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第百十六話 戻ってきた日常

 リリアとアリアを救出し、ルドー達はエレイーネーの日常を再開した。


 各国聖女連続誘拐、前代未聞の大事に、戻ったルドー達は魔法科の面々に事の詳細を知ろうと集中砲火に遭う。

 トラスト、アルス、メロン、イエディによって既にサクマまでの詳細はある程度知られていたため、戻ってきたエリンジとカイムは、協力すると言っているのに一体何をしているんだと、呆れた様子でそれぞれの面子に会う度苦言を呈されてかなり反省している様子だった。


 更にカイムはライア、レイル、ロイズに何も告げないままシマスに向かっていたので、監視対象になった際も面会できなかったこともあり、突然四日も会えなくなったために戻った途端三人に壮絶に号泣された。

 連絡もなく突然四日も不在にした為、三人とももう会えないのではと誘拐時のトラウマが再発して授業どころではなくなり、ライアに至っては一度ショックから魔力暴走しかけたと痛々しそうに様子を見ていたクランベリー先生に告げられ、カイムにはこれが一番こたえた様子だった。


 一方アリア救出の為に勝手にソラウに向かっていたフランゲル、ヘルシュ、ウォポンの三人だが、なぜか罰則相手が三年魔法科担任のタナンタ先生に変更になった。

 一体三人はどういう罰則をくらっているのか、一週間丸々続くというそれから戻ってくる度、全員真っ青な顔で耳に手を当てて、何か声を掛けるたびにビクついているので、もう二度と勝手な行動はしないだろうとは十分予想できた。


 ルドーは国を通して依頼要請をしたモネアネ魔導士長にも一通りの報告連絡を送った。

 サクマで転移魔法に巻き込まれてから探知魔法が効かず、あちこちを飛行魔法で探し回っていたというモネアネ魔導士長は、エレイーネーからルドーとリリア二人とも保護したという報告に安堵した。

 モネアネ魔導士長も目撃したリリアの回復魔法が効かない状態から助け出したクロノに、チュニ王国魔導士長として個別に礼を言いたいと言われ、再度逃走して行方不明だと伝えると、じゃあ国を挙げて探すとあっけらかんと言われたためにルドーは全力で阻止した。

 冗談で言っているのか本気で言っているのか分からないが、こいつならやりかねないという確信がルドーにはあったため、なによりクロノの逃走は女神深教に対する危惧の為、下手に連れ戻すことがどういう結果に繋がるのか分からない可能性もあり、なんとか強引に説得することに成功する。

 代わりに次の休暇に国に戻ってきたら王都に行って国王と面会しろと取り付けられたが。

 姿も知らない国王に一体何を言われるのか、ルドーは今から戦々恐々としている。


 ルドー達が戻ってきた際の報告に、女神深教の単語だけ全員が伏せていた。

 校長と副校長の許可がないと、その単語は口から発することも出来なければ文字で書くことすら出来なくなっていたが、謎の襲撃者と伝えれば何の問題もなかった。

 実際リンソウの二人も謎の襲撃犯として既に手配されているし、今回も聖女連続誘拐に加担していると思われている上に瘴気痘の核を植え付けてくるような危険人物、手配しないわけにはいかないと中央ロビーには同じく手配書が貼られた。

 ただこれもリンソウの時と同じく接触報告のみの即時撤退を指定されており、人相と瘴気関連の攻撃とだけ記載されていたため、増える詳細不明の襲撃者に上級生にも不安が広がり始めている。


 ルドーはまたエリンジとカイム、リリアと共に謹慎中のイシュトワールにもクロノに偶然会った事について報告した。

 左手に知らぬ間に契約魔法を付けられていたことに先輩は相当憤っており、またクロノの自己再生体質は今まで同様家族にも話していなかったらしく初耳だったそうだ。

 再び逃走を許してしまったものの、女神深教のことは伏せて、ライアたちが襲撃者に狙われるために逃走したと正直に話せば、先輩もルドー達同様に自身の実力不足に不甲斐無さを感じているようだった。


 再開された基礎訓練で、エリンジとカイムはいつも以上に気合いを入れて訓練をするようになった。

 どうやら学習本同様、訓練内容を設定する腕輪型魔道具も設定を変更できるようで、今まで涼しい顔をして黙々とこなしていた内容を一気に飛び越えてかなり厳しい内容に二人とも設定し直し、基礎体力を更に向上させようと黙々と励んでいる。

 アスレチックを一周すら出来ない他の面子が唖然としてその真剣な様子を眺めていた。


「エリンジは前の調子に戻ったな、魔力は相変わらずのままみたいだけど」


「ねーねーカイム君の方はなんかちょっと変わった? なんか目標出来たみたいな?」


 安心したようにエリンジの様子を見ていたアルスの横で、ニマニマしながらメロンが口に手を当ててカイムの様子を眺めて、イエディに余計な詮索しないとまた頬を引っ張られていた。


「三人とも、今回は助かったよ。色々ありがとうな」


「まっ俺もメロンも謹慎くらったけど、結果オーライって感じ?」


「うっそれは本当巻き込んで悪かった」


「いーのいーの! こっちも軽率な行動したのは確かだもんねー、これからはちゃんとイエディに相談するもん!」


「それがいい、メロン、一人で抱えるのは良くない」


 イエディがメロンの横でにっこりと笑いかければ、メロンからボッと沸騰するような音がして首まで真っ赤になった。え、なにがどうした。

 そのままブンブン両手を振り回しながらアスレチックに走り込んでいったメロンと、少し嬉しそうに笑いながらイエディもその後に続いて行く。


「うーん、攻守逆転した感じか」


「え? アルスなんだどういう意味だ?」


「あー、気にしなくていいよ」


 メロンとイエディの様子を笑いながら眺めるアルス。

 ルドーは意味が分からず疑問符を浮かべていたが、ネルテ先生からの強烈なニカニカ笑顔の圧力が飛ばされてきたために二人慌てて基礎訓練を開始するためにアスレチックに向かった。


「カイにぃこれわかんない教えて!」


「俺これわかんない!」


「僕これ詳しく知りたい!」


 三つ子に魔法科にのみ自由行動を許可し、突如四日もカイムが失踪したために、座学の授業で三つ子たちがカイムに突撃するようになった。

 カイムも人間の世情を知らない為に苦戦してあまり進んでいない座学、兄の矜持が揺らいでいるが、多分三つ子はカイムの傍に居られればそれでいいためそこまで考えていない。

 唸りながら頭からブスブス煙を出してなんとか四苦八苦教えようとしているカイムに、魔法科の面々は良い反省になるとしばらく様子を眺めてから、最終的に助けを出すという方針で見守っている。

 実際この方法でカイムもそれなりに知識を付けようと学び始めているので悪い傾向ではない。


「お兄ちゃん、あれ……」


「ん? あーまた来てるなあの子」


 リリアがルドーの肩を叩いてヒソヒソと声を掛けた方向に向けば、教室後方の扉から、頭から羽の生やした魔人族の少女がじっとこちらを伺っているのが見えた。

 視線からどうやらカイムの方を見ているのが分かるが、アーゲストの搬送も断ったという彼女は一体どうしたのか、遠くからじっとカイムの方を見つめている様子をよく見かけるようになっている。

 ルドー達魔法科の面々も気になって何度か声を掛けてみたが、人間にはまだ慣れていないのか飛び上がって逃げていくために名前も聞けていない状態だ。

 カイムに何度かそのことを指摘したのだが、カイムが視線を返しても同じように飛び上がって逃げていくために、カイムも困惑したまま名前も知らず理由がよくわかっていない。


 カプセルから保護したためか、まだショックでも残っているのだろうか。

 しばらくは様子見するしかなさそうだが、メロンやキシアがヒソヒソと罪作りだのなんだの話しているのは少々気になる。


「カゲツ、一つ相談がある」


「あいや! エリンジさんから相談とは珍しいですね、なんでございましょうかや?」


 座学が終わって各々が昼食に行こうと和気藹々としている中、エリンジが唐突にカゲツに声を掛けていた。

 ルドーとリリアも何だろうと思ってエリンジに近寄る。


「攻撃用魔道具を試したい、サンフラウ商会に紹介を頼めるか」


「あいや! 攻撃用魔道具ですか! 色々種類がありますがなにか傾向や希望はありますや?」


「今まで使ったことがないからわからん、一通り試すことは可能か」


「あややや! うーん、お試しですか……種類が豊富過ぎて逆にわからなくなりましたや。とりあえず代表的な奴揃えますので明日までお待ちいただけますかや?」


「恩に着る。何なら支払いもしよう」


「毎度ありがとうございますや!!!」


 攻撃型魔道具、自主製作しないのならば高価になってくるそれを一通り試すためだけに購入する。

 その太っ腹な行動にエリンジが貴族であることをルドーとリリアが再認識しながら、チャリンと両目がお金のマークに変わってビシッと敬礼した後、バタバタ走り去っていたカゲツを見送りつつエリンジに話しかけた。


「攻撃用魔道具? 何に使うんだエリンジ」


「戦闘面の強化だ。聖剣、以前言っていたな、ムーワ団の方が魔力が少ないのに互角以上に戦えていたと」


『あぁあの戦い方参考にするってか。上昇志向が強いもんだな』


 ベクチニセンスの城にての空賊ムーワ団の戦闘。

 魔力が少ないのに互角以上に戦えていたと聖剣(レギア)が分析したあの戦闘方法を、エリンジなりに真似てみるつもりらしい。

 確かに魔力伝達で補充できるとはいえ魔力が少なくなっている今、新たな方法を模索するのも一つの手かもしれない。


「詳しい方法は分かるか」


『平時に魔力を魔道具に貯蔵するんだ。そうすりゃいざとなった時に本人の魔力以外の予備の魔力として使える』


「へー、そんな方法があるんだ」


「古代魔道具の魔力もそうやって貯蔵されてるのか?」


『古代魔道具と魔道具はそもそも作りが違うから違う、これ以上聞くな』


 聖剣(レギア)からビシッと機嫌が悪そうな声で小さく雷が走る。

 古代魔道具の製造に関しても聖剣(レギア)は相変わらずあまり話そうとしない。

 ひょっとしてこれも女神深教に関することなのだろうか、それともゲリックが言っていた、聖剣(レギア)がそもそも知らない事なのだろうか。


『魔道具の耐久が減りやすくはなるから、安物使わない方がいい。試すだけなら問題ないだろうが、相性いいやつ決めたならいい素材の奴使え』


「助言、助かる」


「へー、攻撃用魔道具か……防御用のもあるのか?」


 食堂に向かいながら話を続けたエリンジと聖剣(レギア)の会話に、その手があったかとルドーも思案して顎に手を当てる。


「防御用? なんに使うのお兄ちゃん」


「いや前にクロノとカイムとの組手の時、聖剣(レギア)をぶん投げたから自衛できなかったからなんかねぇかなって……」


 落下対策で聖剣(レギア)を空中に浮遊できるようになったが、それは逆に常時聖剣(レギア)を握っていた以前のように防御出来ないことでもある。

 クロノからのかなり手加減された攻撃でも生身で受けきれなかったため、ルドーは何らかの方法で同じように聖剣(レギア)が手から離れた際の防御方法をずっと考えていたのだ。


「あいつの攻撃規模だとどの防御魔道具も効かん」


「えぇ? そうなの?」


「超規模魔物を一撃粉砕だ。手加減されていたから耐えられていただけで、本気で来られたらどの防御魔道具も粉砕される」


 眉間に皺を寄せたエリンジの説明に、ルドーとリリアは項垂れつつも納得する。

 確かに遺跡でネルテ先生すらも見たことがない規模の超規模魔物を一撃粉砕していたのだ。

 それにクロノの再度の失踪前、身体強化魔法を試していたエリンジが一番クロノと組手で肉弾戦をしている。

 一番体験しているエリンジがそう言うのだ、一般的な魔道具ではそもそも防ぎきることは出来ないだろう。


 しかし女神深教に相対するには本気のクロノと事を構えて善戦できることが基準だ、その程度の攻撃も裁き切れないならきっと一方的に蹂躙されるだろう。

 いつまた襲撃されるかわからない今、何か方法は考えたほうがい。


 食堂に辿り着いて各々がトレーに食事を盛り付ける中、ルドーはない頭で考えるようにうんうん唸り始める。

 そこにパタパタと足音がして、ルドーは後ろからベシベシ足を叩かれた。


「ルドにぃ! リリねぇ! エリにぃ! 一緒に食べよ!」


「ライアちゃん」


「届かないー! あの上の奴とって!」


「これかロイズ」


「カイにぃちゃ、大丈夫?」


「頭いてぇ……強く引っ張んなレイル」


 未だに頭からブスブス煙を出しているカイムが、レイルに手を引かれながらルドー達に合流する。

 カイムが思考も朧げに適当に食事をトレーに盛り付け始めたので、明らかに国特有のゲテモノ料理が混ざらない様にとルドーとリリアが慌ててカイムに付き添った。

 各国のいろんな人間がエレイーネーに所属しているので様々な料理が並べられているため、そういうゲテモノ料理も並んでしまうのだ。

 ルドーとリリアも最初興味本位で食べて地獄を味わった経験からの親切心だ。


「ルドにぃ、なにお話してたの?」


「んー? 戦ってた時に攻撃を防ぐ道具を考えたんだ」


 一緒に机を囲って座った後、三つ子が揃ってフォークを持ちつつ、もぐもぐとチーズハンバーグ定食を食べているライアに話しかけられた。

 カツ丼をもりもり食べながらルドーが説明する。


「おい、物騒な事話してんじゃねぇよ」


「えー戦う方法聞きたいー!」


「僕もー!」


 戦闘に関することはあまり聞かせたくないのか、カイムが頭を振って煙を消しながら言ってくるが、三つ子は逆に聞きたそうにこちらをキラキラした目で見つめてくるので、どうしようとルドーは眉を下げ、リリアとエリンジに視線を向けて助けを求めた。


「聞かせては不味かったか」


「戦いに関してはあまり話してない感じ?」


「教えたら真似するだろうが、試そうと勝手に魔物に突っ込まれちゃたまらねぇよ」


『あー、やりかねねぇな』


「……確かに、迂闊だったわ悪い」


 三つ子の好奇心に戦い方を教えれば、実際にやってみたいと魔物を探し始めるかもしれない。

 確かに危険の方が大きい、今はまだその段階ではないとルドー達がやんわり注意すれば、三人ともブーブー膨れ面で最初にだめだと言い始めたカイムをベシベシ叩き始める。


「道具ー、道具ー、そういえばルドにぃ、あのバチバチってするのはもうやらないの?」


 話を切り上げるように黙々と食事を食べるようにしていると、唐突にライアがルドーに声を上げる。

 何のことを言われているのかわからず、ルドーは目を瞬かせた後ライアに視線を向けた。


「バチバチってどれだ? 多すぎてわからねぇ」


「あれあれ! なんかバチバチってしたら、バチンッってなったやつ」


「えーとまだ分からねぇな。いつのことだライア」


「あの怖い赤い人がいた時にやったやつ。なんかバチバチバチンッて、すごく綺麗だったよ」


 これが出来たやつ、とライアはルドーの腕輪を指差しながら二の腕当たりをベチベチ叩き始める。

 そのライアの様子にルドーはあっと声を上げた。


 そうだ、ライアもゲリックと一緒にいたのだ、あの時腕輪を作り出した様子を目撃していた。


「腕輪が出来たやつ?」


「怖い赤いやつだぁ?」


「何の話だ?」


「あー、あれだよ。グルアテリアで転移暴発した後の、ライアをカプセルから助けた後」


 リリアとカイムとエリンジがライアの話を聞いて三人ともそれぞれ疑問をぶつけてくる。

 そう言えばゲリックに関する話はカイムにはしていなかったと、ルドーは改めてライアを助けた際の詳細を話す。

 やっぱり地獄だ悪魔だは多分意味不明なので、現地で魔法薬を大量にぶっかけて助けた貰った相手だと説明した。


 冷静に考えたらゲリックに関しても意味がよくわからない。



「気絶してたのにライアをカプセルから出したっつってたあれか。よくわからねぇやつだぁ?」


「そういえばお兄ちゃんもその人と契約魔法してるんだっけ? 大丈夫なの?」


「はぁ?」


「わかんねぇ。目的に協力しろって言われたけどその目的も分からねぇしそもそも何の反応もないし……」


 ルドーはそう言って黒い蛇の紋様が付いた右手を眺める。

 ゲリックと契約魔法を行ってからかなり経つが、特にこれといった反応は未だ見られない。

 クロノの契約魔法の実態を見てから同じように攻撃されるのではとルドーも最初は戦々恐々としていたが、結局何も起こらないので相変わらず何もわからないままだ。


「……あいつと同じ奴じゃねぇだろうな?」


「うーん、ゲリックと会った時は特にクロノの話してないしなぁ……」


「契約魔法を使える奴は黙っていると分からん、違う奴かもしれん」


 クロノが契約魔法を行っていたのは左腕。

 可能性としてはあるだろうが、ルドーと契約魔法を行った時の蛇の模様ともまた異なる模様が浮かんでいたため同一人物かは判別できない。

 なによりゲリックは古代魔道具での転移魔法暴発でようやくたどり着くような地獄にいるのだ。

 生身の人間では自力脱出できないような場所、魔法が使えないクロノがそこに辿り着く可能性は極めて低い気がするが、その魔法が使えない理由が定かではない為、無いとも言い切れない。

 エリンジの説明から契約魔法を使える人物は潜んでいる場合が多いという、そうなるともうなにも分からなかった。


「ていうかお兄ちゃん、腕輪が出来たって何? 貰ったんじゃなかったの?」


「もう一回見たい! あれ凄い綺麗だった!」


「うーん、確かに、一般的な魔道具で無理でも、古代魔道具なら行けるか? どうなんだ聖剣(レギア)


『いや知らん、分からん』


「あぁそういやそうだったな……」


「何の話をしている」


 エリンジとリリアから更に疑問を呈されるが、流石に食堂でやるのは不味い気がしてルドーは残り半分のカツ丼をかき込んだ。

 やるならどこでするべきか、あまり見せびらかすのは得策ではない気がするが、かといって疑問の視線を投げかけているエリンジとリリアとカイムに見せないで説明するのも難しい。


「試すための実践もする必要あるか。聖剣(レギア)、魔法訓練でやったほうがいいと思うか?」


『まぁそれなら問題ねぇだろうな』


 未だに投げかけられる疑問の視線に、見たほうが早いと説明もせず、ルドーはとりあえず魔法訓練でと短く返した。


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