それでも、もし出会えるならば……
「ごめんなさい。貴方の願いは叶えられません。積み重なった転生であなたの魂は摩耗しています。これ以上転生はできません。」
そんな無慈悲な声が頭に響く。
そうよね。勝手に死んでおいて転生させてくれだなんておかしいわよね。
「その願いは叶えられませんが、今ここで、彼と会う事はできます。」
神様がそういうとツェペシュが目の前に現れた。
「ツェペシュ!!」
「……マリア!」
2人は抱き合った。
「ツェペシュ!ずっと会いたかった!」
「マリア、俺もだ。最後までお前を守れなかった。すまない。」
「私も、ツェペシュを、守れなかったわ!ごめんなさい!」
泣きじゃくるマリアの頬を優しくツェペシュは撫でる。
「ツェペシュ!愛してる!」
「俺も、お前を愛してる!」
2人は口付けを交わす。
「もし、」
「また」
「「会えたら……」」
そう言いながら2人は消えてゆく。
「「今度こそ結ばれよう!」」
そんなできもしない約束を交わして2人の魂は消えたしまった。
神はそんな2人の門出を見送るのだった。
ここまで読んでいただきありがとうございました。続きは次回作をお楽しみにー!下の☆☆☆☆☆から評価、感想、ブックマーク、お待ちしております。では、続編で会いましょう!エターナル!




