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ステータスをチェックして、家族が帰ってくる前にお昼寝しておくことにした。
身体が睡眠を欲しているって言うのもそうだけど、魔法とかの練習をするのに、いつ帰ってくるかわからない家族にビクビクして練習するのと、完全に寝ている人の隣で練習するのは心の具合がだいぶ違う。
昼間だったら誤魔化せないけれど、夜だったら寝た振りしたら相手の方が寝ぼけていると勘違いしてくれると思ったのだ。
て事でおやすみなさーい
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………おはようございます!あ、時間帯的にはこんばんは!
あの後ぐっすりとお昼寝(もう夕方だったから夕寝?)してたら、寝過ごして見事に食いっぱぐれました。
ただでさえ重湯という栄養をしっかり取れない食事なのに……。
家族はもう一つの部屋で寝ています。さっきからお父さんのイビキが酷いけれど、物音一つしないから多分皆寝てる。慣れって凄いね。
産まれたての赤ん坊をこんな寒い所に雑魚寝させてご飯もあげずに寝る……うん、分かっていたけれど辛いです。
気持ちを切り替えて、今夜は魔法の練習プラススキルの獲得に努めていこうと思います。
順番的には、スキル獲得→魔法の練習かな。だって魔力切れとかで気絶して気が付いたら朝でスキルの事全然出来ませんでしたーってやだもん。
とりあえず、絶対に獲得したいスキル【鑑定】から挑戦しまーす。
いやー、ファンタジーといえば【鑑定】でしょう。
闇雲にやってもしょうがないから、何かを鑑定したい!と強くに念じてみることにする。
対象は天井。首が動かせんから天井しか見れない。幸い【鷹目】の効果で暗闇でも目は充分に効く。
(【鑑定】したい!あの天正何で出来てるの!?教えて!知りたい!【鑑定】下さい!)
これをやたらとデカくて紅い月が傾くまで続けていると
〔スキル【鑑定】を獲得しました。〕
(おお〜、【鑑定】ゲットしたど〜!)
無事【鑑定】を手に入れたところで、次に【聞き耳】スキルが欲しい。実際はどんな名前かも知らないけど、とにかく耳が良くなるスキルが欲しい。半年後にせめて、敵がどこに居るのかが分かるように、この辺のスキルは手に入れておきたいのだ。
(えーと、耳が良くなるスキル欲しい!風で転がる砂の音を聞き分けれる位の!スキルプリーズ!!)
これも更に夜が更けるまで続けて漸く
〔スキル【聴力強化】を獲得しました。〕
(よっしゃー!とったどー!)
試しにスキルを使ってみる事にする。