最後かもしれないから、好きな映画について好き放題語ってやるぜコンチクショウ!
はい、どうも熊ノ翁です!
いやもうアレなんですわ。
実は熊、これ書いてる11月30日までに、月間8万文字作品書き上げないとアカウント全削除するってユカイな企画をやっていましてね。
現在のこの文章打ってる時刻が20時49分でもうあと3時間ちょいで物書き人生終わるかもしれないんですよね。
や、もちろん創作活動なんて紙とペンさえあればいいので、その気になればいつでもどこでも出来るわけですが。
ただまあ「熊ノ翁」って名前で活動するのはもしかすっと今日が最後になるかもしれないので、遺言がてら好きな作品について語りまくってやろうかなって。
そう思いながら今こうして文章書いてるんですわ。
やっぱさー、どうせ物書き最期の日になるんだったら、嫌いな事や憎まれ口、恨み言を吐きまくって逝くよりかは、好きな事について語りながら逝きたいなと、そう思うわけですよ。
あ、これはあくまでも物書きとしてですね。
プライベートは別です。
プライベートで余命宣告されたら、今までの恨みつらみを吐き散らかすだけ吐き散らかすかもしれません。
そこはまあ、熊は別に聖人君子でも人間出来てるわけでも無いので、普通の人と同じく錯乱するかと思います。はい。
まあそれはさておき、最期かもしれんので好きな事を好き放題語ってやろうかなと。
そういや映画レビューとか、熊が書いたのリトルマーメイドの実写版についてだけですしね。
いや、映画で語ってるのがあの一作品だけで物書きとしての幕を閉じるってのは、ちょっと物足りない。語り足りない。
てなわけで語っていきます。
書き殴り映画感想文!
スタート!
「エイリアン2」
世界的映画監督ジェームズ・キャメロン監督の手がけたSFホラーアクション。
宇宙開発の進んだ未来、とある星に入植していた人たちから連絡が途絶えた。
何故彼らの通信が途絶えたのか原因を探り、そして無事に彼らを救出しろって任務を受けた海兵隊の皆さんと、エイリアンに襲われた経験を持つ主人公のお話。
いやこれね。
もう、愛してる。
何回見たかわかんない作品。
映画好きなら大体皆さん見たことあるだろう傑作なんですがな。
何が素晴らしいかって、構造が完璧なんすよね。
全てのシーンに存在理由がある。
このシーンは何故存在してるのか。どうして無くてはならないのかってのがもうビンビンに伝わってきて、無駄の無さが美しいんすよね。
無駄な要素が無い。
この作品、舞台となるのが惑星LV426って所なわけですが、そこの大気を地球のような住みよい環境に変えるために、大気処理施設って大型の施設を設置しているわけです。
そんでエイリアンはそこの施設内に巣を作り人間達を攫って来ては繭にしているわけですね。
ここで、何故植民地海兵隊の皆さんはわざわざエイリアンと銃撃戦をしなきゃならんのかの理由付けがされているんですよ。
大気製造プラントはクッソ金が掛かっているシロモノで、むやみに壊せない。
だから高高度から爆撃してエイリアンを駆逐するとかそういう事は出来ないんですね。
しかも探している住人たちがまとめてそこに拉致られているもんだから、もう直接乗り込んで助けに行くしかない。
SFモンスターのエイリアンと分の悪い戦いをせにゃならん理由がちゃんと用意されてるんすよ。
一事が万事そんな感じで、ご都合主義を感じさせないんですよねこの映画。
だから、もう恐怖感と臨場感がビンビンに伝わってくる。
目の前の惨劇がどちゃくそリアリティがあって、作り物なんだけど作り物めいてない。
ほんっとに怖いしそこで足掻くキャラクターの姿が泥臭くて格好いい。
伏線絡みとしては、物語上で使うパーツを全部序盤で見せ切っているというのも個人的にはすっげーなと思う所です。
この映画、脱出に使うドロップシップや最後の決戦で使われるパワーローダーなんてギミックが、ちゃんと序盤に全部出して全部出番回収されてるんですよね。
いきなりパッと出てきた新兵器でドカンと解決なんて事をしていないんすわ。
最後リプリーがパワーローダーに乗り込んでエイリアンクイーンと戦うのだって、惑星LV426に行く前の、序盤も序盤で仕込みがきちんとされている。
主人公のリプリーがパワーローダーに乗れるのは、元々の仕事だった宇宙の貨物輸送業務が二等航海士の資格をはく奪されてできなくなり、代わりの仕事として選んだのがこのパワーローダーを使った運搬作業だったりします。
海兵隊が物資の運搬をする際に、リプリーがパワーローダーに乗り込んで荷物を運ぶシーンもちゃんと入れており、いきなり土壇場で動かすなんて事はしていないんすよね。
ちゃんと前もっての説明がなされ、伏線が張ってあり、全部手札は晒したうえで物語が組み立てられているってのはもう本当に見てて美しいんすわ。
んで、これは別の映画の「プレデター」でも素晴らしい部分なんですが、強さの演出がしっかり出来ている所。
エイリアンがどれだけ恐ろしく強い存在なのかを伝えるために、このエイリアン2ってのはめちゃくちゃカッチリとした演出をしてるんすわ。
それは何かって言うと、物語中盤でエイリアンにボコカスにやられる植民地海兵隊がいかに強そうかってのを、ちゃんと映している所。
タフな海兵隊の様子をこれでもかと序盤で映し、この海兵隊すっげえ強そうだというのを見せておいてから、そんな強そうな海兵隊を蹂躙する事でエイリアンの恐ろしさを際立たせてるんですよね。
こっわいこわい。
あれだけタフな事を言っていて、惑星を調査する様子もプロフェッショナル的で、仕事の出来そうな海兵隊の皆さんがなすすべも無くエイリアンにフルボッコにされるのは、もう本当に恐怖でしかない。
「やっべえやっべえこらあかんわシャレにならん」と見ている方にどれだけエイリアンがとんでもない存在かを伝える事が出来てるんすよ。
熊も初めて見た時は手に汗握るというかもう冷や汗かいてました。
本ッ当に、怖かったなぁ。
もう、何から何まで大好きですわこの映画。
そしてヴィジュアル!
SF映画で未来の世界が舞台なんですが、もうなんていうかとにかく生活感が満ち溢れていて未来なのに現実的なんすよね。
もうさっきからこればっか言ってますが、リアリティがある。
惑星LV426に作られたハドレー市とか、まあなんかこう「うん。ここで皆さんせいかつしていたのね」感がすっごいでてるんですよね、薄汚れてて。
もうね、まったくキラキラしてない。
全然羨ましくないの。
あこがれないの。
本当にね、日常の延長線上として未来の生活空間を見せつけてきて、きったない。
だが、それが良いんすよ。
本当、こういう薄汚れた未来感、たまんねぇ!
んで、登場人物!
ようやく、ようやくキャラクターについてですわ!
あああああああ!
もう、みんな好き!
何が好きって、こう、全体的に媚びてない!
主人公のエレンリプリーは冷静だけど直情傾向で、愛らしさが良い意味で無い!
中尉を締め上げたり、覚悟ガンギマリで単身エイリアンの巣に乗り込んだり、修羅場に次ぐ修羅場を、焦りまくりながらも乗り切る姿は正にタフガイ!
余裕なんてまったく無いのがまた良い!
極限の状況下で、焦りまくりながらもシビアな判断を下して行動していく姿が、もう本当に泥臭くて格好いいんですわ!
そして、女性海兵隊員のバスケスさん!
こっちはもう、リプリーに輪をかけてタフガイ!
どの位タフガイかって、死ぬ直前に悪態ついて最後はエイリアン巻き込んで自爆ってもうこれ以上無い位にタフガイ!
もうね、ヒーローだよ。
映画中盤のエイリアンとの遭遇戦の時も皆がパニクってビビる中で、同じくパニクってはいるんだけど相手をぶっ倒す方向性でパニクるのな。
それが良い。
パニクるならバーサークするベクトルでパニクる。
終盤のダクトの中でも、パルスライフルの弾丸が尽きて拳銃だけになっても怯まず戦う。
エイリアンとつかみ合いになるような距離でも真正面から戦う。そして勝つ。
足を溶かされて持っていた最後の武器の拳銃の弾が尽きても、最終的に自爆する。
自爆は中尉の持ってきた手りゅう弾でだけれども。
とにかく、登場から退場までタフガイすぎて本当に好きなキャラです。
で、エイリアン2はただタフガイなだけじゃなくて、弱さでもきちんと魅せてくれるキャラクターがいて、それが「ハドソン」です。
このハドソン、序盤はめちゃくちゃ威勢の良い事を言っていて「臆病者と一緒は嫌です」だの何だのと、本当にヤンキー気取り。
でもエイリアンと対峙してからはおもいくそ弱音を吐くんですが、それが実に人間臭くて良いんすよね。
上空からの爆撃をリプリーが提案した時に真っ先に賛同したり、宇宙船スラコとの通信を復活させるために誰がダクトの中を通るか選ぶ際もビショップに押し付けるのを良い案だと必死で言ったり。
その等身大の臆病さが見てて「うん、わかるわー。そりゃそうだよな」と親近感を抱くんですわ。
終盤まで生き残った男性海兵隊員だと、軍曹の後を引き継いだ有能なヒックス伍長に人気が取られがちですが、熊はこの身近に感じられる弱さを持ったハドソンもめっちゃくちゃ好きです。
や、ヒックス伍長も好きですけどな。
装甲兵員輸送車で、扉閉めるときに現れたエイリアンをショットガンで打ち倒した姿はシビれましたし。
ヒックス伍長もあれ面白いキャラクター造形していて、見せ場はあるけど全部渋くて、しかも特段注目を浴びる決め台詞も無いんですよね。
にもかかわらず、存在感凄くて頼りになる男的な印象を見る側に与えて、人気投票やったら上の方に来るっていう。
良いキャラです。
でね。
嫌われ者のバークさんなんですけども。
こいつ、自分が年取るほど好きになるキャラクターなんすよね。
社会人になって働くようになってからは、もうバークさんの気持ちが痛いほどわかる。
この人裏切るんですが、その理由全部仕事がらみなんですよね。
自分の担当する会社のクソデカ備品を出来るだけ壊さないようにしたい。
そして自分がやらかしちゃった失敗をどうにか隠蔽したい。
あともうこれどう考えても損害金額ヤバすぎで、自分のミスもとんでもないから一発逆転ホームラン的な賭けをしないと会社員人生終わる。
やるしかねぇ。やってやんよ!
毒食らわば皿までじゃ!
奪るか奪られるかなら、俺は奪る方を選ぶッッ!
という世紀末思考で自分の尻に着いた火をなんとかしようと手段選ばず解決策を模索する姿が、涙を誘います。
ハドソンよりも大分悪人寄りだけど、サラリーマンの哀愁というか枷というか、そんなものが感じられて、大人になって見直したら、とても嫌いになれないキャラクターなんですわ。
あーもう本当に素晴らしすぎる。
とまあ、語ってる間にエイリアン2だけで時間尽きちゃいましたな。
まだビショップや、大トリに残しておいたエイリアンクイーン様についてとか、エイリアン2についても語ってない魅力いっぱいありますが、ひとまずはここらへんで失礼します。
映画語り、また今度機会設けてやるかな。
んではではー。
すげえ、課題達成しちまったよ。
ありがとう、エイリアン2。
最後かもしれないから、好きな映画について好き放題語ってやるぜコンチクショウ!……END