すばらしい日々
何も始まらない人生を送るひまわりに、ついに新しい転機が訪れる。
段「どうしても君じゃなきゃダメなんだ。
ってなかなか言えないな」
ひ「何か言ってました?」
段「いや、な、何も。
ひまわりさんはどうしてここで働こうと思ったんですか?」
ひ「子ども好きなのと、私もそんなに親に恵まれなかったので」
段「なるほど。施設の子どもが幸せそうなのを見ると
ひまわりさんは立派にやってると思いますよ」
ひ「そうですかね?でも自分に自信がないんです」
段「これから少しずつ自信を作っていけばいいじゃないですか」
ひ「あっ、イサム。いきなり飛び掛ってきて」
段「ワンちゃんもひまわりさんになついてるし、
人気者なんですね」
ひ「この犬やネコを飼う前は孤児院の空気は
ギクシャクしっぱなしだったから、
幸せな空気に変えてくれたこの子たちには
感謝してるんです」
段「動物が人に与えるパワーって、
すごいものがありますもんね」
ひ「そうですね。人と違う動きとかしぐさとかが
かわいいのかも」
段「もしよければ、結婚を前提にボクと付き合ってくれませんか?
ひまわりさんとなら幸福に生きて行けるような気がするんです」
ひ「えっ、どうしたらいいんですか?」
段「ばり、ひまわりさんんのことを愛してるけんね。
こんな自分でもよければ、交際してほしいけん」
ひ「私でいいなら、ぜひ」
ひまわりが咲くような
すばらしい日々が始まりそうです。