「投稿小説サイトの読書企画なんて、結局フォロワー多い奴が読まれるんだろ? ズルくね?」について
ども、熊ノ翁です。
Twitterのフォロワーさんから「熊さん、某所の投稿サイトの読書企画参加してみたんだけどさ。あれって結局フォロワーの多い人が読まれて、そうでない無名の人は誰からも読まれないよね? ズルくね?」という内容のDMを頂きまして。
本日はその辺りの事について語っていこうと思います。
よろしくお願いします。
「結局さあ。読まれて読者投票されるのは知名度高い奴らの作品ばっかで、無名の奴がどんだけ面白い事を書いたってそもそも読まれないんだから、ポイントなんて入んねえんだろ? いいよなぁ、友達イッパイの書き手さんはよぉ」
こういった愚痴は、まあよく聞くわけですがな。
ただ、この「フォロワーが多いと作品をいっぱい読んでもらえる」ってな説については、正直熊は結構懐疑的でして。
というのも、熊自身がTwitterを始めたのは当初それが理由だったからです。
執筆やら何やら本来やるべき事をサボり、地道にTwitterで現実逃避がてらツイートを書き続けた甲斐あって、何の実績も無い物書きにしては熊は多くの書き手さんや読み手さんと知り合う事が出来ました。
これを書いてる2023年3月時点では、読ませようとして書いたツイートは大体1万~2万程度のインプレッションを稼ぐ程度にはいろんな方に読んで頂けてます。
ええと、この数字は読売新聞さんや産経新聞さんの公式ツイートよりちょい少ない位ですかね。
なー――んにも成果上げてないおっさんの書いてるツイートにしては読まれてる方なんじゃねえかと思います。
んで、そういった活動が書籍化だったりシナリオの仕事を得るのにつながったかというと、熊は未だに一冊の本も出版すること無くこうしてエッセイを書いてるわけでして。
もちろん、Twitter活動を通して色んな方々と出会えた事が無駄だったとは言いません。
現に「Twitterからエッセイ読みに来ました!」と言って下さる方もちょこちょこいらっしゃいます。
ですが、それが書籍化やらシナリオ依頼やらの、何かの実績に繋がる程にまで有利に働くかというと、ひとまずは熊程度の知名度ではお話にならないというのが実情です。
というか、実際に投稿小説サイトで書籍化したりコミカライズ化を決めたりしてる作家さんって、実はそんなにSNSやネットでの知名度って高くなかったりするんですよね。
Twitterで言うならフォロワーさんの数は3桁程度。
ツイートのインプレッションも二桁。
そんなプロの作家さん、結構多いです。
でも、その方々はランキングで実際に結果出して自分の作品を本にして世に送り出しているわけです。
そもそも、知名度でどうにかなるような世界でしたら名だたる書籍化作家さんが投稿小説サイトで爆死するような事態もそうそう起こらんわけで。
でも現実には、それこそ某大手ライトノベル新人賞で結構な賞を獲ったような作家さん方でさえ、思うような結果出せずに苦しんでたりしてるんですよね。
そんな状況下で多少の知名度やら付き合いやらで、どれだけ有利になれるかというと「無い」とは言わないにせよ、大した効果は見込めないんじゃねーかなぁというのが熊の見解です。
つまり「確かに完全無欠に公平な企画ではなくて、読まれやすい読まれづらいってのは作者によって差は生まれる。でもその差はとびぬけて大きなものかというと、そういう物でもない」といった所です。
その、大して実績に結び付く物では無い差も我慢できないというのであれば、そこはもう各出版社がやっている公募や、名前を伏せて参加するタイプの企画に応募するとかいった手段を取られた方が良いでしょう。
多少なりとはいえ、差があるのは確かでしょうし。
じゃあ、そんな差のある投稿小説企画が間違っているかというと、そうも思いません。
企画はいろんな形式の物があって良いでしょうし、この「多少は差のある企画」も「完全に匿名方式で話の内容勝負な企画」もどちらもあって良いでしょう。
理想を言うなら両方が盛り上がり、書き手も読み手も楽しめる企画が一つでも多く開かれるのが一番です。
どの企画も一長一短ありますし、今の世の中色んな小説投稿企画やコンテストが存在します。
自分の納得のいかない企画やコンテストに憤りを感じながら参加するくらいなら、気兼ねなく参加できる場所を探された方が良いんじゃないかと熊は思いますな。
「投稿小説サイトの読書企画なんて、結局フォロワー多い奴が読まれるんだろ? ズルくね?」について……END
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