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ひとがしぬということ1

末原咲良(まつばら さくら)が亡くなった


帝梅岩(みかど ばいがん)は彼の失策のせいだと思った


咲良は外生まれの子だった。

外生まれというのは、霊的能力を持つ家系でないのに力を持って生まれた子らのことだ。帝一門には四大家と呼ばれる名門の家系があり、四大家とその傍流の家には高い確率で力を持つ子が生まれる。邪なものというのは力のある人間を狙う習性がありる。力が強い子ほど狙われやすく、またいくら力があるといっても子供の頃から邪なものに対抗できるものでもない。

彼らは両親ら大人たちから守られながら、言葉を覚えた直後から邪なものから身を守ったり滅したりするすべを学ぶ。成人する頃には独力で大抵の邪鬼に対抗できるようになっている。だがそれは先祖代々から退魔の術に関して研鑽を積み重ねてきた家系だからこそ可能なことであって、そのような蓄積のない家系に力のある子が産まれた場合は難儀なことになる。両親が子供の頃にはなかった災厄がその子供たちを襲うのだ。経験がないからには両親がいかに愛情深かったとしても、どう対処すれば良いのかわかるはずがない。


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