、その魔力でエリンジは魔法が使えるって?」
改めて説明したヘーヴ先生の話にルドーが聞けば、あくまで推測だと念押ししながらもヘーヴ先生は頷いて、今度はネルテ先生の方を向いた。
「ネルテ、今の通りなら貴方も」
「うーん、副担任と出来れば一番いいんだけど、スペキュラーとは人の相性悪くて魔力伝達出来ないよ」
「そもそも魔力が空の状態に魔力伝達で注ぐ形ですから、かなり相性のいい相手を改めて探すところからですかね。通常の魔力伝達より強い信頼関係が必要になりますから」
「えっ!? わ、私そんなつもりない!」
ヘーヴ先生とネルテ先生の話を聞いてリリアが急に真っ赤になって両手を胸の前で激しく振り始めた。
その反応が何一つ分からないエリンジは片眉を上げて怪訝な無表情を浮かべている。
リリアの見たこともない反応、強い信頼関係、つまりそういうことなのだろうか、兄としては複雑な心境になるのだが。
「ふむ、見込みのある娘だ。息子をよろしく頼む」
「ま、魔力の事ですよね!?」
「やはり強い、敵わない」
「なんでよ! 私エリンジ君に勝てたことないよ!」
光明が見えて、エリンジはいつもの調子を取り戻した。
デルメの一言に狼狽えていたリリアはエリンジの一言にだけまた当たり強く反応している。
どうしようこれ、父親公認になってしまったのだろうか。
とても複雑であるが、エリンジならまあいいかと思っている自分もいてルドーは困惑するも、引き続き魔力を試すようにしているエリンジを見て、安堵するように息を吐いた後エリンジの方を向いた。
「とりあえずこれで学校辞めなくて済むな」
「心配かけた、謝る」
「いいって、それにこの事がなくても情報がないわけなじゃいんだ」
「どういうことだ」
「多分犯人についてはクロノが知ってる」
「なんだって?」
ルドーの話にネルテ先生がベッドの上から身を乗り出すように大きな声を出した。
驚いた表情の周囲に分かるように、ルドーは先程の推察を交えて説明する。
「俺たちがエリンジとネルテ先生見つけた時、宿にいたあいつは一足早くあの場にいたみたいなんだ。凄い怯えてて何か知ってるようにブツブツ呟いてた。だからクロノが魔法使えないのは、既に一度遭遇してて襲われたことがあるからじゃないかと思ったんだ」
話し終えたルドーの説明に、エリンジとネルテ先生は驚愕に目を見開いていた。
話を聞いたヘーヴ先生が顎に手を当てて考え込む。
「……なるほど、可能性はありますね。話を聞くべきでしょう、彼女は今どちらに?」
『目下逃走して行方不明だ』
光明が見えた先での新たな情報に期待を膨らませていた周囲は、聖剣のその一言にそれぞれ一斉に落胆した。
 




