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チート姫  作者: 木苺
     エドガーとローズ
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眷属の城内での過ごし方

(2/5)


ローズは 城で3日間ほど食っちゃ寝をした。


バスタブに『聖水』(ローズの魔力混じりの水をこう呼ぶことに精霊達は決めた。ローズはそんな大仰な呼び名と嫌がったけど)を張ったローズの浴室で、ジェットと光の妖精達とサラマンダーは、城内でのローズのお世話係の分担について話し合った。

 つまりは 聖水で入浴して魔力補給をしつつの雑談大会である。


というのも、食料などモノの受け渡しをするには人型の精霊が必要だったからだ。


光の精霊は特別なので「人間サイズの人型になって物を運ぶのはパス」ティンカー


「俺は ローズの眷属として 護衛兼世話係になるのは当たり前のことだ」ジェッド


「あのさ 人間達って 見た目にこだわるんだよ。

 人型とっていると、人間の基準を守れ~とか騒ぎだすし

 精霊の見た目で、男か女か勝手に決めて 恋愛だ嫉妬だって騒ぐんだよ」サラ


「だからなんだ」ジェッド


「早い話が 君が男の姿でローズの私室に居ると 国王ウィリアムが騒ぐ」サラ


「てことは サラが女ので姿でローズのお世話する?」ティンカー


「正直言って カゲのおっさんに使役されて力を搾り取られた僕は、もう人型にはなりたくない。

  金輪際こんりんざい! 

 必要なら カモフラージュ用にちょこっとだけ変身してもいいけど。

  でも やりたくない。

 だから ジェッド、君がローズ様の眷属としてお世話係をするときに 男の姿を絶対に見られないようにしろよ。

 ローズ様の私室に居る姿を人間に見せるときには がんばって 女の姿になれ」サラ


「女装? 精霊に性別はないぞ」ジェッド


「だから 対人用カモフラージュだよ」サラ&ティンカー


「めんどくさい。そもそも 人型に変身することそのものがむつかしいのに」ジェッド


「モデル不足でイメージに困るなら 僕が情報提供するよ」ティンカー


というわけで、ローズの3度の食事やその他入用の品は、ウィリアムの私室のドアをあけて、内階段に置かれ、光の精霊達が 内階段近辺の4階の部屋に人がいないのを確認して、ジェッドがDKまで 運び込むことになった。


伝言は ヒロポン国の一般的な文字でローズが伝言を書いたメモを、内階段の受け渡し場所に残すことになった。


・・

差し入れや空の鍋など返却品の受け渡し役となったカゲは、男女の各種絵姿が欲しいというメモを前にして頭を抱えた。


「文字を覚えたいとおっしゃるローズ様のために、教本を差し入れたら、

 今度は絵姿集が欲しいとは・・」カゲ


「こうして しっかりと文字をご利用になっているのだから、

 絵姿集を差し入れたら、今度はドレスアップのセンスが上がるのでは?」エドガー


「なるほど。

 しかし、城内の肖像画を全部外してお持ちするわけにもいかないだろう?」カゲ


「うーむ・・

 だったら 肖像画のかかっている場所を記した地図でもご用意して、

 ご自分で見て回っていただいたらどうだ?

 あらかじめ 日時を知らせて頂いて、護衛と案内係を用意しますということで」エドガー


「肖像画・服屋の見学についてウィリアム王の許可を先にとろう」カゲ


「まったく じっとしていないお姫様だなぁ」エドガーは笑った。



※ 土日休日は 朝8時 夜8時の2回投稿

  月~金は  朝7時の1回投稿です

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