運命の出会い
ある日、施設にボランティアのスタッフがやってきて、
徐々に何かが始まる予感が・・・。
す「モミジ、くすぐったいよ。かわいい三毛猫だ」
ひ「すっかりすみれちゃんになついてるね」
す「モミジが来てくれてよかった」
ア「私がなでようとすると、逃げるのが気に入りませんわ」
ひ「その内なつくよ」
(チャイムの音)
ひ「おや、誰だろう」
段「ここですか?ボランティアで参加したいと思ったんすけど」
ひ「段原さんですね。よろしくお願いします」
段「いえいえ、こちらこそ」
ひ「モミジ、勝手に出てきちゃってもうわんぱくなんだから」
段「ぶちかわいいネコじゃけえのう。げに猫はかわええんじゃ」
ひ「段原さんはどこ出身なんですか?」
段「わしは広島出身やけえ。ついつい方言が出てしまうけん」
ひ「へぇ、そうなんですか」
段「こがーにかわいいネコがいるとはうれしくなる」
ひ「犬も拾って育ててるんです」
段「よーに、動物好きなんね」
ひ「この世にムダな命なんてないって思うんですよね」
段「ひまわりさんはステキな人ですね」
ひ「おだてても何も出ませんよ」
段「あなたのこと、もっと知りたいんじゃ。
教えてくれんか?」
ひ「うーん、なんかはずかしいな。
またの機会にしましょう?」
段「わかったけん」