表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

第2幕の舞台

「!」


目が覚めるとそこは、またベッドの上である。


「お嬢様!おはようございます!」


「?お嬢様?」



見覚えのある部屋にいた。ここは、公爵令嬢時代の部屋である。


「……できた!転生できた!」


そういうとマリアは走って森まで行こうとする。それは使用人に停められた。


「お嬢様!どこへ行かれるのですか?もうすぐピアノのお時間ですわよ!」


「そんなの行ってる暇なんて、なっ!」


そうだ!今はまだ、自分は幼女なのである。ここからかなでが転生してくるまでは時間があった。


「やらなきゃっ!」


「お嬢様?」


かなでを今度こそ、倒さないと!もう、同じ悲しみを繰り返さないように!!マリアは心に固く

そう誓った。


マリアはまず、王子との関係を穏便に終わらせる為に動くことにした。


「マリア、お前から俺に会いたいなんて珍しいな。」


「はい、今日はお伝えしたいことがございますの。」


「伝えたいこと?なんだ?」



「貴方との婚約を破棄させていただきたいのです!」


「はぁ?!」


王子はもちろん、その場にいた使用人達も驚いた。


「お嬢様!何をおっしゃるのですか?!そのような事勝手に…」


「もう決めたのです!では、ご機嫌よう!」


そう言って去ってゆく。


「マリア……」


王子はマリアの背中を見つめる。


そう、これでいいわ。これで、王子との関係は終わり!私はツェペシュの元へ行ける!


そう思っていたのに、……



「マリア!」


王子はマリアを呼び止めた。


「なんですの?」


「本気なのか?」


「ええ、本気ですわ!」


「……この俺をふるなんて…」


「はい?」


「認めないぞ!!マリア!お前は俺の許嫁だ!」


はいぃ?!


何故ここでそんな展開になるのだろう?訳が分からない!


「困ります!私はっ…」


「お前如きが俺をふっていいはずがない!」


「はぁ?!」



呆れてものも言えない。そんな理由で付きまとわれても困る。


「いいですの?私よりきっと素敵な方が現れます!ですから…」


「お前は俺のものだ!」


そう言って王子はマリアを抱きしめる。

気持ち悪い、嫌だ!

マリアは王子を突き飛ばした。


「っ!?」


「っ!もう関わらないでください!!」


「マリアっ!」


こうして上がった第2幕は波乱の展開から始まった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ