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チート姫  作者: 木苺
第1章 神子召喚
4/70

回りを見る(塔の見取り図付き)

(4/7)

怖さ半分怒り半分のハイな気分のままに メサイアに言いたい放題言ってしまった。反省 (-_-;)


どっちみち 自分の命運が人様(ひとさま)に完全に握られた状態なら ()びても威張(いば)ってもかわりあるまいという開き直りと言うかやけくそで。


それくらいショックだったのだ。裸を見られたのが。

物心ついてから 親にすら裸をみられたことはない。


今では医者ですら服の上から聴診器を当てる時代。

しかも 学校での検診と予防接種時以外 医者の前に座ったことのない私は

赤ん坊の頃はいざ知らず、幼稚園に入ったころには すべて身の回りのことは自分でしていたから

人前で服を脱いだことなどない!


 入園前のだから推定1・2歳のころ、家で着替えするときだって、

 母は、私が着替え予定の服を自分でタンスから出してそろえるのを見届けた(あと)

 一度退室し、着替え終わった私が声をかけると 再入室して私の着付けを確認していたもの。

 そのうち着替え直後の服装点検がなくなって、外出前に玄関先で身支度をチェックされるだけになった。

 3歳で幼稚園に通いだした時は、「行ってきます」「行ってらっしゃい」のあいさつだけになってた。


 学校のプールの時間は 狭い更衣室でひしめき合っているから あれは級友の肌(など)見ている(ひま)もないはず。(実際私 見てないし)だから ノーカウント!!


だからこそ 素っ裸の私の体に触れた男の存在など許せぬ!

 生皮(なまがわ)はいで 逆さにつるして死ぬまで放置するくらいの処刑をせねば気が済まぬ!


などと 煮えくり返る思いと そんな非常識な世界に来てしまったショックで不信感に凝り固まってしまったのだ。

 メサイアが辛抱強く扉の外から話しかけてこなければ あのまま自害するか 祭祀の間とやらに立てこもって餓死する道を選んでいましたね。



と思い悩んでいたら疲れるだけなので とりあえず、衣装棚の中身を点検した。

 下着 ありました。

 厚手のタイツのようなもの ありました。

 上に羽織るのが ロープばかりと言うのは 困りましたね

  色も 白と黒のみ

  フード付きというのは 外出着兼用なのでしょうか?


 コート類もなし。手袋もなし。

 温暖な気候だから必要ないと言うことならばよいのだけど・・

 まさか コートは 手元にある毛皮のコート一択(いったく)なんてことないですよね?


 毛皮のコートは重いのでハンガーにつるした。

 洋服ダンスの中を見たら服ブラシがあった。

  たしか 毛皮は 内側から軽くたたくようにして(ほこり)をおとすんだったっけ?

  よくわからないので、そのままつるして汗が抜けたら 箪笥(たんす)の中につるし直そう。


洗面浴室を(のぞ)こうとして まだ鍵をかけていないのに気付いた。

 もっと 早くカギをかげるべきであった、と思いながらフロア(応接セットつき)=階段室から最初に入ってくる部屋のドアを確かめると

 内鍵がなかったが 外から鍵はかけられていた><

 つまり鍵穴しかないから、内側から鍵はかけられないが、外からは閉じ込められる部屋><

 

応接室にはもう一つ扉があって、そこを開けると机の横に大きな姿見用の鏡がある。

  書斎かな?

  大きな姿見は好きだ。自分の服装や姿勢を正すことができるから、


 しかし 入口と真正面に向き合う机は 嫌だな。

 扉の外から 自分が丸見えになるから。

 かといって 出入り口に背を向けて座るのもいやだ。背後からの不意打ちやのぞき見されそうで。

  私は 机に向かう時は集中しているから 人からのぞき見されるのも 驚かされるのも嫌いなのだ。


書斎にある別の扉をあけると寝室だった。

 ガランとした部屋に、ベッドが一つ。


そして 寝室を抜けると、先ほどの衣装だなのある部屋につきました。


これにて 塔内1周完了。

外につながる階段室の回りを1周するように、各部屋が配置されているようです。


挿絵(By みてみん)


応接室を抜けて最初に入った部屋は、ウォークインクローゼット&衣装替えの部屋のようです。


ここは、洗面浴室とトイレにも面していました。

 洗面室兼お化粧室とバスルーム・トイレが分離しているのはありがたい


しかし、扉の開閉方向からさっするに、外から押し入りやすく、中に立てこもりにくいつくりのようです。

ほら 外国の映画でよくあるじゃないですか、

 ドアが開かないように 前に家具を前において扉を抑えるシーンが。


 ところが この塔のドアは、例えば、階段室側に扉が開くようになっているから

 階段室側にものを置かれたりドアを抑えらえると、中から外に出れなくなってしまう。


 階段につながる応接室に兵が終結すると、私はその他の部屋にやすやすととじこめられてしまいます。

 

しかも塔の外壁はストンとしているので、さすがに4階の窓から飛び降りるのは無理

部屋にカーテンもない

シーツは ヘロヘロとした生地なので、これを割いてつないでもロープにはならなさそう・・


 やはり ここは囚人のための部屋のようです。



疲れたので、フロアにあった応接セットの椅子に座って一服。


 応接セットはあっても、ティーセットはなかった・・

※ 土日休日は 朝8時 夜8時の2回投稿

  月~金は  朝7時の1回投稿です

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