食べられる昆虫について
どうも、熊ノ翁です!
年末年始いかがお過ごしですか?
この時期はおせちにお雑煮、つきたてのお餅と、美味しい食べ物てんこ盛りですよね。
とはいえ、今は日本円の価値も下がりまくって格差は開き、美味しい物も食べづらくなってきています。
なんでも炊き出しに来た人達の数も増えてきてるとか何とか、そんなニュースも流れていました。
熊もぶっちゃけ正月に何食ってるかと言うと職場で菓子パンでも齧って過ごす事になりそうで、昔の古き良き日本のような食事からは程遠いです。
時間的にどうしようもないのは置いといて。
経済的に貧しくなっておせちや正月料理にお金をそこまで使えないにせよ、それでもお正月には沢山の食べ物に囲まれて贅沢したいですよね!
金が無い!
でも沢山食べたい!
そうなったらこれはもう、新たな食材を開拓するより他ありません!
という事で、来るべき総貧困社会の為に、貧乏でも豊かな食生活を送れるよう、本日は食べられる虫について調べていきますので、どうぞよろしくお願いします!
令和の時代に相応しい、新たなおせちの材料が見つかりましたら幸いです!
・バッタ
まずは有名どころから。
バッタですね。
野原や田んぼにいる、あのバッタです。
特にイナゴが有名ですね。
昔っから稲食ってる害虫として知られるバッタなわけですが、貴重なタンパク源として、主に山間部で喰われてたらしいです。
主な調理法は佃煮にしたり、あと串刺しにして炭火焼きにしたり。
これ、熊はイナゴの佃煮は食った事ありますが、まあ普通に食えます。
あんまクセ無いので、多分だけど割と色んな料理に合わせる事が出来るんじゃねえかなって。
このバッタは昆虫食の王様で、日本だけじゃなくてアフリカや中東でも喰われていたようですね。
まあ、アフリカ大陸は蝗害も日本と比べ物にならない位凄いところですし。
その分日本よりも深刻で、生活に密着した生き物だったんでしょうし。
あとこのバッタなんですが、ご存知の通り条件揃うと大量発生して見た目や体つきが変わります。
具体的に何がどう変わるかと言うと、体色が変わって翅が大きくなって脚が短くなるなどです。
サバクトビバッタが有名ですが、日本のトノサマバッタも群生相になるらしいですね。
ちなみに、厳密にはイナゴは群生相になりません。
んで、この群生相になって農作物に大被害を出す事で知られる「世界最古の害虫」なんて事まで言われたりする、聖書にも載ってるバッタ君なわけですが、群生相に変異した物に関しては食えるは食えるんですがちょいと注意が必要みたいです。
まず単純に害虫扱いされてて駆除の対象のため、おもいくそ殺虫剤撒かれてる可能性があるので食べると危険ってのがまず理由としてあります。
その他にも、食性が変わって群生相のバッタ達は今まで食べなかった毒草まで食ったりもするらしく、毒化してる場合もあるそうな。
まあそういう事情もあって一応食用にはなるものの、厄介な存在ではあるようですな。
・コオロギ
なんかここ数年で一気に話題になって、そして収束気味な感のある未来のスーパーフード。
秋の風物詩兼タンパク源。
港区とかの意識高そうな地域のスーパーにしれっと置いてあるらしい。
ネット通販でもちょいちょい売られてるの見るんですがな。
お値段見るに、熊が常食出来る価格帯になるにはもうちょい時間がかかりそうです。
いや結構高いんだけど、これ本当に安くなんのかね。
とりあえず、世界的な流れなのか何なのか、このコオロギ君が現在食べられる昆虫の中で一番生産されてる感じのようで。
ちなみにこれ、食品加工はなんか色々されていて、コオロギせんべいやらコオロギクッキーやら何やら色々なもんが作られてます。
ちなみに熊は姿揚げ食いました。
意外とサクサクしてて食いやすいんすよね。
基本的にバッタとかと似たような感じなんでしょうが、量産体制的にこれが一番整ってんのかなぁ。
コオロギに関してはマジに未来の食卓に並ぶ定番メニューとなる日が来るのかもしれませんね。
プリン体多いらしいから、おっさんの身からするとちょっとキツい食材なんですが。
・ゲンゴロウ
え、食えんの?
と熊も思ったんですが、どうも食えるらしいです。
ゲンゴロウってアレね。
なんか水の中にいる、カナブンみたいな見た目の虫。
腹に空気の玉を酸素ボンベみたいに蓄えて潜水活動するユニークな方法取る事で虫好きの間じゃ有名。
田んぼや池の中に住んでる肉食昆虫で、昔はめちゃくちゃ大量にいてイナゴとかと一緒に取られて喰われてたらしい。
ゲンゴロウよ、お前喰われてたんか。
この虫、上で紹介したコオロギやバッタなんかと違って、完全に甲虫でして。
食える場所がパッと見無いんすよね。
あと、実食チャレンジされた方の食レポも読んでみたのですがな。
下ごしらえちゃんとしないと臭いがハンパないらしく、相当クセの強い食材のようです。
んんんんん!
これはちょっと熊も食べるの躊躇するなぁ。
まあ出されりゃ人生経験積むために一度はチャレンジしてみるだろうけど。
ちなみに、新宿の某中華料理屋さんではゲンゴロウ料理出してるらしいので、そこならちゃんと適切に調理されたゲンゴロウが味わえる、かも。
「ゲンゴロウ 料理 店」で検索したら出てくるので、我こそはと思う勇者様は行ってみると良いかもです。
・スズメバチ
言わずと知れたヤバいハチ。
体もデカく、強い毒を持ち、一匹でも危険なのに集団で襲いかかってくる殺る気に満ち溢れた意識高い系のハチ。
こんな殺るか殺られるかの相手、果たして食えんのかと疑問に思うわけですが、幼虫はもちろん成虫も食えるらしいです。
食レポ見てると、成虫は素揚げで食べるとサワガニとかエビのような食感と味がして美味しいらしい。
「スズメバチ揚げて食うとか、毒は大丈夫なんかよ!」と疑問を覚える方もいるかと思います。
が、スズメバチの毒はタンパク質由来の為、揚げちゃえば毒の成分も無害な物に変異するので大丈夫との事。
そういやテレビで有吉さんが大スズメバチの巣を地面(オオスズメバチは地面に巣を作る)からほじくり返して捕まえて、成虫を素揚げ揚して食ってたのテレビで見たことあるんすよな。
まあそんな感じで、適切に調理すれば毒針まで美味しく頂けるのがこのスズメバチみたいです。
ただ注意点が一つ。
殺虫剤使って捕獲したスズメバチ買った場合、当然ながらその殺虫剤の成分ごと食っちゃうことになるので体によろしくない。
なので「おっしゃあ、スズメバチゲットして食ってやるぜ!」という方はその辺捕獲方法気をつけて、自己責任の上で強敵スズメバチに立ち向かって下さい。
あと言うまでもありませんが、ハチノコは食べられます。
ミツバチ、スズメバチ、アシナガバチのハチノコが食べられてるそうですね。
このハチノコに関しては、上級者な方は生でそのまま食べて舌鼓を打っているそうですが、しかしちょっとどんな寄生虫や雑菌がいるかわかった物じゃないのでちゃんと火は通しといた方が良いかと思います。
スーパーに並んでるわけでもない物なら、とりま火は通しておいた方が安全。
ハチノコは茹でてよし、焼いてよし、炒めてよしのオールラウンダーな食材で、それこそ缶詰が出回る程度には食材として認知もされていますね。
「食べられる虫」と聞いて大体の人が頭に思い描くのはハチノコとバッタでしょうし。
・カブトムシ
「は? アイツ食えるの?」と思った方。
熊も同じ気持ちです。
あれ、どうも食えるみたいです。
いや、知らなかった。
しかも食えるのは立派なツノの生えた成虫の物らしくて。
や、別にオスじゃなきゃ食えないってこたぁ無いんでしょうけども。
食べた人の体験談を見てみると、やはり堅いカラやツノの部分は食べるのに向かないようで、お腹の辺りを食べるようです。
そしてお味の方はというと「漢方みたい」「大地の味がする」「墨汁飲んだらこんな感じかなって味」との事で、相当上級者向けのようです。
そして幼虫は輪をかけて上級者向けの味をしているそうで、だからまあやめといた方が無難なのかなって。
なので、カブトムシを食べるなら、ちゃんと育てて成虫にしてからにしましょう!
まあ、それでも相当クセ強いみたいですが。
・クワガタ
「カブトムシが食べられるのならクワガタもイケるのでは!?」という頭が夏休みな人、あなたは正解です。
クワガタも、どうやら食べる事が出来るみたいですね。
しかも味の方は散々な言われようだったカブトムシと違い、実際に食べられた勇者の皆様の食レポを見るに、こちらは普通に美味しいらしいです。
成虫と幼虫、両方とも素揚げして食べられた方は「なんか豆っぽい。普通にイケる」と感想を言われてました。
カブトムシと違って、クワガタはちゃんと食べ物しているようです。
カブトムシとクワガタ。
ぱっと見似ていて、どちらも夏を代表する昆虫なわけですが。
似ている両者を食べてみると、味の違いはハッキリ出る理由は、この二種の虫の食性に違いがあるからみたいです。
成虫こそカブトムシもクワガタも樹液を啜りますが、幼虫時代の食事は大きく異なります。
カブトムシの幼虫は腐葉土を、クワガタは朽木を好みます。
この食べるものの差が、味の差にも繋がってるのかもしれませんね。
ちなみに、クワガタと同じく木を食べるカミキリムシの幼虫は、やはり美味しいらしいです。
てか食レポ見ると「昆虫食の中でいっちゃん美味しい」なんて書かれてあったりしますね。
ううむ、これはちょっと食べてみたい!
とまあ、そんな感じでとりあえずクワガタを見かけたら皆さんよだれを垂らしましょう。
・ムカデ
おっふ。
ムカデです。
百足と書いてムカデと読む。
その名の通り縦長の体に足がびっっっっしり生えてて、実にセンシティブな見た目をしている虫でございます。
「いや食えんのかよ!?」とカブトムシに引き続き突っ込んだ方、お気持ちはわかります。
熊も「いや、これは、えマジ?」と思ったのですが、調べてみたらガッツリ食レポ置いてあるんすよね。
しかもそこそこな数。
野食界隈の皆さん、気合い入りすぎです。
ええと、ムカデもスズメバチなんかと同じくおもいくそ毒持っててまして。
蠱毒をイラストで紹介する際大体モデルに出て来る位、毒虫としての知名度は高いです。
が、これも熱さえ加えれば成分が変質し、無害な物へと変わるようで。
なので、ちゃんと火を通すなら毒も気にせず食べられるみたいです。
凄いね、人体!
ちな、味の方なんですが。
見た目のエグさに反して味自体は個性的ながらもそう悪い物でも無いらしく、食べた方曰く、旨味と苦味が強いそうな。
熊はムカデは食べた事ないのですが、好きな人にはたまらない味なのかもしれませんね。
・カメムシ
ハードな虫が続きますな。
あの布団干しててひっつかれるとはなはだ迷惑な、カメムシです。
噛み付いたり刺したりするような毒は持ってませんが、それでも嫌な臭いを発する事で相手を遠ざけたりする不快害虫です。
うん、まあ毒っちゃ毒かこれも。
で、コイツも実は食えるらしくて。
メキシコでは「フミル」という祝日があるのですが、その日にはカメムシを沢山取ってきてタコスに挟んだりして食べるのだとか。
食べ方は……メキシコの方は生で食べたりするようですが、まあそんな覚悟完了していない我々日本人が食べる場合はちゃんと火を通して、炒めたりしてからのが良いんじゃないかなぁと熊は思います。
そんでこのカメムシなんですが、面白い事に種類によって食べた時の香りが違うらしくて。
パクチーのような香りのする物や、中には洋梨のようなフルーティーな香りのする物もいるとか。
まあ、中には舌に痛みを感じるような種類のカメムシもいるらしくて油断は出来ません。
ただ、そんな感じでとにかく一口にカメムシと言っても食べる際はかなりバラエティ豊かな経験をさせてくれるようで、昆虫食に手を出す際は見た目や不快害虫としての印象で敬遠せずに、チャレンジしてみると意外な美味に出会えるかもです。
ちな、ネットの通販で調べてみたら、内容量10gで1袋1490円。
ううむ、まだまだお店で買うとお高いなぁ。
自分でとっ捕まえて来ないと。
さてさて。
今回はお正月のおせちの具になりそうな食べられる虫についてご紹介してみました!
2024年のお正月料理、何を作ろうか迷ってる方いらっしゃいましたら、どうぞご一考ください!
では!
食べられる昆虫について……END