約束を守れずに
動物園に行く約束を交わしたものの、
しっかり守れなくて、一弥に家出されてしまうひまわり先生。
街中を探すなど、必死に奔走する彼女だが・・・
尾「とってこーい、イサム。よしよし」
ひ「イサムと仲良くなったんだね、よかったよかった」
尾「別にそんなんじゃねーし」
ひ「でもうれしそうにシッポ振ってるよ」
尾「そ、そうか?あのさ、ひまわりさぁ、
今度の土曜日動物園に連れて行ってくれないか」
ひ「わかった、一緒に行こうね」
しかし、その土曜日、買出しや支援団体との会議で
一弥くんとの約束を守れなかったのです。
そして、夜8時に施設に帰ってきて、思わぬ状況が
待ち受けてました。
す「ねえ、一弥が全然戻ってきてないよ」
ひ「えっ?あっ、動物園行く約束
破るような感じになってしまったからか」
す「どこかに家出したのかな」
ひ「急いで探しに行かなくちゃ」
私のバカバカ。忙しくてつい子どもとの
約束を忘れちゃうなんて。
街中を探しても見つからないや。
いつも立ち寄る公園なら見つかるかな。
ひ「先生が悪かったから、一弥くん出てきてよ。
あれっ、ブランコに座ってるの、もしかして?」
尾「先生のバカ。オレのことなんかどうでもいいんだろ」
ひ「ごめん。先生も本当は動物園に行きたかったんだよ」
尾「じゃあ何で来なかったんだよ!」
ひ「本当にごめんね。急に用事ができちゃって。
でも一弥くんのことどうでもよかったわけじゃないよ」
尾「ウソだ、ウソだ」
(ここで、ひまわりは一弥を抱きしめる)
ひ「これでわかってくれる?先生、あなたも見守ってるんだから」
尾「なんでいきなり抱きつくんだよ」
ひ「私、先生失格だね」
尾「違うよ。先生の身体あったかいな。
もっといてほしいよ」
ひ「許してくれるの?」
尾「今日のところは勘弁しといてやるよ」
ひ「今日はごめんね。でも次はしっかり動物園
行けるようにするから」
尾「先生も意外と嘘つきだしなー」
ひ「信じてくれないかな」
尾「わかったよ、そんなに言うなら」
どうにかこうにか、一件落着してホッとしてます。