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チート姫  作者: 木苺
     王宮到着・妖精との出会い♬
18/70

饅頭いろいろ

(5/11)

ティンカーを寝室に残して、キッチンまで行き、念のために第一応接室を(のぞ)くと、エドガーが階段ホールに続くドアの横に立っていた。

声をかけようかと思ったが 疲れていたので そのままそっと扉を閉めた。

 こちらから声をかけなければ ほっておいてくれることを期待して。



岡持ちの中には いろいろな饅頭(まんじゅう)が入っていた。


いわゆる肉まん系も

 牛肉しぐれいり

 豚肉ベースのタケノコなどが入った中華まん風

の2種類


さらに薄皮饅頭のようなこしあん入りや、

酒まんじゅうの皮に粒あんが入ったもの

これらは 小さめの饅頭だった。


一番珍しかったのは、果物ジャム入りの饅頭だ。

 あんずジャム 白桃ジャム マーマレード入りの饅頭

大きさや形がいろいろで 饅頭のてっぺんにそれぞれの果物の干したかけらがのっていた。


しかも この岡持ち独立した2段にわかれていて、上段にはホカホカの肉まんと粒あんいり、

下段には常温のこしあんとデザート系饅頭がはいっていた。


ちなみに肉まんの上には 牛とブタの顔が焼き印されていた。


わかりやすく 見て楽し♡ 食べておいし♡の朝ごはんだった。


飲み物は キッチンに備え付けの茶葉を選んで入れた。

 香りをもとにして判断したところ、茶葉は 紅茶・緑茶・ほうじ茶・ウーロン茶の4種類のようだ。


 今朝は紅茶にした。


コクのあるセイロンティのような味わいだったので ミルクティにした。


ミルクは 氷を使った冷蔵庫の中にあった。

湯は、やかんに水を入れ「沸騰」と念じたら沸いたので、それを急須に注いで使った。

 なお 急須と食器は なんとなく埃っぽく感じたので 使う前に「清浄」と唱えたらピカピカになった。


 生活魔法 すごっ!


 今度 機会があれば 「チーン」と唱えて電子レンジの再現をしてみよう。



一息ついたので、今後のことを考えて、エドガーをお茶に誘ったら 微妙な顔をされた。


「少し尋ねたいことがあるから」と言うと

「では お話だけ伺います」と言って 私からの入室の許可を待ってキッチンに入ってきた。


そういえば 私はさっきキッチンより中への入室制限をかけたんだっけ。


テーブルに向き合って座って、タオル掛けの話をした。


濡れたものや湿ったものは そのつど洗うからまとめて置いておけば良いと言われたが、

少し使っただけのものは タオル掛けで乾燥させれば 連続して使えると言ったらあきれられた。


一人1枚で 風通しの良い所につるしてしっかりと毎日乾かせば、バスタオルの洗濯は10日に一度でよいし

浴用タオルも 使ったあと自分でしっかりすすいでいるから、同じく

手拭きタオルも 私専用ならば 手拭き用・顔吹き用・トイレ用と分けて使うので、それぞれ1週間に一度の洗濯でよいと言ったら、その使い分け方式に驚かれた。


台所用も 手拭き・台拭き・食器拭き・カトラリー用と 用途別に手ぬぐいや布巾を使い分け

特に食器拭きはガラスと瀬戸物で布巾の生地を使い分けるし

常に乾燥した布を使うために 一度に2・3枚づつ使うというと 逆にびっくりされた。

そして 布巾や手拭きタオルの方が洗濯頻度が高い(ほぼ毎日洗う)ことにも。

場所によって手拭きタオルを使い分けることにも。


そして このキッチンにも 布巾かけなどの整備をお願いしたあと、食器洗い用のスポンジはないのかと尋ねたら エドガーは 食器を洗う時には布巾で食器をぬぐうように洗い、あとでその布巾をまとめて洗うのだという。

 これには ちょっと引いてしまった。


「食器洗いも含め 食べた後の片づけは私がしますので どうか気になさらないでください」エドガー


「食器洗いは好きではないけど いちいち片付けを命じるのもめんどうだし、

 汚れものを放置するより ちょちょっと私が洗った方が気楽なこともあるから

 布巾かけなどの整備は できるだけ早くよろしくお願いします。


 それとゴミ箱 屑籠はどこかしら?」


生ごみとその他のゴミをわけることや、各部屋に屑籠を備え付ける必要性、

部屋によって 屑籠と蓋つき耐水性ゴミ箱を置き分けることについて説明すると

とことん驚きあきれられた。


私の生まれた国は 庶民ばかりで召使を使わない生活だから、逆に道具の工夫や小物の使い分けをするのだと言ったら エドガーは細かくメモをとっていた。

後でウィリアムに報告するそうだ。


キッチンや寝室など 各部屋の窓が どれも(しとみ)戸・雨戸など板戸ばかりだったので

網戸・しょうじ・レースのカーテンの類がないのか?と尋ねたら、それらの形状についても しっかりとメモを取っていた。


レースのカーテンについては目を見張っていたので、もしかして ものすごく贅沢なことを言っていると思われたのだろうか?


そして 今日は疲れたので 今からお昼寝しますと言って 寝室に引き上げた。

 エドガーが 片づけのためにDKに残ることには同意した。

 しかし それより奥には入ってこないでとお願いした。

※ 土日休日は 朝8時 夜8時の2回投稿

  月~金は  朝7時の1回投稿です

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