表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/16

14話 一度壊れた信頼は戻らない。再会での冷たい眼差し

彼と別れてから、彼からは連絡が来なかった。


それが嬉しかった。

「ちゃんと一人の人と向き合う人なんだ。好きになった人がこの人でよかった。」

そう思ったから。


彼は同時並行は絶対したくないからという理由で、元カノさんから復縁が来た時すぐに迷っていることを伝えてくれた。

人によったら「馬鹿正直なクズ」と思うかもしれない。

友達に別れた理由を伝えたら、怒ってくれた人もいた笑

でも、私は「まっすぐで誠実な人」そう思った。




けど、2週間後くらいに彼から連絡が来るようになった。


私はその連絡にひどく不快感を覚えた。


「えっ、お前彼女いるだろ。なんで連絡してくるん?そんな人じゃないと思っていたのに。」


嫌悪感で、メッセージには既読すらつけず、完全に無視した。


しかし、彼からの連絡は止まなかった。

電話が何度も鳴り、そのしつこさに嫌気がさした。


仕方なく、電話をブロックした。


すると今度はDMでメッセージを送ってくるようになった。


それも無視した。


--------------------------------------------------------------------------------------------


一か月後。

私はカフェで夜遅くまで勉強をしていた。

そのとき友達から電話がかかってきた。

「今、ご飯食べてるんだけど、来ない?」

ちょうど集中力が切れかけていたし、場所も近くだったので、軽い気持ちで誘いに応じた。


そしてお店に着いてみると…


そこには、友達と元カレがいた。


“え…なんで?”


私は一瞬立ち尽くした。


えっ。。。

なんで?


私は一瞬立ち尽くした。


“別れた人とは完全に縁を切りたい。”


そう決めていた私にとって、予想外すぎる再会だった。


元カレは私を見て、「会いたかった。ずっと話し合いたかった。」と口にした。


私は視線を外し、何も返事をしなかった。


彼を見ると、ふと心の中で思った。


“好きだったんだな…………………今はもう気持ちはないけど。”


その瞬間、自分の中で何かがはっきりした。


彼を見る私の目は、以前とはまるで違った。


“悲しいくらい冷たい目をしている…”


自分でも驚くほど、彼への感情が完全に冷めていた。



-----------------------------------------------------------------------------------------


席につくと、彼が鍋を指さして言った。

「食べる?」


私が「ほしい」と返事をすると、彼は具を箸で取って私の口元に差し出してきた。


“……え?”


驚きと嫌悪感が混じった感情が胸をよぎったが、なぜか体は抵抗せず、そのまま食べてしまった。


そのとき、彼は口を開いた。

「元カノと復縁しなかった。」


理由は聞かなかった。彼が決めたことなのか、元カノが振ったのか——それすらも興味がなかった。


もしかしたら彼は、本当に迷っていたのかもしれない。将来が見える元カノを選ぶべきか、当時しか一緒にいられなかった私を選ぶべきか。


でも、私にはもう関係のないことだった。


彼が何を考えていたとしても、私の中ではもう終わっていた。


-----------------------------------------------------------------------------------------


店を出た後、彼は突然私の肩に手を回してきた。


“え…何してるの?”


私は立ち止まり、彼の手を払いのけた。


「私たちはもう恋人じゃない。彼氏じゃない人とはそんな近寄りたくない。」


彼はしばらく黙っていたが、「家まで送るよ」と言ってきた。


もちろん断った。


--------------------------------------------------------------------------------------------



一度壊れた信頼はもう二度と戻らない。



--------------------------------------------------------------------------------------------


それからしばらくして、彼から長文のメールが届いた。


“自分の国に帰るから、一度最後に会いたい”


冷めきっていた私は、


“意味わからん”


という心理で、すぐに断った。


そして数ヶ月後、私も日本に帰った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ