蟲と住人
今回で三回目です。
とうとう主人公登場です。
僕達は、噂の住宅地にある道路に来ている特段何かが変だということはないように思うが何か寒気というのかこの場をすぐに離れなければならないという何かそんな気持ちにさせる場所だ住宅地だというのに車の音や子供の声だけではなく虫や鳥の鳴き声もしないのだ灯もさすがに気味が悪くなったのか早く帰ろうと僕と進を急かすが進は何かを調べている、僕は何を調べているのか気になったので進に聞いてみた『何を調べているんだ?』と僕が聞くと進は『ここの道路だけやけに砂が多くないか?』それに答えるように灯が『そんなの道路なんだから砂があるのは普通でしょ!!』俺は灯に少し神妙な顔をして『いや、確かに進の言うとおりかもしれない。』確かに少し不自然なのだこの場所は電柱で囲うような結界をを作るような形がしていて電柱より先には砂が目立つような位ないがここは道路の端に寄せてはあるが足首に埋まるくらいの砂の量が道路の端に寄せてあえて置いているようなそんな感じがする。
そんな時灯が進むと考えて考察しながら話している僕たちに『なんか暗くない?』というのだ僕は灯にそんな馬鹿なとでもいうように『そんなわけ...』と言いかけた時僕たちは明らかな辺りの異常さに気づいたのだ今の時刻は午後2時だ正直こんな事はありえないが目の前で起きているのだから信じるしかない辺りは完全に夜で空には僕らを照らすように青白く光る満月があるだがしかしそれに気を取られている間に灯が急に何かを言い出して倒れたのだ。進は灯に近寄り『灯、おいどうしたんだ』と焦りながらパソコンを打ち灯に問いかける灯が倒れる直前に言った言葉が先ほどから感じる何かこの場を立ち去らなければならない気持ちを加速させるのだ灯はさっきこう言って倒れた『虫の声が急に』と虫の声なんてさっきからずっとと考えた時僕はこの場のあまりにも不自然な事に気づいたのである。『虫の声なんかさっきは聞こえなかったのになぜ?』まさか、俺は近くの家のドアに手をかけ開けたのだそして中に入り違和感の正体に気づいたのだそれはこの場所に自分たち以外の生物がいないという証明だったのであるこんな住宅地だというのに部屋の中には家具が一つもないのである。あるのは外にあった砂が部屋にまとめられたように置いてあるだけということだ。灯から虫という単語を聞いてからやけに周りがうるさく感じるそのことに気づいた僕は急いで家の外に出て進にこの場を離れようと言おうとした時、進の周りを飛ぶ何かがいることに気づいたのだ進は僕に気づいたらしかったが苦しそうな顔をして目に涙をためながらパソコンが近くにないからなのか口パクで『た..す..け..て』と僕に訴えてるように感じたのだ僕は進の近くに走っていき自分の上着を振り回して虫が近づけないようにしたのだが逆効果だったらしく虫たちが僕に一斉に向かってきたのだ虫たちは何か鱗粉のような何かを振りまいているのだそしてさっきよりも数が増えているように感じる僕の周りが虫で覆いつくされ始めたことに気づいて僕は虫の出所を探してふいに上を見上げた時に僕らを照らす満月が半月になっていることに気づいたとき僕は理解したのだ『あれは満月ではない、何千万、何億という数の蟲が集まり月に擬態していたのだそしてこの場所に入った者はあの蟲の鱗粉で動きを封じられて』そう考えた時僕はその先の事を考えたくなくなってしまったのだなぜなら基本的に僕の知ってる蟲が動きを封じさせるという行為は相手を捕食するための手段なのだつまり周りにある砂は骨粉ここは奴らの『狩場』そうつぶやいた瞬間外側からにゅっと腕が出てきてその瞬間僕の周りに居た蟲がすべて燃えたのだ青い炎とともにそしてその腕の主はけだるそうに『大丈夫か?』と聞いてきて僕はそれに無言で頷いたその瞬間蟲たちが束になってまるでレーザービームのように向かってきたのである腕の主は僕を蹴飛ばして今度は片腕から雷を放ち蟲達を消し炭にしたのだその時どこからか声が響いてきたのである『貴様、何者だ我らの狩りを邪魔するとはいい度胸をしているな‼』その声を発していたのは蟲達であったちなみに声ではなく特殊な高周波を使い会話をしているようであるなぜそんなことが解るのか自分でもわからないとそんなことを考えていた時腕の主が『誰だ?だと百年もたてば忘れるのか?ならもう一度名乗ってやる』その男は龍のスカジャンにジーパンそして下駄を履いてまるで決めポーズとでも言わんばかりにもはや完全に散らばり三日月になりつつある蟲達に指先を突き付けて『時雨荘4階二号室住人神道流だ!!月光蟲ども覚えとけ』それを言った瞬間蟲達がざわめきだし『時雨荘だと』 『馬鹿な』 『月人たちが今は存在しないと言っていたはず』と明らかな動揺をしている。流は少し考えて右手に拳を握り左手を前に突き出して両足を開き空手の型のような体制をとったのだその後恐ろしい事に流の周りに水球が浮かび次第に蟲達の周りにも浮かんだのだそして両方の周りに水球が浮かび終わった瞬間流れの右手に周りの水球が渦を作るように蟲を巻き込みながら集まりそして流は一言『龍撃拳一式水龍咆哮破』流は右の拳を前に突き出したのだその瞬間渦の中でぐちゃぐちゃにされていた蟲達が一斉に飛び散り体がばらばらになったりして地面に落下したのであるそのあとその蟲達はまるで蛍のような仕組みをしているのか体の色が今まで青白く発光していたのが徐々に消えていき殆どが緑色の体液を流して体の色が青白い色から茶色のような色に変わった。残りは三匹でもはや瀕死だった今までの羽音の代わりに『グギグゲゲゲ』というような呻き声を上げている流は少しその三匹を睨みながら僕に『お前の友達は2、3日寝ればすぐに回復する安心しろ』僕はその言葉を聞き安堵したその瞬間進に月光蟲が最後の特攻と言わんばかりにものすごい勢いで飛んでいき流がそれを防ごうとするも間に合いそうもないその時僕の頭の中で一瞬誰かがささやいた『起きなよ、守りたいものが守れなくなるよ』僕はその瞬間右目が熱くなりその瞬間月光蟲の動きがまるで遅くなったように感じた、いや周りの動きが遅く感じたのだその瞬間今なら間に合うような気がしたため思いっきり走ったその瞬間進のいる場所から数十メートル離れた場所に月光蟲を巻き込み走り抜けていたのだ月光蟲は僕の服に体液だけを残して消えていた。遠くでけだるそうな目をしていた流が目を見開きこちらを見ているその後流は進と灯を家に届けた後僕に、『お前のことについて話しがある、俺についてこい』僕はその言葉を聞き自分に起きたことと流が確保した月光蟲について聞くために付いて行く事にした。
お読みいただきありがとうございました。
一章が終わりました。次からはいよいよにしょう二章です。